「国産ワゴン」なぜ衰退? わずか4車種に減少! 絶滅寸前でも「やっぱりワゴンが一番!」の声も!? 反響は?
くるまのニュース / 2024年5月9日 10時10分
かつて人気だった「ステーションワゴン」ですが、現在、国産モデルは急激にラインナップを減らしています。そんなワゴンについて、どのような反響があったのでしょうか。
■国産ワゴンが絶滅寸前!
現在はSUVがブームとなっており、さらに軽自動車やミニバンが人気となっています。
これらのジャンルはメーカーもとくに力を入れており、さまざまなモデルがラインナップされているのに対し、かつてブームとなりながら、国産車では少数派となってしまったのが「ステーションワゴン(以下、ワゴン)」です。
輸入車ではセダンと同時にワゴンもラインナップされることが一般的となっており、いまでも手堅い需要があるのですが、国産車では片手で数えられるほどにワゴンが減少。
2024年4月にマツダのフラッグシップワゴン「マツダ6ワゴン」が生産終了となり、2024年5月時点での国産ワゴンは、スバル「レヴォーグ」とトヨタ「カローラツーリング/カローラフィールダー」、そしてカローラフィールダーをベースとしたミツオカ「リューギ ワゴン」のみとなってしまいました。
1990年代から2000年にかけてはワゴンが全盛を極めており、各メーカーがこぞってラインナップ。セダンをベースとした車種だけでなく、ワゴン単独の車種も数多く登場したものです。
ワゴンのメリットは、荷物をたくさん積める広いラゲッジスペースを備えつつ、セダンのような低重心で走りが良いという点にあります。
多くの人がクルマに求める「快適性」や「高い地上最低高」はSUVなどに劣るとしても、ワゴンならではの大きなラゲッジスペースや低重心&低い着座位置がアドバンテージとなり、高級感や積載性、走行性能などをバランス良く備えているのが魅力といえます。
しかし、現在のニーズは、走行性能より車内の居住空間を重視する傾向にあります。
SUVのように頭上空間に余裕のあるクルマのほうが快適と思う人が多くなったことに加え、ここ数年のアウトドアブームにも後押しされ、キャンプなどの趣味で使うときにSUVのユーティリティ性やオフロード性能を求める傾向が強まり、その反面ワゴンが衰退していったといえます。
そんなワゴンに関してさまざまな意見が寄せられています。
「いろんなタイプのクルマに乗ったけど、ワゴンが一番使いやすかった」「やっぱりワゴンが最も利便性が高い」「高速道路やワインディングなどでは、明らかに安心感や疲労度が違う」「低重心なので急ブレーキ時の安心感も車高が高いクルマと比べ物にならないくらい良い」など、実際にワゴンを所有したことがあるユーザーからは走行性能や機能性の高さを評価する声が届いています。
「ユーティリティで考えたら圧倒的にSUVよりワゴンなんでしょうけど、流行りには勝てないってことでしょう」「SUVに比べ走行性能の高さは歴然なのだが、多くのユーザーはそこまでの走行性能を求めていない」など、SUVがワゴンの性質も兼ね備えるようになったことから、ワゴンの衰退は仕方ないと考える人もいるようです。
「国産メーカーのラインナップからほぼ絶滅してしまい、選択肢がほとんどないのが最大の問題」「買い替え検討中ですが、ワゴンは選択肢がないのでSUVも視野に入れています」「9年落ちのワゴンに乗っていますが、やはり室内の広さ、車体の低さからの走行時の安定性、気軽に乗れるサイズが気に入っていて、どうしても手放す気になれない」など、選択肢の少なさを嘆く声も寄せられました。
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