300馬力超えのトヨタ新型「スポーツSUV」なにが凄い? 765万円の「走りクラウン」登場! 仕様の違いとは
くるまのニュース / 2024年1月22日 17時10分
トヨタ新型「クラウンスポーツ(PHEV)」。先行して発売されたHEVをベースに「よりクルマを操る楽しさを味わえるスポーティな味付け」を施したモデルだと言いますが、どのような特徴があるのでしょうか。
■トヨタ新型「クラウンスポーツ(PHEV)」の走りはいかに
2023年12月19日に発売されたトヨタ新型「クラウンスポーツ(PHEV)」。
先行して発売されたHEVをベースに「よりクルマを操る楽しさを味わえるスポーティな味付け」を施したモデルだと言いますが、どのような特徴があるのでしょうか。
2022年7月に16代目となったクラウンシリーズは、クロスオーバー、スポーツ、セダン、エステートがラインナップされます。
2024年1月時点では、エステートを除いて発売済みとなっており、2023年秋から冬にかけて発売されたスポーツ、セダンも徐々に街中で見る機会が増えてきました。
そうした中で16代目のクラウンシリーズにおいて、最もスポーティな仕様と言えるのがクラウンスポーツ(PHEV)です。
スペックは、PHEVならではのより「楽しい走り」を実現するために2.5リッタープラグインハイブリッドシステムを設定。
これは出力密度の高い駆動用モーターを搭載することで、システム最高出力306馬力を発揮する他、モーターを最大限活用することでシームレスかつ力強い加速を実現したと言います。
さらに大容量リチウムイオン電池を車体中央の床下に配置することで、PHEVならではのEV走行航続距離90kmを実現。エンジン仕様時とわあせて航続距離は1200km以上です。
走りの面では、「E-Four(電気式4WDシステム)」を採用することによって余すことなく四輪に分配し、走行安定性を実現。コーナリング時や降雪時や雨天時の走行でも安心感を向上させたと言います。
ボディ側では「Zグレード(HV)」をベースにフロアトンネル部へのブレース追加などボディの最適な剛性バランスをさらに追求する他、前後ショックアブソーバーの摩擦特性と減衰力特性を最適化。
さらに路面状況や運転操作に応じてショックアブソーバーの減衰力を4輪独立で制御する「AVS」を採用することで、しなやかな動きと接地感のあるフラットな乗り味を実現したと言います。
また前輪に20インチベンチレーテッドディスクブレーキを採用し、専用20インチ対向6ピストンアルミキャリパーを設定することで制動力を向上させており、「走る・曲がる・止まる」の部分をHVよりも大きく進化させました。
そんなPHEVですが、乗り味はどのような印象なのでしょうか。
トヨタ YouTubeショールームでは、PHEVをプロドライバー・三浦健光氏がサーキットで乗った印象を公開しています。
走り出しについては三浦氏は「タイヤのひと転がりからクルマ全体で動く、とにかく滑らかですね」とコメント。
さらに続けて、HVとの対比については次のように話しています。
「ハイブリッドのほうがどちらかというと滑らかで軽快だったけど、PHEVは電池の容量も大きく、重量も多少上がっているので重厚です。
より『クラウンらしさ』というか『高級感』も同時により味わえるようになったのが、PHEVの走り出しかなと。
その理由はボディ剛性だと思うんですが、TNGAのプラットフォームを使っていて、なおかつ『レーザースクリューウェルディング』という溶接の打点の隙間をできるだけ無くすという手法もある。
さらにPHEVはさらに剛性を上げるためにスタビリティブレースが入るなどでボディ剛性が上がっていて、そういうことが『重厚』や『クルマ全体で動く』というのに繋がっていると思います」
また乗り心地について三浦氏は次のように語っています。
「とにかく快適ですね。路面が荒れている所や、カーブが連続するところなど、路面からタイヤが離れるシーンでも、タイヤをちゃんと路面に接地させてくれているので、結果乗り心地が良いんです。
スポーティな領域を作りながら、乗り心地が良いというのはやはりこのクルマがクラウン。このクルマづくりには本当に感心します」
※ ※ ※
さらにPHEVはインテリアも随所に赤を取り入れた専用デザインを採用している他、ホールド感のある専用スポーツシートも使われるなど、様々な部分で「走り」のこだわりを感じさせています。
なおPHEVは、「SPORT RS(E-Four)」のみとなり、価格は765万円です。
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