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アンダー200万円のトヨタ「5ナンバーミニバン」何が良い? 実は一番売れてる小型車「シエンタ」が支持されるワケ

くるまのニュース / 2024年2月8日 10時10分

トヨタのコンパクトミニバン「シエンタ」が人気です。現行モデルは2022年8月にデビューした3代目ですが、どのようなところが支持されているのでしょうか。

■希少な小型ミニバンが求められる理由

 日本自動車販売協会連合会連合会(自販連)の調べによると、2023年通年での登録車の販売台数ランキングのトップ3は「ヤリス」「カローラ」「シエンタ」とトヨタ勢が押さえました。
 
 一方で、上位2車種のヤリスとカローラは、SUVなど派生モデルも加えたシリーズを合算した台数となっており、単独車種として真のナンバー1はシエンタということになります。

 シエンタは、ハイブリッドもラインナップされるとはいえ、「プリウス」や「アクア」のようなトップレベルの低燃費を達成しているわけでもなく、パワーも実用第一主義。

 安全装備は充実していますが、華美な装備があるわけでもなく、強いて特徴をあげるとすれば、今では希少な5ナンバーサイズに納めたミニバンであるということくらい。

 それでも単独車種で1位となるには魅力があるはずです。何がそこまで多くの人を惹きつけるのでしょうか。

 シエンタのボディサイズは全長4260mm×全幅1695mm×全高1695mmとコンパクトサイズのモデルで、2列シート仕様と3列シート仕様が用意されています。

 パワーユニットは1.5リッターガソリンと1.5リッターハイブリッドが選択可能で、ハイブリッドは2WDと4WD(E-Four)が選べます。そして、装備内容によって「X」「G」「Z」と3タイプのグレードが展開されます。

「5ナンバーサイズのミニミニバン」という基本コンセプトは、2003年に登場した初代から現行型となる3代目(2022年登場)まで変わっておらず、一般的なコンパクトカーよりも短い全長でありながら、ハイトなミニバンスタイルで利便性に優れているのがポイント。

 初代は丸目2灯のファニーなデザインでしたが、2015年に登場した2代目は斬新なデザインに一新され、そして3代目はスタイリッシュでありながらも、初代を思わせる愛嬌のあるデザインに回帰しました。

 このキュートなルックスが人気を不動のものにしている一因なのは間違いないようです。

 またベルトラインを水平にすることで安定性を、ウインドウを大型化することで広々としたキャビンを印象付け、ボディの角部分を「シカクマル」と呼ぶモチーフで丸みをつけて周囲に威圧感を与えず、親しみやすいデザインを構築。

 都市部でも取り回ししやすいサイズに加えて車両感覚の掴みやすさをも実現させているのですから、「クルマは必要だけど運転が特別得意ではない」と感じている人に支持されているようです。

 また一時はライバル車も数多く存在した5ナンバーサイズミニバンですが、昨今は操縦性能や安全性の観点から全幅が1.7mを超えるモデルが増えました。

 しかしクルマは新しくなっても道路環境や駐車場はすぐには拡張できないわけで、昔からの5ナンバーサイズが実は今でも根強く求められているということも人気の秘訣といえそうです。

■シエンタオーナーに本音を聞いてみた!

 現行型となる3代目シエンタのオーナーに、選んだ理由や気に入っているポイントなどについて聞いてみました。

 都内在住のDさん(40代・女性)は、両親を含む家族と2匹の犬を飼っています。自宅周辺は狭い道も多く、運転は好きだけれどクルマには詳しくないそうです。

 そんなDさんがクルマに求めるのは、コンパクトであること、家族+ペットも一緒に移動できる多人数乗車可能な3列シート、そして年に数回出かける家族旅行にも十分対応できるソコソコのパワー。

 このちょっと欲張りなリクエストを兼ね備えていたのがシエンタだったそうです。

トヨタ「シエンタ」トヨタ「シエンタ」

「自宅の駐車場が狭いため、クルマが5ナンバーサイズかどうかは意外に重要なんです。また家族全員で出かけることも多いので、1台でみんなが一緒に乗車できる3列シートが条件のひとつでした。

 軽スーパーハイトワゴンもコンパクトなので良いのですが、乗車定員が4名で2列シートまでしかないので全員が乗れません。

 現行シエンタへの乗り換えでハイブリッド仕様にしたこともあり、燃費は25km/L前後と普通に走ってくれますし、不満はほとんどありません」

 Dさんは2代目からの乗り換えで、シエンタには6年以上乗っていることになるのですが、何がそこまで惹きつけるのでしょうか。

「運転は好きですが、クルマに関しては全然詳しくなく、スポーツカーのような速さや、SUVのような悪路に強くなくて良く、実用性が高いクルマを必要としていました。

 そして家族全員が一緒に乗れて、無駄なプレッシャーを感じることなく走ってくれるクルマが良くて、この希望に合うのがシエンタだったのです」(シエンタオーナーDさん)

 クルマ好きは流麗なスタイリングやエンジンパワーや速さ、悪路走破性などにこだわりたくなりますが、「クルマは便利に使えれば良い」と考えているユーザーも多く存在していて、「無駄なプレッシャーを感じないこと」というのが重要なポイントとなっているようです。

 また、Dさんいわく安全装備が充実しているのに加え、大きなガラスエリアのおかげで想像以上に見切りも良く、狭い道でも取りまわしやすいのも気に入っているといいます。

 つまり、運転していても安心感が高く楽に運転できることが、シエンタの魅力のひとつなのかもしれません。

「高速道路ではクルーズコントロールを使えるので、長距離の運転も快適です。

 ハイブリッドなのに、高速道路を走っているときはエンジン音が大きく感じますが、市街地ではうるさいと感じることはありません。

 まだ買い換えたばかりなので、あと5年は乗りたいと思います」(シエンタオーナーDさん)

※ ※ ※

 親しみのあるデザインやコンパクトボディの実用性の高さが多くの人から評価されているようです。

 そして何より、装備が充実しつつ、195万円からというお求めやすい価格帯なのもヒットの要因となっているのでしょう。

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