「はじめにタッチ!」ガソリンスタンドで見かける「謎の手形」実は製造元は“1社”だけ!? 「圧倒的シェア」の理由とは
くるまのニュース / 2024年1月13日 15時10分
ガソリンスタンドには、スタッフがガソリンを入れてくれるフルサービス式と、自身で給油を行うセルフ式がありますが、どちらにも必ず「静電気除去パッド」が設置されています。なかでもセルフ式の静電気除去パッドは、日本では1社のみが製造を行っているといいます。一体なぜなのでしょうか。
■謎の「手形」!? 製造してるのは1社だけだった
ガソリンを給油するガソリンスタンドには必ず静電気除去パッドが設置されていますが、なかでもセルフ式ガソリンスタンドの静電気除去パッドについて、実は1社のみが製造を行っているといいます。
ガソリン計量機メーカーの株式会社タツノ(以下、タツノ)の広報担当者に話を聞きました。
ガソリンスタンド(サービススタンド:SS)には、スタッフが給油してくれるフルサービス式のほか、自身で給油するセルフ式がありますが、どちらにも必ず備わっているのが静電気除去パッドです。
静電気は、気化したガソリンに着火するなどの事故が起こる可能性があるため、給油する前には必ず静電気を除去する必要があります。
実はセルフ式のガソリンスタンドに備わる静電気除去パッドの製造を行っているのは、石油関連機器の製造を中心とする機械メーカー、タツノの1社のみだといいます。
そこには一体どんな理由があるのでしょうか。
これについてタツノの広報担当者は以下のように話します。
「セルフ式ガソリンスタンドにおいて、より安心・安全な給油を確実に行っていただくために、石油業界として取り組んでいるものであるからです」
SS業界全体で取り組む安全性確保の一環であるため社名は入れず無印で製造し、他社製のガソリン計量機にも供給しているといいます。
また静電気除去パッドは、「はじめにタッチ!」と書かれている手のマークをしたデザインとなっていますが、現在のようなデザインとなった理由について、前出の担当者は以下のように話します。
「ユーザーがどのガソリンスタンドに立ち寄っても、一目で静電気除去パッドだと認識できるようにするため、統一のデザインとしています」
※ ※ ※
静電気除去パッドは、安心・安全面の考慮から1社のみが製造を行っていることが分かりました。
最後に、セルフ式ガソリンスタンドの正しい使い方・注意点について、前出の担当者は以下のように呼びかけます。
「クルマの給油キャップを開ける前に、必ず静電気除去パッドに素手で確実に触れていただくようにお願いします。
ガソリンは揮発性が高く、引火しやすいものであるため、危険物を取り扱うという認識のもと未然の事故防止にご協力をお願いします」
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