めちゃスポーティなホンダ新型「セダン」初公開! 流麗デザインが超カッコイイ! 担当者が語る「スポーツライン」の狙いとは
くるまのニュース / 2024年1月18日 6時10分
東京オートサロン2024のホンダブースに、新型「アコード」をよりスポーティにカスタムした「アコードスポーツライン」が初登場。担当デザイナーにその特徴を聞きました。
■アメリカと連携しながら開発
ホンダは、2024年春に発売を控える新型「アコード」のホンダアクセス用品装着車「アコードスポーツライン」を、東京オートサロン2024(1月12日~14日、千葉市の幕張メッセで開催)に初出展しました。
今回は展示されなかったものの「ツーリングライン」もあるとのことなので、それらの特徴について、担当デザイナーのホンダアクセス開発部デザイン課アシスタントチーフエンジニアの三井岳さんに話を聞きました。
ツーリングラインとスポーツラインの開発は、その初期段階からアメリカと連携して進められました。
アコードは日本だけでなく、アメリカや、中国をはじめとしたアジアでも販売されるホンダの世界戦略車です。
その中でもアメリカ市場の割合が非常に大きいことから、日米でお互いにアイデアを出し合って進めたといいます。その上でワールドトレンドなどを取り入れながらデザインされていきました。
まず全体のコンセプトは、「Dignified Athlete」(風格のあるアスリート)。「元々アコードの持っているスポーティーなスタイルと、セダンらしさをより強調するために今回二つのラインナップを行うことにしました」とのことです。
特にフロント、サイド、リアのロアスカートは、よりダイナミックに見えるように、より張り出し感を強調するとともにキャラクターラインを入れることで、流麗さとスポーティーなデザインを強調。
また、「0.1mmから0.5mmといった細かい調整をして、ハイライトの通りなどもキレイに見せるようにこだわりを持って造形をしました」と話してくれました。これらを共通の用品としてツーリングラインとスポーツラインを作り分けたのです。
ツーリングラインは、王道のスポーティーセダンを狙って北米と共同デザインしたエアロパーツをボディカラーと同色で設定。「よりワイドなスタンスと、どっしりとした低い姿勢を印象付けています。特に50代から60代で、以前からセダンにこだわりを持っているお客さまに提供したいと思っています」と三井さん。
スポーツラインは、「50代の中でも割と前半で、マインドとしてもかなり先進的で、スポーティーなスタイルを好む若々しさを持ったお客さまをイメージしました。そこでエアロパーツをブラックに、アルミホイールもブラックにトータルコーディネートすることで、よりスポーティーなスタイルを引き立てています」とのことでした。
これは新型アコードのターゲットが、自らの価値観を大切にし、自分らしく生きる40代から50代を想定しているためで、ここに近いといえるでしょう。つまり、アコードのデザイン価値をさらに強調したのが、スポーツラインといえます。
実は標準のアコードも下回りなどには黒を使っています。その部分をより厚く見せ、かつ造形的にも張り出し感を強調することで、目線を下に向けさせ低重心感を強調しているのです。
また、アルミホイールも黒となりましたが、実は2つのパーツで構成されており、艶ありと艶消しを採用。この2種類の黒を組み合わせることで、「よりディティールにこだわりを持って作り込んだスポーティーな印象にしています」ということです。
さらに、ドアミラーやトランクスポイラーも黒にすることで、トータルコーディネートされました。
■所有欲を高めるカスタム
さて、近年ホンダアクセスはフェンダーガーニッシュの製品が多くみられ、アコードにも用意されました。この開発にあたっても北米のデザイナーとアイデアを出し合いながら進められたといいます。
「黒とガンメタという割と近しい黒系統の色でまとめることで、アルミホイールと同じく細部のこだわりを表現しています。普通は『ACCORD』の文字を白などで目立つようにするのが一般的なのですが、大人のセダンなので文字色をガンメタとブラックという割と近い色で塗ることによって、落ち着きがありながら、アコードのオーナーとしての所有欲や満足度を高めるようなアイデアを入れています」と説明。
同様にインテリアのサイドステップガーニッシュにもイルミネーション付きのものが採用されました。このACCORDのロゴも刷新されたものとなり、「新型アコードの魅力ある足元の演出を提供することで、オーナーであることの誇りをより高めるような設定です」とのことです。
東京オートサロン2024に展示されたホンダアクセスパーツ装着車「アコードスポーツライン」
実はアコードツーリングラインとスポーツラインは北米での販売はなく、日本のみの仕様だそうです。スカート周りのデザインは共通ではあるものの、北米ではガンメタに塗装されるのです。
「北米では、よりスポーティーで若々しく表現する場合の今のトレンドは、ガンメタだったのです」と三井さん。また、スポーツラインの場合、標準車の黒の割合が増えたことや、スカートの形状が違うといった微妙な違いを日本市場では把握してもらいやすい傾向にあることから、あえて黒が選ばれたそうです。
最後に三井さんは、「すべて日本のお客さまの好みに合わせた2通りの提案です。アコードを購入されたお客さまの満足度、誇りをより高めるアイテムとしてぜひ装着を検討していただければ」と話していました。
実際の購入に際してはそれぞれのパーツごとの購入が可能で、それらをすべて合わせるとスポーツラインやツーリングラインが完成するとのことです。ただし、すべて装備した状態でデザインされていますから、ここはやはりフルセットでの装着が望ましいでしょう。
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