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日産「スカイライン」人気が飛び火!? 「GT-Rじゃないほう」も値上がりか? いま要注目な「グレード」とは

くるまのニュース / 2024年1月25日 8時10分

アメリカのJDM人気などの影響を受け、1990年代の国産スポーツカーの中古車相場が高騰を続けています。最高峰モデルが注目される中で、近年はそれ以外のグレードにもその影響が及んでいるといいます。

■花形モデル「スカイラインGT-R」が高すぎる!

 1990年代の国産スポーツカーが今続々と海外へと輸出され、中古車相場も高騰しています。

 行き先のほとんどはアメリカで、なかでも昨今は超人気スポーツブランドで「じゃないほう」のグレードに注目が集まっているようです。

 漫画「頭文字D」や映画「ワイルドスピード」のなどの影響で、あまり輸出されず日本国内を中心に販売された1990年代の国産スポーツカーが今、世界から注目されています。

 なかでもアメリカでは「JDM(Japanese domestic market)」と呼ばれるひとつのジャンルとなり、熱狂的なファンによって支持されています。

 その人気の中心にあるのは、R34型「スカイラインGT-R」です。

 1999年から2002年まで販売されたスカイラインシリーズの最高峰で、その前のR32型やR33型とともに「第2世代」といわれるスカイラインGT-Rのなかで、もっとも人気のあるモデルとなっています。

 2024年1月12日から14日に開催されたカスタムカーイベント「東京オートサロン2024」でも、専門店が出展したR34型などの第2世代スカイラインGT-Rには軒並み数千万円から、高いものでは数億円に及ぶプライスがついており、しかもその多くが会期中に売約済みとなったことで話題を呼んだばかりです。

 しかしながら、海外輸出事情にも詳しい中古車買い取り店の担当者によると、こうした事情が少し変わりつつあるといいます。

 昨今はR34型のなかでも「GT-R」じゃないほう、2ドアクーペのスカイライン 25GTターボのほうに注目が移行してきているというのです。

 スカイライン GT-Rは、2.6リッター直列6気筒(直6)ツインターボエンジンと4輪駆動、そしてワイドボディの組み合わせによる他を圧倒するパワフルな走りが特徴です。

 これに対し25GTターボは、2.5リッター直6ターボとFR(後輪駆動)、そしてよりコンパクトなボディの組み合わせで、軽快な走りが特徴のモデルです。

 担当者は、R34型スカイライン 25GTターボが注目を集める理由を次のように説明します。

「ファンにとっての大本命が、R34型スカイラインGT-Rであることには変わりありません。

 ですがあまりに高額になりすぎたスカイラインGT-Rは、なかなか手を出しにくい状況です。

『GT-Rは無理でもR34型スカイラインが欲しい』ということで、R34型スカイライン 25GTターボにファンの注目が移行してきているのです」

■正規輸出されなかったアメリカでR34型「25GTターボ」が人気!?

 ただ、R34型スカイライン 25GTターボが人気となっている理由はそれだけではありません。

 25GTターボが2023年にアメリカの「25年ルール」をクリアしたことによるものが大きいと、前出の担当者はいいます。

「スカイラインらしいデザイン」で根強い人気を誇る「GT-R」じゃないほうの日産「スカイライン」(R34型)[写真は2000年にマイナーチェンジを実施した後期モデル]「スカイラインらしいデザイン」で根強い人気を誇る「GT-R」じゃないほうの日産「スカイライン」(R34型)[写真は2000年にマイナーチェンジを実施した後期モデル]

 25年ルールとは「アメリカ合衆国の安全基準を満たさないクルマは登録できない」というルールです。

 例えば「(右側通行のアメリカでは)右ハンドル車は不可」といった決まりの例外として、製造から25年を超えたクルマ(クラシックカー)は規制の対象外にするというもの。

 2024年は、1999年式のクルマが規制の対象外となり、アメリカへ輸入することが可能となります。

 R34型スカイライン 25GTターボの発売は1998年5月であり、2023年より輸出できるようになりました。

 そのため前出の担当者によれば、バイヤーたちは今このR34型スカイライン 25GTターボを業者向け中古車オークションで買いあさっており、その影響で25GTターボの中古車価格は急激に上昇する傾向にあるといいます。

 実際、大手の中古車サイトで検索してみると、掲載台数40数台の国内中古車相場は365万円~700万円(950万円もするフルカスタム車は除く)にまで高騰しています。

 デビュー当時の25GTターボの価格は286万円(5速MT車)でしたので、個体によっては3倍近く値上がりしていることになります。

 後輪駆動である25GTターボはハンドリングが軽快で、それでいてエンジンも最高出力280PSとパワフル。また、マニュアルミッションも選択できるという点も部分も好まれるそうで、今後、根こそぎ海外市場へ持っていかれる可能性もあるそうです。

※ ※ ※

 スポーツカー人気が低迷していた時期に、しかもわずか4年間しか生産されていなかったR34スカイラインGT-Rは、生産台数がそれほど多くありません。

 前出の買い取り専門店の担当者によると、2024年以降も、25GTターボの価格が下がることはまずないとのこと。

 高額になりすぎてしまったR34スカイラインGT-Rの二の舞にならないよう、GT-R以外のR34型スカイラインが欲しい人は、今すぐ探し始めることをオススメします。

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