トヨタが「新型モデル」世界初公開! クロスオーバー&SUV 2台同時に! 25年半ばまでに発売!? 「bZ3C」と「bZ3X」中国で登場
くるまのニュース / 2024年4月26日 7時40分
トヨタは「北京国際モーターショー2024」にて、知能化・電動化・多様化を軸にモビリティカンパニーへの変革に向けた中国での取り組みを紹介するとともに、マルチパスウェイを通じたカーボンニュートラルの実現に向けてバッテリーEV(BEV)の新型車「bZ3C」ならびに「bZ3X」を世界初公開しました。
■トヨタ、2モデルを世界初公開! 北京モーターショー2024で
2024年4月25日から開催されている北京モーターショー2024にて、トヨタは中国向けに「bZシリーズ」から新型「bZ3X」と新型「bZ3C」の2車種を発表しました。
いったいどのようなクルマなのでしょうか。
トヨタの純電動サブブランド「bZシリーズ」は2021年4月に開催された上海モーターショー2021でローンチし、最初のモデルとして純電動SUV「bZ4X」も同時に発表されました。
その後、日本やアメリカなどグローバルで販売され、中国でも2つの合弁会社「一汽トヨタ」と「広汽トヨタ」を通じて中国国内で製造・販売されています。
また、同年12月に東京・臨海副都心の青海地区に存在したトヨタの体験型ショウルーム施設「メガウェブ」にて「バッテリーEV戦略に関する説明会」を開催、すでに発表済みのbZ4Xに加えてバッテリーEVのコンセプトモデル15車種を一挙公開し、話題を呼びました。
その中でもセダン「bZ SDN」、コンパクトSUV「bZ Compact SUV」、「bZ Small Crossover」、大型SUV「bZ Large SUV」の4モデルがbZシリーズを関するモデルとして発表されました。
2022年10月には「bZ SDN」の量産モデルである「bZ3」を中国向けBEVとして発表。
このモデルは2020年に電動車大手「BYD」と共同で立ち上げた合弁会社「BYD TOYOTA EV TECHNOLOGY(BTET)」初となる共同プロジェクトで、実際の製造と販売は一汽トヨタがおこないます。
バッテリーはBYDが製造するリン酸鉄リチウムイオン電池を採用、それ以外の制御面や車体、パッケージングなどはトヨタが設計を担当した形となります。
トヨタのbZシリーズはその後、2022年11月のロサンゼルスオートショー2022で発表された「bZ Compact SUV Concept」。
2023年4月の上海モーターショー2023で発表された「bZ Sport Crossover Concept」「bZ FlexSpace Concept」。
2023年11月の広州モーターショー2023で発表された「bZ FlexCabin Concept」などがありますが、一方でそのどれもがコンセプトモデルであり、bZシリーズの量産モデルは「bZ4X」と「bZ3」の2車種のみにとどまっていました。
そんな中、トヨタは2024年4月25日に開幕した北京モーターショー2024にて、新たなbZシリーズの量産モデル「bZ3C」と「bZ3X」の2車種を発表します。
この2台の製造と販売はそれぞれ第一汽車との合弁会社「一汽トヨタ」が「bZ3C」を、広州汽車との「広汽トヨタ」が「bZ3X」を担当。
実際の商品設計の段階から中国の消費者が求める要素を反映させるべく両会社が携わったものとなります。
2023年4月に両モデルのコンセプトモデル「bZ Sport Crossover Concept」「bZ FlexSpace Concept」が発表された際、量産モデルは2024年中に登場すると予告されており、満を持して今回お披露目された形となります。
一汽トヨタが製造・販売する「bZ3C」はBYD TOYOTA EV TECHNOLOGYカンパニーも開発に携わっており、バッテリーにはBYD製リン酸鉄リチウムイオン電池を搭載します。
コンセプトモデルほどではありませんが、しっかりとローでワイドなフォルムが受け継がれており、特にサイドから見たシルエットは新世代のスポーティーさを演出。
また、タイヤの外径が比較的大きいため、近くで見てもボディの厚ぼったい印象を感じさせないデザインとなっています。
それと同時にクロスオーバーでもあるので、大人5人が座っても窮屈さを感じさせない車内空間、そして悪路の走行も難なくこなせる最低地上高が特徴です。
このモデルはターゲットを流行に敏感な中国の若年層と据えており、それら消費者層の好みを反映すべく、車内は細い横長のディスプレイに加えて大きなセンターディスプレイをベースとした設計となっています。
一方、広汽トヨタが製造・販売を担当する「bZ3X」は実用性重視のファミリー向けSUVとして開発されました。
ボディサイズは車名にある数字「3」が表すように比較的コンパクトですが、大家族でも快適に移動できる十分な室内空間と荷室を確保しています。
同時に発表された「bZ3C」と比較すると、内外装ともに保守的な設計となっており、双方のキャラクター性が上手に作り分けられている印象です。
また、このサイズのSUVにしては珍しくルーフ最後端が角張っており、比較的小さめなボディサイズながらもしっかりとした存在感を演出していることがわかります。
今回発表された2モデルはトヨタが2026年までに発売を予定している10車種のBEVに数えられるモデルで、販売は現時点で中国市場のみ、時期は1年以内を予定しているとのこと。
EVの急進的な需要増によって外資系メーカーは販売台数を落としつつありますが、長年つちかってきた経験と信頼を武器に、トヨタが中国市場でどのように生き残りをかけるかに注目が集まります。
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