東海北陸道「全線4車線化」目前!? 「最後の区間」がついに事業化へ 飛騨トンネル「2本目」も準備段階に 飛騨清見~白川郷
くるまのニュース / 2024年3月12日 16時40分
岐阜県の東海北陸自動車道が、さらに4車線化に向けて前進することになりそうです。2車線のまま混雑するこの道路、今後どう変わっていくのでしょうか。
■全線完了まであと一息の段階へ
国土交通省は2024年3月1日、きたる2024年度に新たに高速道路の「4車線化」に着手する候補路線を発表しました。
その中に、岐阜県内の「東海北陸道」一部区間の4車線化も含まれています。今後この道路はどうなっていくのでしょうか。
今回新たに指名されたのは「飛騨清見IC~白川郷IC」のうち、一部区間である4.3km。正式採択されれば、さっそく2024年度に予算がついて着手となっていきます。あわせて、残り区間の11.9kmも、「準備調査候補箇所」に選ばれました。
東海北陸道は、愛知県の名神・一宮JCTからまっすぐ北上し、岐阜県郡上市や白川郷を抜けて富山県の北陸道・小矢部砺波JCTに達する184.8kmの道路です。
その名のとおり、東海地方から北陸地方へ直結する唯一かつ最短距離の高速道路で、飛騨清見ICから分岐して高山市街へも直結しています(中部縦貫道)。
主要ネットワーク道路として、2022年のお盆時には白川郷IC周辺で1日1万4000台もの通行が観測されるほど。しかし、東海北陸道は現在、一部でいまだに2車線対面道路のままとなっています。
南からは飛騨清見ICまでが4車線化済み。いっぽう富山側は、各地で徐々に事業化していき、少しずつ開通を迎えています。
そのなかで、最後の最後まで事業化していない区間が、飛騨清見IC~白川郷ICでした。今回の事業化、準備調査開始で、ついに「全線4車線化」に向けて秒読み段階となります。
なお「準備調査候補箇所」に含まれる11.9kmは、ほぼすべてがトンネル区間。長さ1万710mにもおよぶ長大トンネル「飛騨トンネル」も「2本目」が掘られることとなりそうです。調査では、地質試験などもふまえてどんな難工事になるのか、工法はどうすればいいのかなどの検討も進められていきます。
富山県の新田八朗知事は談話で「これまでの本県の官民挙げての熱意を十分に受け止めていただき、大変喜ばしく思っています」としたうえで、
「『北陸の十字路』たる本県のさらなる発展のためには、東海北陸自動車道の早期全線4車線化の実現が必要であり、事業中区間の整備促進、残る飛騨トンネルを含む区間の早期事業化に向け、岐阜県や沿線市町村などと連携を強め、引き続き取り組みを進めてまいります」と喜びと期待の思いをにじませていました。
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