古いトヨタ「クラウン」が「海外で人気」!? なぜ13代目「アスリート」が「大量流出」? 「中古車15年ルール」の秘密とは
くるまのニュース / 2024年3月18日 13時10分
日本の中古車は、国内のみならず海外でも人気を集めています。地域によって、SUVやミニバンなど様々なモデルが支持されますが、なかでもカナダではちょっと意外な高級セダンが注目株だといいます。
■局地的な人気にビックリ! カナダで「クラウン」が注目株に
昨今の円安外貨高の影響を受け、日本の中古車の海外輸出台数は過去最大級にまで伸びているといいます。
日本で取引されている中古車は状態の良いものが多く、海外に持っていけば高値で売ることができるためですが、なかでもカナダには、意外な高級車が多く輸出されているようです。
今カナダに多く輸出されている中古車は、トヨタ「クラウン」です。
中古車の海外輸出に詳しい中古車買い取り専門店の担当者によると、2008年式の13代目(200系)「クラウン」が多いといいます。
とある輸送会社の調査によると、2023年のカナダ行き輸出車両の中では、コンパクトカーやミニバンを抜いて、この200系クラウンがもっとも多かったそう。
200系クラウンは、2008年2月に登場しました。
その前の12代目、通称「ゼロクラウン」は、これまでのクラウンの保守的なイメージを払しょくする走りの性能を全面に出した意欲作です。
200系はその後継車であり、これまでの伝統にのっとった豪華装備の「ロイヤル」と、走りを重視した「アスリート」のほか、クラウン初の「ハイブリッド」が設定されたモデルでした。
なかでもアスリートは、リアスポイラーや18インチアルミホイール、スポーツタイプバンパー、丸四灯のテールランプ、さらにはギア比可変ステアリング(VGRS)など、アスリート専用の装備が装着されたスポーツセダンでした。
200系クラウンは警察車両としても多く採用されましたので、その姿を見ると苦い経験を思い出す人も少なくないかもしれませんね。
前出の担当者によると、200系クラウンがカナダ行きの輸出船に確認されるようになったのは、2023年の夏ごろからとのこと。
ちなみに米国以外からカナダに輸入される中古車については、「カナダ自動車安全基準」に適合しない車両は基本的に輸入が許可されていません。
つまり右側通行・左ハンドルのカナダにおいて、基準に適合しない右ハンドルの中古車の輸入はできません。
しかし例外として、製造から15年以上経過した中古車に関してはカナダ自動車安全基準の適合外でも輸入が可能となる、いわゆる「15年ルール」が存在するのです。
昨年2023年は、ちょうど200系クラウンの誕生から15年目にあたり、輸出許可となったタイミングだったというワケです。
中古車買い取り専門店の担当者は次のように話します。
「他にも多くの2008年製造車があるなかで、カナダの人たちになぜ200系クラウンが選ばれたのかは不明です。
おそらく、日本のTV番組やネットニュースなどで存在を知ったカナダのファンたちが求め、バイヤーがまとめて買い求めているのではないかと推察します」
※ ※ ※
昨今の海外輸出の主役と言えば、アルファードやノア/ヴォクシーといったミニバンが主力となっています。
しかし国産のちょっと古い高級セダンがカナダへ多く輸出されている、というのは非常に珍しい事例といえます。
カナダに旅行に出かけた際は、右ハンドルの懐かしい200系クラウンが生息していないか、チェックしてみてください。
[※編集部注記:表記の一部に間違いがありましたので2024年3月19日に本文等を修正しました]
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
謎の「トヨタ・クラウンセダン」が凄い! 王冠エンブレム付いた4ドアセダン!? 新型とは違う? 正体は? 中国に存在
くるまのニュース / 2024年8月2日 7時10分
-
2000万円超えのトヨタ「斬新クラウン“ミニバン”」が凄い!? 王冠フェイス×豪華内装で存在感ヤバい… 異例なモデルとは
くるまのニュース / 2024年7月30日 7時10分
-
トヨタ新型「アルファードSUV」登場? スタイリッシュなスポーツモデル? 同時にワゴンも!? 「アルファードスポーツ/エステート」とは 中国で目撃される
くるまのニュース / 2024年7月27日 7時40分
-
トヨタ「ノア」よりも「めちゃ人気」!? 精悍顔が“超スゴイ”と話題に! 海外で支持される「ミドルクラスミニバン」とは
くるまのニュース / 2024年7月15日 20時10分
-
約2500万円のトヨタ「アルファード」が売れてる!? 「クラウンミニバン」も設定!? 競合多い「高級ミニバン」 中国の現状は?
くるまのニュース / 2024年7月15日 7時40分
ランキング
-
1航行中の機内で女性をペンで突く 客の男を現行犯逮捕
産経ニュース / 2024年8月6日 10時39分
-
2「うつ防止」脳科学的にお勧めの「テレビの見方」 見ているだけだと「脳の老化促進マシーン」に
東洋経済オンライン / 2024年8月6日 15時0分
-
3【驚愕事実】宇宙人&UFOは実在する可能性大 存在を確かめるためNASAが本格調査に乗り出す
東洋経済オンライン / 2024年8月6日 11時0分
-
4“あおり運転”してきたセダンの運転手が顔面蒼白で立ち尽くしたワケ「相手の顔をよく見てみると…」
日刊SPA! / 2024年8月6日 8時53分
-
5過去最大の下落幅に投資家はパニック売りだが…円高・株安でも「慌てる必要なし」とエコノミストが説く根拠
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年8月6日 11時12分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください