1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. ライフ

1000円くらいでタイヤが長持ちする!? 「タイヤローテーション」なぜ必要?「前後で交換」すべき理由とは

くるまのニュース / 2024年2月19日 11時10分

タイヤを長持ちさせるために、「タイヤローテーション」をおこなうことが推奨されます。どのようにおこなえば良いのでしょうか。

■タイヤローテーションのメリットとは?

 クルマを走らせると、徐々にタイヤが摩耗していきます。あまりにも摩耗が進むとタイヤ交換が必要となりますが、タイヤの価格が高騰している昨今、なるべく長持ちさせたいと思う人も多いでしょう。
 
 また、前後のタイヤで摩耗の具合が異なることも多いもの。そんなときに推奨されるのが、「タイヤローテーション」です。

 これは、前後のタイヤを入れ替えることで摩耗具合を均一化させ、結果としてタイヤを長持ちさせることができるのです。

 しかし、そもそも前後のタイヤを入れ替えて大丈夫なのでしょうか。

 最近のクルマはFF(フロントエンジン・フロントドライブ)のクルマが主流となり、FFをベースとした4WDも多く存在し、人気となっています。

 FFは、フロントにエンジンを置き、フロントタイヤを駆動させる方式ですが、駆動輪の上にエンジンという重量物が配置されることでトラクションを稼ぐことができるほか、フロントにすべてを集約させることで、車内の限られたスペースを有効活用することができ、部品点数を少なくできるというメリットもあります。

 ただし、その影響でフロントが重くなってしまうというデメリットも。埼玉県のF整備士に聞いてみました。

「FFはクルマの前方に重量物が集中していて、フロントヘビーになっていることが多く、それだけフロンタイヤに大きな負荷がかかっています。

 その結果、リアタイヤよりフロントタイヤの摩耗や劣化が早くなってしまうのです」

 一般的に、フロントタイヤはショルダー部分、リアタイヤはトレッドのセンター部分が摩耗しやすく、フロントタイヤの寿命はリアタイヤの1/2~1/3程度とも言われています(グッドイヤーウェブサイトより引用)。

 この摩耗具合のズレを解消するために、タイヤローテーションをして前後のタイヤの入れ替えをすることで、摩耗具合を均一化できるというわけです。

「ローテーションするときは、駆動方式によっては同一方向で前後を入れ替える、または右リアを左フロント、左リアを右フロントといったようにクロスさせて入れ替えるなどの方法があります。

 しかし最近は一定の方向・回転で性能を発揮させる溝が刻まれているタイヤも増えており、タイヤサイズが同一の場合は前後を入れ替えるのが主流になっています」

 では、どのタイミングでローテーションすれば良いのでしょうか。

「一般的にタイヤは5000kmの走行で1mm摩耗すると言われています。新品のタイヤの溝が8mm程度、溝の残りが1.6mmになるとタイヤの寿命を示す『スリップサイン』が現れるので、計算すると約3万2000km走行できる計算になります。

 そこで考えられるのが、走行5000kmを目安にローテーションすることです。または、車検や定期点検、スタッドレスからノーマルタイヤに戻すタイミングなどでローテーションするのが良いと思います」

 タイヤ交換をしたことがある人ならば、DIYでローテーションすることが可能でしょう。ただし、注意点があるようです。

「個人でもできるとは思いますが、片側の前後タイヤ2輪を取り外して装着し直すので、単に車載工具のジャッキだけでは不安定でかなり危険です。

 持ち上げた車体を安定させるなら『リジットラック』と呼ばれる装具も必要になります」

 また片側が浮いた不安定な状態で、タイヤをレンチで締めるのは非常に危険です。自分で作業することが不安な場合、カーディーラーや整備工場、カー用品店などにお願いするのが確実でしょう。

 作業費用は、ローテーションだけなら1000円~2000円といったところ。ジャッキやレンチを準備したり、手や服も汚れることも考えると、プロに任せたほうが良いかもしれません。

※ ※ ※

 現代のタイヤは進化しているのですが、乗り心地や路面からの衝撃吸収などでタイヤに依存する部分も多く、負荷がかかっている状態です。

 タイヤローテーションをおこなってタイヤを良好に保つことで、より快適で安全に乗り続けることができます。

 定期的にタイヤローテーションをおこない、タイヤを少しでも長持ちさせたいものです。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください