全長5m超え! マツダ新型「3列シートSUV」登場へ 存在感ある「フラッグシップモデル」 新型「CX-80」欧州登場 特徴は?
くるまのニュース / 2024年4月20日 16時10分
マツダの欧州法人は新型「CX-80」を世界初公開しました。新たな最上級モデルとして注目のモデルですが、どのような特徴があるのでしょうか。
■新型「CX-80」登場 どんなモデル?
マツダの欧州法人は2024年4月18日、新型SUV「CX-80」を世界初公開しました。
日本国内への投入も明言されており、新たな最上級SUVとして展開されます。
マツダは2021年10月に、「2022年以降のクロスオーバーSUV商品群の拡充計画(以下「SUV拡充計画」)」を発表しています。
これは、グローバルでSUVが支持されていることから、2022年より各市場のニーズにマッチした新型SUVを2022年から投入していく計画を示したものです。
投入予定の新型SUVは「スモール商品群」と「ラージ商品群」に大別され、このうちラージ商品群と呼ばれるモデルは、シートレイアウトとボディサイズが異なる計4タイプがラインナップされ、既存モデルよりも上位に位置しています。
各モデルは投入地域の道路環境などが考慮され、米国や豪州など大型車の好まれる地域では全幅の大きいワイドボディ仕様を、狭い道や駐車場が多い欧州や日本では、全幅を抑えたナローボディ仕様が投入される予定です。
今回発表された新型CX-80は日本・欧州向けのモデルで、欧州では初投入の3列シート車かつフラッグシップモデルとして展開されます。
ボディサイズは正確な数値が発表されていませんが、全長は5m、ホイールベースは3mをそれぞれ超えることがアナウンスされています。
マツダによるとCX-80は、最上級にふさわしい美しく堂々とした存在感、マツダらしい「人馬一体」を磨き上げた走行性能、時代要請に応える環境・安全性能、乗員全員が快適に楽しめる懐深い実用性を、妥協なく実現したと説明します。
プラットフォームには、同じラージ商品群の「CX-60」や「CX-90」と同様、後輪駆動ベースの新世代アーキテクチャを採用し、優れたハンドリングを実現。
パワーユニットはシステム最大327馬力・最大トルク500Nmを発揮する2.5リッター4気筒ガソリンプラグインハイブリッド「e-SKYACTIV PHEV」に加え、3.3リッター直列6気筒ターボディーゼルエンジンのマイルドハイブリッド「e-SKYACTIV D」の2タイプが用意されます。
なお、組み合わされるトランスミッションは全モデル8速ATで、駆動方式は「i-Activ AWD」を採用した4WDです。
デザインコンセプトは「Graceful Toughness」。マツダの共通テーマ「魂動デザイン」を採用しつつも、日本的な優雅さや純粋さを取り入れています。
なお、全体的なデザインはCX-60やCX-90、さらにCX-90の2列シートモデルである「CX-70」と共通しており、テールゲートやDピラー周辺部の処理が異なる程度です。
インテリアも同様にラージ商品群共通のシンプルかつモダンで、日本らしいかけ縫い表現などのこだわりを採用。2列目シートはキャプテンシートタイプと3人がけのベンチシートタイプが用意されます。
ラゲッジスペースは、3列目シートを使用していてもゴルフバッグやベビーカーを積載できる十分なスペースが設けられ、2・3列目を格納すればさらに広大な荷室を確保することができます。
先進運転機能では「i-Activsense」を搭載し、ドライバーの急変や脇見などを検知するクルージング&トラフィックサポート(CTS)を欧州初採用したほか、スマートブレーキサポート(SBS)、緊急車線維持機能(ELK)などが装備されます。
新型CX-80は欧州で5月に先行販売を開始し、2024年秋の発売を予定しています。
※ ※ ※
なお、今回の発表では日本仕様について触れられていませんが、従来のフラッグシップ3列シートモデル「CX-8」が2023年12月をもって生産終了しています。
これにより、一時的に新車ラインナップから3列シートモデルが消滅すると同時に、事実上のフラッグシップモデルがCX-60となっていましたが、先出の通り日本においてもCX-80導入が予定され、2024年夏から秋にかけて発売されると見られます。
パワートレインはラージ商品群で共通していることから、すでに展開しているCX-60のe-SKYACTIV PHEV、e-SKYACTIV D、3.3リッター直列6気筒ディーゼルターボエンジン「SKYACTIV-D 3.3」、2.5リッター4気筒ガソリンエンジン「SKYACTIV-G 2.5」の4タイプいずれかを採用する可能性が高いと予想されます。
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