トヨタ「新車並み80スープラ」世界初公開! 伝説の“激レアマシン”が現代によみがえる! 鮮烈グリーンの「TRD3000GT」トムスがお披露目
くるまのニュース / 2024年1月16日 6時40分
2024年に創立50周年を迎えるトムスは、旧車のレストア事業に参入することを発表しました。その第1弾として、「80スープラ」のレストモッド車両が初公開されました。
■2000年式の「TRD 3000GT」を現代風にレストモッド!
モータースポーツ活動のほか、トヨタ車・レクサス車のカスタマイズなどを手掛けるトムスは2024年1月12日、トヨタの旧車に特化したレストア事業へ新規参入することを発表しました。
2024年にトムスは創業50周年を迎えます。この節目の年に、数々のレースで培ったものづくりの技術やカスタマイズなどの自動車用品開発、コンプリートカー製作のノウハウを活かし、1970年代から1990年代前半のトヨタ車の車両の状態に合わせて独自のチェックメニューでしっかりと修復された車両づくりをおこなうといいます。
レストア事業のサービスラインナップは3つ。
「レストア」では、上質な中古車を選定し、独自の基準より、車両状態に合わせてリフレッシュレベルからライトレストア、フルレストア施工にて修復するサービスです。
例えば、ボティや内外装の修復(交換・板金・全塗装・状態によりホワイトボディ化)、またエンジン含む機能パーツについても状態に合わせて機能を修復、ベース車両のパーツは新品交換また十分に使用可能な場合はメンテナンス後に再使用し、旧車でも安心して走行できるコンプリートカーとして販売します。
「レストモッド」では、レストアの施工に加え、現代の法規対応や技術を用いて安全性の向上と機能パーツのクレードアップとしてコンプリートカー専用パーツ(エアロパーツ、足回り、マフラー、ブレーキなど)のトムスブランドでカスタマイズし、パフォーマンスを向上させた、特別なコンプリートカーとして販売します。
ちなみに、レストモッドとは、「レストア」と「モディファイ」を合わせた造語で、旧車を現代の技術でよみがえらせる新しいカスタム手法のことをいいます。
「パートレストア&ヘリテージパーツ」は、トヨタ車でのレース経験やノウハウを最大限に活かすレストアプランとなり、エンジンのオーバーホールに加え、パート別の補修や再生、専用パーツの復刻販売をおこないます。
そしてレストア事業の第1弾として、1993年から2002年にかけて販売されたトヨタ「スープラ(80スープラ)」のレストモッド車両が、東京オートサロン2024のトムスブースで初公開されました。
このレストモッド車両は、2000年式の「TRD 3000GT」をレストアしたうえで現代風にアレンジしたもの。
TRDのワイドボディキットが装着されたこのTRD 3000GTは、もともとシルバーの個体だったとのこと。すべて外してボディだけの状態にしたうえで、グリーンに塗装し直しています。
当時のクルマはスポットも少なく、溶接も弱くなっていたことから、パネルを増やすなど、現代のクルマの基準に合わせたレストアがおこなわれました。
なお、ヘッドライトはトヨタのヘリテージパーツとしてラインナップされている新品がインストールされています。
足回りは、トムスがブレンボ社とコラボして実現した「TOM’S×brembo」のブレーキシステムを搭載したほか、サスペンションはトムス製のAdvox Sportsを採用。
エンジンは280馬力を誇る3リッター直列6気筒ツインターボ(2JZ-GTE型)をそのまま使用しており、もともと丈夫なエンジンのため、25年近く経ったいまでも組み直すだけで十分パワーを発揮できるそうです。
レストア事業を手掛けるトムスの今村氏は、全部を修正してしまうと旧車ならでは“味”がなくなってしまうことから、内装なども使える部分はなるべく残して、やりすぎないレストアを施すようにしているといいます。
とはいえ、購入してすぐにエンジンが壊れてしまったということが無いよう、そのあたりは新車を買ったのと同じクオリティで仕上げられているそうです。
東京オートサロン2024に出展された80スープラのレストモッド車両は、2500万円(消費税抜・完成予価)で販売される予定です。
※ ※ ※
トムスは今後、“ダルマセリカ”の愛称で親しまれていた「セリカ(TA22型)」や、「レビン・トレノ(AE86型)」「ソアラ(GZ20型)」「MR2(SW20型)」など、往年のトヨタ系スポーツカーのレストアサービスを展開することになっています。
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