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クルマのバッテリー 結局「どこを触ると」危ないの? 「実際に感電したら」どうなる!? 怖いけど怖くない、でもやっぱり怖い「素人のバッテリー作業」とは

くるまのニュース / 2024年5月18日 18時10分

バッテリー交換やトラブル時の対応など、ボンネットを開けてバッテリーを触ることは少なくありません。しかし、車のバッテリーを触る際には感電の危険性があるため、正しい知識が必要です。

■クルマのバッテリー どういう時に触る?

 クルマのバッテリーに触る機会は、普段はありません。しかし必要に追われて一度は交換する場面に遭遇する人もいるでしょう。そんな時に、「あれ?どうするんだっけ」と悩むかもしれません。
 
 困るのが、他のパーツと違い、「下手に触ると感電する」というリスクをはらんでいることです。一体どういうことに気を付ける必要があるでしょうか。
 
 また、「バッテリーで感電する」とは、具体的に何が起きてしまうのでしょうか。

 バッテリーに触る機会は、おもにメンテナンスや交換時です。また、もしヘッドライトの消し忘れなどが原因で「バッテリー上がり」が起きた場合、自分で対処してジャンピングスタートを行うこともあるでしょう。

 まず交換ですが、一般的な乗用車のバッテリー寿命は2〜3年程度です。使用年数や液量を考慮しながら適切なタイミングで交換します。

 バッテリー液が減ると十分な性能が発揮できなくなります。液量は側面からの目視や液口栓を開けて確認し、不足していれば「補充作業」が必要となります。

 ほかに、車を長期間利用しない時は、バッテリー上がりを防ぐために「ソケットを外す」作業も推奨されます。具体的には「バッテリーのマイナス端子部分を、レンチやスパナで緩める」という作業になります。

 次に「バッテリー上がり」が起きた場合ですが、他の車(救援車)に助けてもらい、ジャンピングスタートで対処することになります。このとき「互いのバッテリーをブースターケーブルでつなぐ」という作業が必要です。

 それだけでなく、定期的な点検も大切です。安全な走行のために「バッテリーの変形」や「液漏れ」がないかのチェックする習慣をつけるといいでしょう。さらに、定期的に清掃も必要です。

 以上のように、バッテリーに触れる機会は、意外と多くあります。

■クルマのバッテリーに潜む「危険」具体的に何?

 バッテリーを下手に触って、起きうる可能性が高いのは「感電」です。

 感電がもっとも起きやすい瞬間は「バッテリーを外す」作業や、「バッテリーからソケットを外す」作業でしょう。

 このとき、プラス端子とマイナス端子を同時に触ると、電池と人体の間で回路が生まれ、電流が体内を流れてしまいます。さらに、濡れた手や金属工具などで触っていると、電流が体内へ流れやすくなります。

 では、実際にクルマのバッテリーで感電が起きたら、どうなるのでしょうか。

 実は、感電死するレベルの大感電は起きにくいと言っていいでしょう。というのは、クルマに搭載されているバッテリーの電圧は、せいぜい「12V」程度です。

 関西電気保安協会によると、危険な電圧は、体が濡れている場合で25V、皮膚が乾いている場合で50V以上といいます。

 人体に直接危険を及ぼすのは「電流」の大きさですが、それは人体の電気抵抗の状態によって変わります。それを含めたうえで、皮膚が乾いている電気抵抗の状態で、50Vを大きく下回っているバッテリーであれば「危険な電圧」には達しないと言えます。

 もっとも「ビリッ!」と感じるのは事実で、その感覚に対する恐怖心は、人によって大きく変わります。人体に大したことのない感電でも、身体が思わぬショックやパニック反応となる危険があります。感電は「十分避けるべき事故」であることに変わりはありません。

 そのために大切なことは、そもそもの電気抵抗を高くすること。ゴム手袋を装着するのは電気抵抗を高くして電流が流れにくくする、いい対策です。

 とはいえ、バッテリーを「単に触る」だけでは感電しづらいため、過度に怯える必要はないといえます。ただし、不適切な取り扱いをすると感電やショート、発火といった危険な状況を引き起こす恐れがあります。

 たとえば、バッテリー交換時は「マイナス端子から取り外し、プラス端子から取り付ける」が鉄則。順番を逆にしてしまうとショートする危険があります。

※ ※ ※

 万が一バッテリーで感電してしまった場合、まず大切なのは落ち着いて行動することです。

 感電はやけどや筋肉の損傷などが主な症状ですが、稀に内臓の損傷や筋肉の急激な収縮から脱臼や骨折を引き起こす可能性があります。しびれる程度で問題ないと感じても、念のため医療機関を受診しましょう。

■感電だけじゃない「バッテリー」の危険とは

 感電やショート以外に、バッテリー液にも注意が必要です。

 バッテリー液には希硫酸が含まれており、皮膚や衣服に付着すると化学やけどを引き起こしたり、目に入ると失明したりする危険性もあります。

 さらに、バッテリーから発生する水素ガスに引火すると爆発のリスクもあるため、作業時は火気厳禁です。

 このように、バッテリーの取り扱いを誤ると危険なため、基本的な知識を持っておくと、いざという時に慌てなくて済むでしょう。

※ ※ ※

 即死につながる危険とは言えないものの、以上のようにクルマのバッテリーには、下手に触ると危害がおよぶリスクがあることは事実です。

 素人判断で分解や改造はせず、不安な場合は専門家に作業を依頼するのが賢明でしょう。

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