「左足ブレーキ」は「アリ」?「ナシ」!? なぜ教習所では「右足ブレーキ」推奨? 割れる「見解」どちらが”正しい”のか
くるまのニュース / 2024年5月3日 13時10分
一般的に知られる操作方法とは異なる「左足ブレーキ」について、SNSなどではたびたび意見が寄せられているようです。「右足ブレーキ」との違いについて、それぞれのメリットやデメリットについて紹介します。
■「右派」と「左派」で意見対立!?
ここのところSNSなどを中心に、一般的なスタイルとは異なるブレーキ操作方法である「左足ブレーキ」が話題となっています。
「右派」と「左派」の間で大きく意見が分かれるようですが、それぞれどのような推奨理由を挙げているのでしょうか。
左足ブレーキとは、読んで字のごとく「ブレーキペダルを左足で操作すること」を指しています。
クラッチペダルのある3ペダルのマニュアル車であれば、左足は基本的にクラッチ操作に使用します。
しかし現在多く普及している2ペダル車の場合は、左足がフリーな状態がほとんどであるため、左足でブレーキ操作をすることも不可能ではありません。
そのため、定期的に耳にするアクセルとブレーキの踏み間違え事故に対して、「右足をアクセル、左足をブレーキとすれば、踏み間違えが減る」という意見や「べダルを踏み変える時間がなくなり、すぐブレーキが踏める」という意見もあり、左足ブレーキを推奨する声も存在しているのです。
またモータースポーツでは、ドライビングテクニックのひとつとして左足ブレーキが実際に採用されているほか、レーシングカートなどは最初から右足アクセル、左足ブレーキのレイアウトとなっていることも、その声を後押しする要因のひとつとなっています。
確かにこれらの意見も一理ありますが、日本の交通教習の政府方針として「右足ブレーキを基本に指導すること」が示されており、左足ブレーキは推奨されていないのが現状です。
その理由としては、利き足が右の人が多く、普段から左足でペダルを踏むことに慣れていないことで微妙なペダル操作がしにくいことや、両足ともペダル部分に常に添えておくことになることで不自然な姿勢や踏ん張りが効かないことで疲れやすくなることなどが挙げられます。
他にも通常であれば左足はフットレスト(備わらない車両では床部分など)に置くことで、無意識のうちに身体を固定して微妙かつ正確なペダルやステアリング操作を助けていますが、それができないことでとっさの時や急激なGを受けたときなどに予期せぬ操作をしてしまう可能性もあるでしょう。
前述のように、レースの世界では当たり前のように使用されている左足ブレーキではありますが、レーシングカーは身体をバケットシートやレーシングハーネス(レース用シートベルト)でガッチリ固定しているという大きな違いがあることも考えなければなりません。
そしてトラックなどの一部の車種においては、そもそも足元にステアリングシャフトが通っており、アクセルとブレーキはシャフトの右側、クラッチとフットレストはシャフトの左側に位置していて、物理的に左足ブレーキができない車種があることもあります。
そのため、右足でアクセルとブレーキを操作するというのが基本となるのです。
もちろん左足でブレーキペダルの操作をしてはいけないという決まりもないため、各ドライバーが一番操作しやすいと感じるペダル操作をする分には問題ありません。
しかしその操作方法を他人に押し付けるようなことは、止めておいたほうが賢明かもしれません。
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