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道路上の「謎カメラ」何を見てる? 「オービス」と「Nシステム」違いは? どちらも光るけど見分け方は

くるまのニュース / 2024年2月13日 9時10分

ときどき道路の上部に、小さな機械が設置されているのを見かけます。その機械は速度違反を取り締まる「オービス」のときもあれば「Nシステム」と呼ばれる機械の場合もあります。では、Nシステムとは一体どのような装置なのでしょうか。

■オービスとNシステムを見分ける方法は?

 クルマを運転していると、ときどき高速道路や一般道路の上部にカメラのような機械が設置されており、ドライバーの中には速度違反を取り締まるオービスだと思って機械の手前で減速する人も散見されます。
 
 しかし設置されている機械がすべてオービスとは限らず、「Nシステム」の場合もあります。
 
 では、Nシステムとは一体どのような装置なのでしょうか。

 そもそもNシステムは正式名称を「自動車ナンバー自動読取システム」といいます。

 通過する車両のナンバーを自動的に読み取り、手配車両のナンバーと照合する装置です。

 自動車盗難や自動車を利用した犯罪が発生した際に、クルマのナンバーを手配することで通過した位置が分かるため、犯人の検挙に役立てられています。

 なお、NシステムのNはNumber(ナンバー)の頭文字から付けられたものです。

 2015年6月におこなわれた第189回国会法務委員会の議事録によると、2015年5月末時点で、Nシステムは警察庁設置のものが1511式、各都道府県設置のものが179式であると明らかになっています。

 人口や犯罪の発生率などによって都道府県ごとの設置数は異なると推測されるものの、単純計算では1つの都道府県に約36式のNシステムが配備されているイメージといえるでしょう。

 警察では犯罪捜査に支障が生じるおそれがあるとしてNシステムの設置場所や詳細な仕組みなどを公表していません。

 しかし犯人を検挙するという特性上、交通量の多い幹線道路や県境、空港といった重要施設などの付近に設置されることが多いようです。

 このような特徴があるNシステムですが、見た目がオービスとよく似ています。

 そのオービスは正式名称を「速度違反自動取締装置」といい、一定の速度以上で走行する車両を速度違反車両として自動で写真撮影して記録化するものです。

 特に道路の上部に設置されているものは「固定式オービス」と呼ばれ、基本的に交通事故や死亡事故の多発する高速道路、国道などに設置されています。

 Nシステムと固定式オービスはいずれもカメラが付いた箱型の装置であり、見慣れていないと区別するのは難しいかもしれませんが、実はちょっとした違いがあります。

 まず固定式オービスはNシステムと比べて装置が大型になる傾向があるほか、複数の機械が設置されているケースが多いといえます。

 なぜならオービスは速度違反をしたドライバーを特定できるよう発光して写真撮影する機能があり、カメラに加えて発光装置(ストロボ)が付いているためです。

 また、オービスの種類によってはカメラとストロボの横に四角い板のような部品が設置されていることもあります。

 その一方でNシステムには赤外線カメラが搭載されており、発光装置は付いていません。

 さらに、固定式オービスが設置されている場所の数km手前には「自動速度取締機設置路線」や「この先速度取締中」などと速度取り締まりを知らせる予告看板が設置されています。

 そのほかNシステムはあくまで自動車関連の犯罪捜査に使用する装置であり、速度違反の検挙に使われることはありません。

※ ※ ※

 Nシステムは自動車を使った犯罪の捜査、オービスは速度違反の取り締まりと、それぞれ異なった用途で利用されています。

 ドライバーの中にはこれらの装置を見て慌てて急ブレーキをかける人もいますが、追突事故につながるおそれがあるため日頃からスピードに気をつけて運転しましょう。

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