日本一売れてる“日産”の「軽ハイトワゴン」!? 2年連続で国内シェア1位! “超静音”な電動「サクラ」が支持された理由とは
くるまのニュース / 2024年4月11日 17時40分
日産は2024年4月11日、軽EV(電気自動車)「サクラ」が、2023年度に国内累計で3万4083台を販売し、2年連続で国内EV販売台数No.1を達成したと発表しました。
■日産「サクラ」が国内No.1の電気自動車に!
2024年4月11日、日産は軽EV(電気自動車)「サクラ」が、2023年度に国内累計で3万4083台を販売し、2年連続で国内EV販売台数No.1を達成したと発表しました。
好調な販売推移とその理由について、同社の担当者に話を聞きました。
サクラは、2022年に発売された軽ハイトワゴンのEVです。
日産では「リーフ」「アリア」に続く3番目の量産型EVで、初の軽モデルとなります。
搭載するリチウムイオンバッテリーの容量を20kWhとしコスト上昇を抑え、手ごろな価格設定を実現させるとともに、軽自動車の日常的な使われ方に合致する最大180km(WLTCモード)の航続距離を確保しました。
またバッテリーに蓄えた電力を自宅などに給電できる機能を備えているのも特徴です。
デビュー以来好調な販売推移をみせており、発売からおよそ1年が経過した2023年7月には受注累計5万台を突破。
2022年度(2022年4月から2023年3月まで)、2023年度(2023年4月から2024年3月まで)の2年連続で、サクラは国内BV販売台数No.1を獲得しました。
2023年度の場合、国内におけるEV販売台数において約41%を占めたといい、日本市場のEV普及に大きく貢献していることがわかります。
詳しい販売状況について、日産で国内販売・軽自動車を担当する近藤恵子 チーフマーケティングマネージャーは、次のように説明します。
「今年6月にはデビュー2年を迎えようとするなか、ユーザーの特徴にも少しずつ変化がみえています。
例えば下取り車における軽自動車の割合は、発売当初の51%から、2023年度下期には58%まで上昇しています。
また全国での需要についても、ガソリンエンジンの軽(FF車)とほぼ同様の地域分布となっており、都市部などに偏る傾向はみられません。
サクラがEVとしての選択肢から、軽のなかの選択肢という立ち位置へと変化していることが確認できます」
サクラは、軽自動車のなかで「軽ハイトワゴン」に属しています。
日産では通常のガソリンモデルとして「デイズ」をラインナップするほか、スズキ「ワゴンR」シリーズやダイハツ「ムーヴ」シリーズなど、各社主力のブランドが揃うカテゴリーで、2023年度では約50万台が販売されているといいます。
そんな軽ハイトワゴン市場においてサクラは約7%の販売シェアを占めました。
近藤氏は、サクラがEVではなく軽自動車のいちラインナップとして、着実に市場に浸透し始めていると分析しています。
※ ※ ※
日産では、サクラユーザーの購入理由を調査しており、1位は「購入補助金」(国の「クリーンエネルギー自動車導入促進補助金」など)でした。
続く2位は「自宅で充電できる(ガソリンスタンドに行かなくてよい)ことを気に入った」とする声が多かったといいます。
これを裏付けるように、サクラ購入ユーザーの約9割が戸建て住宅に住んでいるという調査結果もあると説明します。
近年はガソリンスタンドも減少傾向にあり、ユーザーからは給油の手間がいらない点も評価されていることがうかがえます。
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