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高速道路に存在する「謎のスペース」何のため? 休憩に使って良いの? 違反にならない「正しい使い方」と「注意点」とは

くるまのニュース / 2024年3月8日 9時10分

高速道路の路肩には、たびたび「謎のスペース」が設けられています。これは一体何のためのスペースで、どのように使われているのでしょうか。

■「謎のスペース」使い方は? 仮眠や駐車はNG?

 高速道路を走行していると、路肩に受話器のマークが描かれた「謎のスペース」があることに気づきます。
 
 たびたび目にするこのスペースは、一体何のために設けられているのでしょうか。

 この高速道路の路肩に見られる謎のスペースは、正式には「非常停止帯」と呼ばれており、故障したクルマや緊急車両、道路管理車両などを停車するために設けられたもの。

 自動車高速道路や専用道路においてはおよそ200m間隔、土工部・橋梁部では500m間隔、そしてトンネル内では750m間隔で設置されています。

 また受話器のマークがあるのは、緊急連絡用の非常電話や避難通路が備わっているためです。

 そんな非常停止帯について注意したいのは、一般車両が非常停止帯にクルマを停めて良いのは、事故や故障で走行が難しくなった場合や、急病などの緊急事態が起こった場合のみ、という点です。

 緊急時以外で非常停止帯にクルマを停めてしまうと、「道路交通法75条の8 停車及び駐車の禁止」に違反することになり、反則金1万2000円(普通車の場合)、違反点数2点が科されます。

 よって、「高速道路走行中に眠くなった」や「トイレがガマンできなくなった」といった緊急事以外での利用は交通違反に該当してしまうので、ここには安易にクルマを停車させないように気をつけましょう。

 では万が一、非常停止帯にクルマを停めざるを得ない事態に陥った場合は、一体どのように利用すれば良いのでしょうか。

 まず、後続車に注意しながら路肩にクルマを寄せ、非常停止帯内に停車させます。

 次に、携帯電話から「道路緊急ダイヤル」に連絡します。「道路緊急ダイヤル」の番号は「♯9910」で、ダイレクトに道路管制センターにつながるようになっています。

 もしも、携帯電話がバッテリー切れなどで使えず連絡手段がない場合は、非常電話を利用しましょう。

 非常電話機は、「受話器のみが設置されているタイプ」か「受話器と4つのスイッチ(『故障』『事故』『救急』『火災』)が設置されているタイプ」の2種類があります。

 前者は受話器を上げると自動で道路管制センターにつながります。後者は、受話器を上げた後に、該当するトラブルのスイッチを押すと道路管制センターにつながる仕組みです。

 この非常電話機を利用するメリットは、「どこの非常電話機から連絡したのか」が道路管制センターに自動で伝わる点です。

 例えば、馴染みのない高速道路で事故を起こした場合、現在地を聞かれても詳しく場所を伝えられないかもしれません。しかし非常電話機であれば、詳細な現在地を伝える必要がないため、今どこにいるのか分からなくても安心です。

※ ※ ※

 このように高速道路に一定間隔で設置されている謎のスペース“非常停止帯”は、緊急時にクルマを停めるためだけの特別なスペースです。

 先述の通り、私的な利用は交通違反になるため十分に注意し、そしてもし利用することになった場合は非常電話機の使い方が分からず戸惑うかもしれませんので、万が一に備えて使用方法を覚えておくと良いでしょう。

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