11年ぶりの全面刷新! 旧車デザインの「小さな高級車」がスゴい! 6速MT×丸目ライト採用の新型「ビュートストーリー」とは
くるまのニュース / 2024年2月1日 10時10分
旧車風カスタムが流行するなか、多くのカスタムカーを手掛けてきた光岡が2023年9月に発売した光岡「ビュートストーリー」を紹介します。
■新しくなった「旧車風カスタム」の代表モデルとは
近年、“レトロブーム”などをきっかけに、旧車そのものだけでなく、レトロな丸目ヘッドライトやシックなカラーにカスタムすることが流行しています。
一方で、最新モデルをレトロ風にカスタムするモデルも新車で販売されており、その代表的モデルが光岡「ビュート」シリーズです。
ビュートシリーズは、創業初期から多くのカスタムカーを手掛ける光岡の主力モデルで、ハンドクラフトによる専用パーツやインテリアを装備し、英国の高級車であるジャガー「マークII」をモチーフにしたカスタムカーです。
1993年の登場から累計1万3000台を販売しており、カスタムカーとしては異例の人気を誇ります。
歴代モデルは日産のベーシックコンパクトカー「マーチ」をベースとしていましたが、2022年8月にマーチの国内販売が終了。
これに伴って、2023年9月にベースモデルをトヨタ「ヤリス」に変更するとともに、11年ぶりに全面刷新を果たして新型「ビュートストーリー」にモデルチェンジしました。
通算4代目の新型ビュートストーリーは、先進運転支援システムの採用など、進化を遂げながらも、従来と変わらないコンセプトをもった、令和にふさわしいクルマに生まれ変わったといいます。
デザインを除くと基本的にはヤリスと同一で、プリクラッシュセーフティやレーダークルーズコントロールといった、最新の先進運転支援パッケージ「トヨタ セーフティ センス」を標準装備。
ブラインドスポットモニターやパノラミックビューモニターを設定するなど、マーチベースの先代モデルから大幅に安全性能が高まっています。
搭載されるパワートレインも、1リッターもしくは1.5リッター直列3気筒エンジン、さらにビュートシリーズ初の1.5リッターハイブリッドの3種類から選択が可能です。
トランスミッションは、1リッターエンジンモデルではCVT、1.5リッターエンジンモデルではCVTもしくは6速MT、ハイブリッドモデルではCVTが組み合わされ、駆動方式は2WD/4WDが選択可能です。
デザインは歴代モデル同様、ジャガー マークIIを彷彿とさせるもので、フロントは丸型のLEDランプ類やハート型のグリル、アイアンバンパーをイメージさせるメッキ加飾などを装備し、人懐こい表情とレトロなデザインを表現。
ボンネットやボディサイドにはフロントから連続するようなモール加飾を装着し、ホイールもメッキセンターキャップ付きのシンプルなデザインのものを採用するなど、オシャレに仕上げています。
リアは大きな丸型テールランプやメッキバンパー調の加飾などを装備し、全体にわたってヤリスから大幅にイメージチェンジを果たしました。
なお、ボディカラーは標準色4色とオプション色8色を設定。レトロなベージュやパステルグリーンのほかに、鮮烈なオレンジを用意するなど、ビュートらしさを追求した専用色を用意しています。
インテリアは大部分にヤリスの面影を残すものの、ブルーやグリーン、ブラウンなど8色から選べるパイピング&ステッチ入りの専用レザーシートや、シートと同色のインパネ加飾も用意するなど、インテリアの雰囲気を大きく変えることができます。
新型ビュート ストーリーの価格(消費税込)は308万円から429万円です。
※ ※ ※
旧車人気などにより、比較的年式の新しいクルマをレトロにカスタムするキットはありますが、こうして最新機能や高い安全性能はそのままにクラシックに仕立てた新車を用意する例はあまりありません。
光岡ではこのほかにも、トヨタ「RAV4」をベースにした「バディ」も用意するなど、他人とは違ったクルマが欲しいというニーズに向けてカスタムカーを展開。
2023年11月には、70年代のスポーツカーを思い起こさせる新型「M55 コンセプト」を発表し、市販化に期待が高まっています。
※ ※ ※
(2024年2月1日 追記)
2024年2月1日、ビュートストーリーは一部改良が実施され、ボディカラーの変更や先進運転支援システムの機能向上、マルチインフォテインメントシステムの大型画面化などが実施されました。
価格(消費税込)は322万5200円から451万円に設定されています。
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