三菱「新型4WD」12年ぶりに復活! 早速”人気”集まる!? 全長5.3m超えの新型「トライトン」約498万円から
くるまのニュース / 2024年2月14日 17時10分
三菱は新型「トライトン」を2024年2月15日より発売します。同社のピックアップトラックとしては約12年ぶりの復活となりました。2023年12月から始まった先行予約も好調な滑り出しだといいます。
■新型「トライトン」で「新たな顧客」も開拓!
三菱自動車工業(以下、三菱)は、新型ピックアップトラック「トライトン」を2024年2月15日より発売します。
500万円級と高価なモデルながら、2023年12月21日より始まった先行予約では月販目標200台の6倍以上となる約1300台の注文が入っており、デビュー早々に順調な滑り出しをみせています。
三菱のピックアップトラックシリーズは、1978年に「フォルテ」のネーミングで登場して以来、「ストラーダ」「トライトン」と名前を変えながら、45年・5世代にわたり歴史を重ねてきました。
その間に世界の約150の国や地域で販売されシリーズ累計で約570万台を生産する、三菱にとっても重要な世界戦略モデルとなっています。
そして初代フォルテから数えて6代目となる新型トライトンは、ボディやラダーフレーム、パワートレインに至るまで全てを新開発し、2023年7月にタイで世界初公開されました。
約9年ぶりのフルモデルチェンジとなります。
ピックアップトラック需要が旺盛なタイをはじめとする海外市場では、用途や仕向け地に応じた複数のボディタイプや駆動方式を用意するといいますが、今回発売が開始される日本仕様では、4ドア・5人乗りの「ダブルキャブ」ボディと4WDを組み合わせたモデルのみが導入されます。
なお日本においてはこれまで初代から4代目までが導入されていたものの、市場の縮小を受けて2011年に販売を終了しており、今回の新型ピックアップトラック導入は約12年ぶりの国内復活となりました。
新型トライトン国内仕様のボディサイズは、全長5320-5360mm×全幅1865-1930mm×全高1795-1815mm、ホイールベース3130mmです。
大柄なボディながら、最小回転半径は6.2mに抑えて日常での使い勝手にも配慮しています。
外観は「BEAST MODE(勇猛果敢)」をコンセプトにデザインされ、三菱のフロントデザインコンセプト「ダイナミックシールド」もタフなピックアップトラックのイメージに合わせ最適化されるなど、全体にパワフルで力強いスタイリングが構築されました。
内装は、走行時の車体姿勢変化を把握しやすい水平基調で、力強い造形のインパネを採用。
ソフトパッドを要所に多用することで、質感向上と乗員保護も図るほか、手袋をしていても確実な操作が可能なダイヤルやスイッチ類を配するなど、細部まで配慮が加わっています。
エンジンは、最高出力204ps(150kW)、最大トルク470Nmを発生させる新開発の2.4リッター直列4気筒 2ステージターボ付きクリーンディーゼルを搭載。排出ガスをクリーンにする尿素SCRシステムを採用し、窒素酸化物(NOx)を安定して浄化させます。
組み合わされるトランスミッションは、6速スポーツモード付ATです。
4WDシステムは後輪駆動、フルタイム4WD、センターデフ直結、ローギアの4種類が選択できる三菱独自の「スーパーセレクト4WD-II」システムを採用。それぞれの4WDモードに対応する7つのドライブモードを選択できます。
また、旋回性を向上させる「AYC(アクティブヨーコントロール)」を新採用したほか、ブレーキ制御タイプのアクティブLSDも搭載することで、大柄なボディながら意のままの走行性能を実現したといいます。
このほか、ヒルディセントコントロールやヒルスタートアシストも採用し、悪路などでのドライバーの負担を軽減します。
また先進運転支援機能「e-Assist」として、衝突被害軽減ブレーキやレーダークルーズコントロール、車線逸脱警報システムや車線逸脱防止支援機能など、9つの機能を搭載するなど、安全性を向上させています。
このほか、コネクティッド機能「三菱コネクト」を採用し、リモートエアコンやリモートドアロック/アンロックといった便利機能や、万が一のSOSコール、ドライブ見守り通知機能などを備え、ドライバーの負担を軽減します。
※ ※ ※
新型トライトンは、上級仕様の「GSR」(540万1000円/消費税込み、以下同)と普及グレード「GLS」(498万100円)の2グレードがラインナップされますが、先行注文では約9割がGSRを選択したといいます。
また三菱によると、予約者の約8割が「増車」や「他社銘柄からの乗り換え」だったとし、新たな顧客層の開拓にも一役買っていることがわかります。
人気ボディカラーは「ホワイトダイヤモンド」(32%)に次いで、テーマカラーの「ヤマブキオレンジメタリック」(27%)、そして「グラファイトグレーメタリック」(20%)となっており、ユーザーの多様な嗜好性もうかがえます。
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