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中央道の「大渋滞区間」新たに一挙7km「3車線拡幅」の方針へ!? 下り線の「国立府中IC~日野バス停~石川PA」が容量UPに そもそもなぜ渋滞がひどいのか?

くるまのニュース / 2024年3月8日 7時40分

中央道の悪名高い渋滞箇所のひとつである、下り線「日野バス停」周辺を約7kmにわたって3車線にする方針が、新たに発表されました。完成すればどう便利になるのでしょうか。

■悪名高い渋滞箇所さらに追加で対策工事へ

 中央道の東京周辺の渋滞に対処するため、国や関係機関による「中央道渋滞ボトルネック検討ワーキンググループ」の第11回会議が、2024年3月4日に開催されました。

 その会議で、新たな渋滞対策として、中央道の下り線(甲府方面)の「石川PA~日野バス停~国立府中IC」の約7kmで、2車線から3車線へ車線増加させる方針が明らかになりました。完成したらどう便利になるのでしょうか。

 中央道の日野バス停と言えば、都心から甲府・松本方面へ向かう下り線の、悪名高い渋滞ポイントのひとつとなっています。

 そもそもなぜここは混むのでしょうか。実はここには「サグ」と呼ばれる、道路の「緩やかなダウン・アップ」が2か所もあり、渋滞の原因となっているのです。

 クルマがこのサグ部の緩やかな上り坂にさしかかると、ドライバーは「少しずつスピードが落ちていく」状況に気づきにくく、結果として後にどんどん交通が詰まっていき、渋滞を引き起こします。

 高速道路の著名な渋滞の大部分はこの「サグ」に起因しているとも言われ、設計上の大きな欠陥のひとつとされます。

 このサグを無くすのは道路を1から作り直すしかなく、困難です。そこで全国各地で、車線を増やすことでなんとか渋滞を緩和となるよう、各地でピンポイントな取り組みを行っています。

 今回の会議では、長年の懸案だったこの「日野バス停周辺」について、ついに具体的な「付加車線設置」という案が表に出されました。具体的には、高架の幅はそのままに、路肩を含めたスペースを再配置して、3車線目を捻出するというものです。

 なぜ今のタイミングになったかという背景として、この区間が「高架リニューアル工事」の対象となっていることが挙げられます。交通規制して大規模な工事を行うのなら、一緒に拡幅作業もやればいいのでは、というわけです。

 この方針決定を受け、今後はいよいよ、これを具体化するための検討が進められていくこととなります。同会議は「今後、関係機関との協議やリニューアル工事との調整等が必要」と結論付けています。

 なお中央道ではほかにも、相模湖周辺や小仏トンネル周辺など、複数個所で対策事業が進められています。上り線の三鷹バス停周辺も、2020年にこのような方針が発表され、4年経った2024年にようやく工事開始を迎えようとしています。

 今回の日野バス停周辺も、いまから実現に向け各ステップを踏んでいくこととなりそうです。

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