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5速MT搭載! スズキ新型「快速ハッチ」に驚いた!? アンダー200万円の新型「スイフト」がスゴい! 実力は?

くるまのニュース / 2024年4月12日 12時50分

スズキ新型「スイフト」には5速MT車が設定されています。実際に乗ってみたらどうだったのでしょうか。

■国内スズキ車で初めての「マイルドハイブリッド×5速MT」

 スズキは、新型「スイフト」の5速MT車(マニュアルトランスミッション)を2024年1月に発売した。
 
 フルモデルチェンジして4代目になったスイフトはマイルドハイブリッドを搭載しているが、国内のスズキ車としては、マイルドハイブリッドと5速MTの組み合わせは初めてだという。

 この新型スイフトに試乗してみたら、良い意味でかなり驚いてしまった。

 ほぼフル装備で192万2800円(消費税込)。乗って楽しいし、燃費は驚くほど良い。東京都内で試乗したにもかかわらず20km/L程度まで伸びる。このクルマ、相当魅力的です。

 あまりクルマに詳しくない人だと、ハイブリッドと大きく表示されているため信じてしまうと思うが、いわゆる“名ばかり”のもので、基本的にアイドリングストップが付いただけ。

 マイルドハイブリッドと呼ぶのも躊躇うほどの簡易なシステムです。なんせモーター出力はたった3.1馬力しかない。これだけの出力だと走りのアシストにすらならず、実際、走っていてモーターの存在を感じることは皆無。

 けれどアイドリングストップシステムとして考えたなら上々です。このクルマに使われているハイブリッド用の「モーター」と主張しているのは、どんなクルマにも付いているオルタネーター(交流発電機)。

 普通は電力を供給するためだけに使われるが、新型スイフトの場合は電気を流してパワー出すモーターとしても使う。このモーターでエンジンを始動させます。普通のセルモーターより大きなパワーを持つ上、ベルトで繋がっている。

 通常のセルモーターはギアを使うため、ある程度の金属音を出す。したがってアイドリングストップ状態からの始動で「ギャリン」みたいな音と振動を伴うのだ。

 新型スイフトのアイドリングストップは、クラッチ踏むと同時に金属音を立てることなく滑らかに再始動します。全くストレスなし。

 ハイブリッドと言われたら「ご冗談を!」になるけれど、アイドリングストップとしての評価は素晴らしく高い。

 ちなみにアイドリングストップ用に専用のリチウムイオン電池が使われており、本来ならクルマの寿命まで持つとされています。ところが「ワゴンR」などでトラブルも少なからず報告されており、交換になると10万4000円するそうな。

 このあたり、トヨタのように本来の保証期間を超えても対応出来るようにすべきだと強く思う。

■5速MTを駆使して走ると楽しい!

 前置きはこのあたりにして試乗と行きましょう。新型スイフトのエクステリアは、個人的にはフロント形状がイマイチだと思うけれど、慣れるかもしれない。

 意外に頑張っているのがインテリア。このクラスとしては形状も仕上がりも余裕の合格点を付けて良い。むしろ「いいね!」とすら思う。液晶サイズだって大きい。イマドキ液晶が小さいとイッキに評価が下がります。

 エンジン始動してクラッチミートし走り出す。スペック的に1.2リッターで82馬力と物足りないが、何せ車重920kgと驚くほど軽い。

スズキ新型「スイフト HYBRID MX・5速MT」スズキ新型「スイフト HYBRID MX・5速MT」

 競合するライバル車より10%くらい軽く、何なら軽自動車と同等。それでいて最大トルクは108Nmあるため、期待以上に走ってくれる。

 実際、動力性能で不満を感じることは無かった。むしろ5速MTを駆使して走ると楽しいとさえ思う。

 赤信号で車速を落としと停止前にエンジンが止まる。走り出すべくクラッチを踏むと、前述の通り「するん」とエンジンが掛かります。

 また、アダプティブクルーズコントロールも標準装備されているのだけれど、こちらは車速が20km/hくらいまで落ちた時点で機能停止する(MT車はみんな同じ)。

 AT車だとブレーキを踏み忘れて驚くものの、マニュアル車はクラッチ踏まなくちゃならず、あまり気にならず。

 乗り心地だけれど、これまた期待値を上回った。足回りがしっかり動いている。日本車の平均レベルは余裕で超えています。

 乗り心地にウルサイ私(国沢光宏)でも、サスペンションの改良を考えなくて乗れるレベル。高速道路を走ってみたが、スイフトは欧州市場で売るため、しっかり作り込んでありました。

 いろんな意味で尖った存在でこそないものの「良品廉価」をクルマにしたような存在だと納得。

 素晴らしいのが実用燃費。さすがに本物のハイブリッド車であるトヨタ「ヤリス」のように普通に走って25km/L以上という燃費には及ばないが、でもスイフトだって実用燃費で20km/Lは無理な数字ではない。

 流れの良い郊外の道なら25km/Lくらい出そう。20km/Lを超えてきたら今のガソリン相場だって何とかなると思う。

 そうそう、高齢者になるとペダルの踏み間違いによる暴走事故など起きやすくなるが、MT車であれば暴走事故の可能性は限りなく低くなります。

 自動ブレーキに代表されるADAS(先進運転支援システム)もフルについているため、高齢者の相棒として新型スイフトを強く推奨しておく。

 はたまた、クルマを楽しみたい若い世代にも安価で燃費の良い新型スイフトのマニュアルはピッタリだと考えます。

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