アンダー500万円! トヨタ「最上級ミニバン」に“ダントツで安いグレード”存在! 「最廉価」なのに十分すぎる「アルファード」の中身とは
くるまのニュース / 2024年1月14日 20時10分
2023年6月に発売されたトヨタの高級ミニバン「アルファード」の最安モデルとは、一体どのようなグレードなのでしょうか。
■アンダー500万円! ちょっとレアな「最安モデル」の中身は
トヨタが2023年6月に発売した「アルファード/ヴェルファイア」は、国内ミニバンのなかでも、押し出しの強くラグジュアリーなデザインや贅沢な内装などが人気を博しています。
一方で、現行型ではグレードラインナップが整理され、大幅に価格が上昇しました。では、最安モデルはどのようなものとなっているのでしょうか。
初代アルファードは2002年に登場しました。従来のミニバンで主流だったFR(後輪駆動)レイアウトではなくFF(前輪駆動)を採用したことで、低いフロアと高い室内高を実現。
さらに、メッキ加飾を多用し存在感のあるデザインや高級感のある内装が支持され、瞬く間にミニバン最人気モデルとなりました。
2008年には2代目が登場するとともに、鋭いデザインを採用した兄弟車のヴェルファイアが追加。これにより、豪華路線とスタイリッシュ路線の2つのタイプを選べるようになり、さらにシェアを拡大します。
2023年6月には8年ぶりとなる全面刷新を迎え、アルファードが4代目、ヴェルファイアが3代目へと進化しました。
ボディサイズは先代を維持しつつ、走行性能や快適性、内外装デザインを中心に刷新が図られています。
先代末期で人気が低迷していたヴェルファイアは、新たにスポーティモデルとしてのキャラクターづけがなされ、専用ブレースや独自チューニングのサスペンション、高出力の2.4リッターターボエンジンを設定。アルファードとは差別化が図られました。
ラインナップではガソリンとハイブリッドの両モデルを用意し、7人乗りモデルのみの設定です。
グレード展開は複雑化していた先代とは異なり、2タイプのみで上級モデル「エグゼクティブラウンジ」と「Z(ヴェルファイアでは「Z プレミア」)のみとなりました。
価格は先代では400万円を切るベーシックグレードがありましたが、アルファードが540万円から872万円、ヴェルファイアが655万円から892万円と大幅に上昇しています。
しかし、実はアルファードのみ500万円を切る安価な特別モデル「G サイドリフトアップチルトシート装着車」が用意されており、価格は472万円です。
名称の通り、セカンドシートが回転して車外にスライドダウンすることで、乗り降りをサポートする機能を持つ福祉車両に該当します。
エクステリアやインテリアは専用の仕上がりとなっており、多くの部分で簡素化が図られています。
まず、フロントグリルは加飾の異なる専用品を装着したほか、ホイールはスパッタリング塗装などが施されていないベーシックな17インチを装備。フロントフォグランプ周辺も、無塗装樹脂の実用的なものになっています。
インテリアは、唯一ファブリックと合成皮革のスタンダードなコンビシートとなり、ドアトリムでは合成皮革のパットが省かれています。
リアシートはサイドリフトアップチルト機能を搭載する2列目左側のみパワーシートですが、右側はマニュアル調整式となり、サイドテーブルやシートヒーター、シートベンチレーションなども装備されません。
機能装備面も標準モデルと比較してシンプルな構成となっており、左右独立ムーンルーフや電動サンシェード、リアエンターテイメントシステムなどが省略。オーディオも唯一8スピーカーの9.8インチディスプレイが標準となっています。
その一方で、先進運転支援パッケージ「トヨタ セーフティ センス」やパワーバックドア、手動式後席サンシェード、前後左右独立オートエアコン、大型センターコンソールなどは標準装備され、必要十分なものは備わっているといえます。
なお、サイドリフトアップチルトシート装着車のグレードは、トヨタ車のベーシックグレードに用いられる「G」という共通名称であることや、シート以外にも専用品が多く用いられていることなどから、今後標準モデルの廉価グレードが登場する場合、このグレードを踏襲したものとなりそうです。
※ ※ ※
サイドリフトアップチルトシート装着車は福祉車両となり価格も非課税となっていますが、誰でも購入することが可能です。
ミニバンの購入を考えており、家族に介護が必要な人がいたり、高齢者がいるなどの場合では、十分良い選択肢となりそうです。
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