スバルの「4ドアスポーツセダン」どんな人が買ってる? 「セダン縮小」でも“熱心なファン”多い!? めちゃ“上質志向”な「WRX S4」 支持するユーザー像とは
くるまのニュース / 2024年4月11日 16時10分
スバルの4ドアスポーツセダン「WRX S4」はどのようなユーザー層が購入しているのでしょうか。
■根強い「スバリスト」に愛用されている!?
国産メーカーではセダンが少なくなってきた一方で、高性能エンジンの搭載や高い操縦安定性が魅力の「スポーツセダン」と呼ばれるモデルは極めて少なくなりました。
そうしたなかでスバルは4ドアスポーツセダン「WRX S4」をラインナップしています。どのようなユーザーから支持されているのでしょうか。
WRXは2014年に登場したスポーツセダンです。世界ラリー選手権(WRC)などで活躍したスポーツモデル「インプレッサ WRX」シリーズの走行性能に加え、上質さや快適性をプラスした新たなセダンとしてデビューしました。
また、ハイパフォーマンスモデル「インプレッサWRX STI」に準じた「WRX STI」も設定され、上質な「S4」とスポーツ向け「STI」の二本立てで展開しています。
現行型は2021年11月に登場した2代目で、WRXシリーズでは通算5世代目です。
エンジンは2.4リッターの水平対向4気筒直噴ターボエンジンを搭載し、最大出力275馬力・最大トルク375Nmを発揮。これに新開発の「スバルパフォーマンストランスミッション」を組み合わせ、トルコンATのようなリニアで自然な変速を実現しています。
さらに、電子制御AWDシステム「VTD-AWD」も合わせ、歴代WRXシリーズから踏襲されてきた高い走行性能も確保しました。
先進運転支援機能も刷新され、広角化したステレオカメラとソフトの制御熟成を図った「アイサイト」に加え、より高度な「アイサイトX」も採用しています。
アイサイトXは、高速道路走行中にステアリングを制御して車線変更する「アクティブレーンチェンジアシスト」や、アダプティブクルーズコントロールを作動させたまま料金所を通過できる「料金所前速度制御」、「渋滞時ハンズオフアシスト」「渋滞時発進アシスト」などを利用することができます。
エクステリアでは、最新のスバル車共通の鋭いヘッドライトに加え、彫りの深いバンパー、たくましく張り出した前後フェンダーにより、躍動する走りを表現。
インテリアでは、視界の良さを追求するとともに大型ディスプレイを搭載したほか、スポーティさと上質感を両立したデザインとなっています。
ラインナップは標準モデル「GT-H」とハイパフォーマンスモデル「STI Sport R」の2タイプを設定しています。
STI Sport Rでは、パワートレインやステアリング、ダンパーに加え、アイサイトやエアコンも統合制御する「ドライブモードセレクト」を搭載し、各項目を快適志向からスポーツ志向まで変更できます。
また、現行モデルではインプレッサ WRX STIなどに装備されていた大型リアスポイラーや専用のボルドー/ブラックのレカロシートをオプション設定しています。
価格(消費税込)は447万7000円から502万7000円です。
ラリーなどの競技に向けたスポーツカーとして展開されてきた従来のWRXシリーズに代わり、現行WRX S4では上質志向のプレミアムセダンとしての性格も併せ持つようになりました。では、どのような人に支持されているのでしょうか。
スバル広報部によると、2021年11月の受注開始から2024年3月末現在まで、7076台を受注。そのうちの90%以上が男性ユーザーだと言います。
年齢層では50代がもっとも多く、次いで60代、40代と続き、若者というよりも、子育てを負えた層がミニバンやワゴンなどを卒業して、趣味のクルマとして購入していることがうかがえます。
さらに、約60%が同じスバル車からの乗り換えや増車で、なかでもWRXや「レヴォーグ」からの乗り換えが約5割を占めるとしています。
スバル車は水平対向エンジンや「シンメトリカルAWD」など、スバル独自の技術による高い走行性能に加えて、アイサイトなどの高い安全性能も特徴です。
また、1990年代では、先出のインプレッサ WRX STIがWRCで輝かしい活躍を見せたほか、走行性能や利便性を両立した「レガシィ ツーリングワゴン」が一世を風靡するなど、長年スバル車を愛用している人も多く存在します。
こうした根強いファンが最高峰モデルのWRX S4を選んでいるとみられ、各社のセダンがラインナップから縮小されるなか、貴重なスポーツセダンとして支持されていることがわかります。
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