ホンダが新型「プレリュード」発売へ! 「シルビア」「セリカ」は!? 復活してほしい「スペシャルティカー」とは
くるまのニュース / 2024年1月31日 7時10分
「ジャパンモビリティショー2023」でホンダは、「プレリュード コンセプト」を世界初公開しました。プレリュードは、かつて「スペシャルティカー」として人気となったモデルですが、新型モデルとして復活します。
■2020年半ばに新型「プレリュード」市販化へ!
2023年10月に開催された「ジャパンモビリティショー2023」でホンダは、「プレリュード コンセプト」を世界初公開して話題になりました。
かつてのプレリュードは、1980年代中頃のバブル景気から2000年代前半にかけてもてはやされた「スペシャルティカー」というジャンルのモデルです。
スペシャルティカーは、コンバーチブル(オープンカー)やクーペといったスポーツカーのようなスタイリングで、快適性や居住性も重視しているクルマのことを指しています。
別名「デートカー」とも呼ばれて当時は非常に人気となったのですが、実用性の高いミニバンやSUVの台頭などにより衰退してしまいました。
そんなプレリュードが、ジャパンモビリティショーにサプライズで登場したことにも驚かされましたが、さらに2020年代半ばに新型「プレリュード」が発売されるということも明らかとなり、期待に胸を膨らませるファンも多いのではないでしょうか。
そこで、スペシャルティカーの復権への願いを込めて、ぜひ復活してほしいモデルをピックアップしました。
●日産「シルビア」
プレリュードと双璧をなしたスペシャルティといえば、日産「シルビア」です。現在でもチューニングやドリフトマシンとして「S13型(5代目)」は根強い人気があります。
今でこそ「e-POWER」を前面に押し出している日産ですが、ほんの10年前まではスポーツカー・メーカーとしての一面もあり、その名残りは「フェアレディZ」や「GT-R」などに継承されています。
シルビアは初代モデルが1965年に登場。最後の7代目モデル(S15型)は2002年まで販売され、37年という長い歴史を持つモデルです。
もっとも当時の日産でスペシャルティといえばラグジュアリークーペ「レパード」がイメージリーダーでしたが、5代目シルビアが誕生した1988年はバブル前夜で経済が絶好調で、瞬く間に大人気モデルになりました。
その後、スペシャルティ人気が没落しても、プレリュードにはない「FR」と「ターボエンジン」という武器を持ったシルビアは、一定の人気を確保していました。
もしシルビアが復活するのであれば、FR(後輪駆動)のe-POWER車となるかもしれませんし、「リトルGT-R」のようにAWD化という選択肢もあります。本気で復活してほしいモデルの1台です。
■トヨタのスペシャルティカーとは?
●トヨタ「セリカ」
実は、トヨタはスペシャルティカーを数多く輩出しているメーカーで、スペシャリティが人気になる前から、当時としては画期的かつ贅沢な3ナンバーボディを設定する2ドアクーペ「ソアラ」なども誕生させています。
そんなトヨタが、1970年代から生産していた老舗クーペが「セリカ」です。当時のファミリーセダン「カリーナ」のシャシを採用し、コストを抑えつつ斬新なデザインのボディを実現。
トヨタのスペシャルティカー「セリカ」(7代目)
以降も実用性を持ったクーペでしたが、1981年に誕生した3代目でリフトバックボディが追加され、これがのちに「セリカXX」から「スープラ」へと発展。ある意味ではトヨタのスポーツカーの起源ともなっています。
1985年にデビューした4代目セリカは、駆動方式をFRからFFへ変更。リトラクタブル式ヘッドライトと丸みのあるボディーラインで3ドアのみの展開となりました。
そして翌年にはターボチャージャーで最高出力185馬力を発揮するパワーユニットと、手動デフロック付きセンターデフ搭載のフルタイム4WD駆動車「セリカGT-FOUR」を発売し、WRCをはじめラリーで活躍したことで、新しい時代のセリカが確立されたのです
2006年で生産が終了した6代目セリカは、クーペが暗黒の時代だったこともあり、FFのみで最高出力も190馬力ほどの2ドアクーペとなり、さらにその前に姿を消した「レビン/トレノ」と統合されたことで排気量も縮小され、最後はひっそりと姿を消した状態になっています。
しかし今見ても新鮮さを感じさせる流麗なデザインですし、クーペボディにこそ新型「プリウス」のような「ハンマーヘッド」デザインは似合うと思います。
●マツダ「コスモ」
今ではSUVの「CXシリーズ」がメインとなっているマツダですが、もともとは大のクーペ好きメーカーでした。
今でも2シーターオープンカーの「ロードスター」は健在ですし、なかでもハードトップの「ロードスターRF」は解釈によっては日本に残る最後のスペシャルティとも言えます。
そんなマツダにとって切っても切れないのがロータリーエンジン。そして世界初の量産型ロータリーエンジン搭載車が、1967年に登場した初代「コスモ」です。
4代目は、当時のマツダ販売チャンネル「ユーノス」ブランドのフラッグシップ「ユーノス・コスモ」として1990年にデビュー。
全長4815mm×全幅1795mm×全高1305mmというボディサイズで、現代でも大きいサイズに分類される、ロータリー専用クーペでした。
当時は「贅沢の極み」として大型クーペに皆が憧れた時代だったのですが、その洗練されすぎたスタイリングで一部のロータリー好きには好評だったのもの、一般的には人気が盛り上がらなかった超個性派でした。
でも、それでいいんです。そもそも市民権を得過ぎるクルマではスペシャリティとは言えず、個性が強すぎるくらいがこのカテゴリでは正義といえるでしょう。
最近、SUVである「MX-30」にロータリーEVが搭載されましたが、このエンジンを拡大しハイパワー化するのであれば、ぜひともコスモを復活させてほしいものです。
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