「洗いたいのに…」 なぜ「洗車機NG」のクルマ存在? ガソリンスタンドで断られる条件とは? スライドドア仕様は要注意? 条件とは
くるまのニュース / 2024年2月8日 9時10分
ガソリンスタンドの洗車機で洗車する際に様々な条件があります。具体的にはどのようなものがあるのでしょうか。
■洗車機NGのクルマって? どんな条件があるの?
クルマに乗るユーザーの中には、クルマをガソリンスタンドの洗車機で洗うという人もいるでしょう。
しかし場合によっては洗車機がクルマに対応していないケースもあります。
では、一体どのようなクルマが洗車NGなのでしょうか。
冬は空気が乾燥していて土ぼこりが舞い上がりやすいほか、積雪や道路にまかれた融雪剤などによってクルマに汚れが付着しやすい時期です。
自宅の敷地内に蛇口やホースなどの設備があればユーザー自身で洗車できますが、アパートなどでは場所や設備がないため、なかなか洗車できない場合もあるでしょう
そこでガソリンスタンドの機械洗車を利用する人も一定数いますが、車種や装備品などによっては洗車できない場合もあります
また、機械洗車を利用する理由としては「自宅では洗車する場所が無いので」「短時間で綺麗になるため」といった声が寄せられています。
とはいえ、洗車機ですべてのクルマを洗えるワケではなく、車種や装備品などによっては洗車ができない場合もあります。
では、一体どのようなクルマが洗車NGなのでしょうか。
まず大前提として、洗車機のサイズに合わないクルマは洗車できません。
一般的にガソリンスタンドでは幅が2.3m、高さが2.3m、長さが5m程度までの車両に対応した洗車機が多く採用されており、トヨタ「ハイエース」や日産「キャラバン」のロングボディタイプなどでは全長が収まらない可能性があります。
さらに、洗車時には車両の大きさだけでなく装備品にも注意が必要です。
たとえば車両感覚をつかむために設置しているフェンダーポールや、RVにときどき見られるフェンダーミラー、大型で倒せないエンブレムなどについては、洗車時に破損してしまうおそれがあるため、洗車前に取り外し・格納したほうが良いでしょう。
そもそも洗車機はセンサーによって車両の形状を認識しブラシの圧力をコントロールして洗浄する仕組みですが、上記の装備をはじめアンテナ、ルーフキャリア、背面はしごなどが設置されていると、車両の形状が正しく認識されないことがあります。
その結果、ブラシが強く当たって車両・装備品が破損する、反対にブラシの圧が弱くなり十分に洗浄できないといった事態が発生してしまうのです。
SNS上においては、実際に洗車機を利用したユーザーから「ラジオアンテナが壊れた」「コーナーポールが折れた」「ナンバープレートに付けていたフレームが外れた」などの報告が複数寄せられています。
洗車前に該当する装備品がないか、説明看板をよく確認することが大切といえるでしょう。
そのほか、洗車できない車両としてランボルギーニ、ロールスロイス、ポルシェなど外国社製のクルマが挙げられます。
これらについても車両の形状が特殊で、洗車機のセンサーが正しく検知できないおそれがあるため利用できないケースが多くなっています。
■とある機能が原因で車内が水浸しになった事例も…どんな機能?
また洗車機のトラブルではないものの、過去には洗車中に突然クルマのスライドドアが開いて内部が水浸しになるという事例が発生しています。
これは、クルマの下部に足を入れてハンズフリーでドア開閉ができるタイプのクルマでセンサーが洗車ブラシに反応してしまったり、洗車ブラシがスライドドアのボタンを押してしまったりすることが原因といわれています。
洗車の際はスライドドアの自動開閉機能をオフにするほか、すべてのドアをロックするなどの対策を講じておきましょう。
なお過去には過去に都内のガソリンスタンドでは2020年11月5日に発表されたホンダ「オデッセイ」のスライドドアが「洗車中に勝手に開く恐れがある」という注意文章を掲出しました。
これは「ジェスチャーコントロール・パワースライドドア」というリアウインドウにある流れる光に手をかざすことでパワースライドドアの開閉ができる機能です。
この機能により、洗車中にスライドドアが開いたことで車内が水浸しになる事例があったようです。
なお現在販売2023年末から発売されている新たなオデッセイでは、この機能は廃止されています。
ミニバンなどに採用される「パワースライドドア機能」ではセンサーの関係で洗車中に開いてしまうことも
※ ※ ※
禁止された装備品をつけたまま洗車をするとクルマが破損するだけでなく、洗車機も故障するおそれがあります。
洗車機の注意書きをよく確認するほか、不安な場合にはガソリンスタンドの従業員に指示を仰ぐことも重要です。
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