まさかのパンク…!? 最悪はバーストも! 日常的に注意すべきクルマの点検、何を見る? 夏前に特に見るべき部分とは
くるまのニュース / 2024年5月21日 14時10分
ゴールデンウィーク中に、帰省や旅行で長距離ドライブをした人も多いでしょう。そんな長距離ドライブをした後には、とくに点検ポイントはあるのでしょうか。
■長距離ドライブ後はいつもより日常点検をしっかりと
大型連休や週末など、日々クルマで出かけることが多い場合、ついクルマのお手入れを忘れがちです。
では、日頃からクルマのどのようなポイントに気をつければ良いのでしょうか。
クルマの点検は、ドライバーの義務と言えます。教習所などでもクルマに乗る前に確認することと、教えられます。
では、どのような部分に気を付けるべきかについて、とある自動車整備士は以下のように話します。
「日常点検のときには、オイルや冷却水の状態や、タイヤの空気圧などを確認しましょう。
特に、山などレジャーに出かけたあとは、タイヤのチェックをしておくと安心です。
空気圧が適正になっているか、ヒビが入っていないかを念入りに確認してみてください
またゴールデンウィークなどの連休で普段より多くクルマを走らせた後は、特段普段と変わった点検をする必要はありませんが、普段より消耗をしている可能性が高いため、日常点検での確認ポイントをより注意してチェックしたほうがよいかと思います」
オイルは、エンジン内部のあらゆる箇所を巡っており、その流れのなかで汚れを吸着させています。そのため、オイルは次第に汚れていくものです。
汚れたオイルをそのまま使用していると、燃料やオイルの燃えカスである「スラッジ」が発生し、そのスラッジは、エンジンの可動部に付着すると抵抗となってしまい、性能の低下や燃費性能の悪化を引き起こします。
つまり、オイル交換は定期的におこなわないといけないため、とりわけ長距離ドライブ後は、オイルが汚れていないか確認する必要があります。
ガソリンスタンドだけではなく、ディーラーやカー用品店でもオイル交換ができるため、適度に管理しましょう。
さらに、クルマのお手入れで重要なのがタイヤの空気圧です。
タイヤの空気圧が下がっていると、燃費性能が落ちたり、タイヤの片側だけが減る偏摩耗を起こしたりして、タイヤの寿命を短くしてしまいます。
それだけではなく、極端にタイヤの空気圧が低い場合は高速走行時にバースト(破裂)する恐れもあります。
とはいえ、タイヤの空気圧が高すぎるのも禁物です。
空気圧が高すぎるとタイヤのゴムが張り詰めた状態となり、地面からの衝撃を吸収および緩和させにくくなります。
また、接地面(トレッド)の中央部分だけが減ってしまう偏摩耗になることも。
タイヤの適正空気圧は、自動車メーカーが車種ごとに指定している「車両指定空気圧」を確認するとわかるようになっています。
ほとんどのクルマは運転席側のドア付近(ごく稀に給油口など)に貼り付けられた「空気圧表示シール」に記載されているため、確認するとよいでしょう。
さらに、タイヤについては、空気圧をこまめに確認しつつ、タイヤ表面に異物が刺さっていないか、溝が極端に浅くなっていないかなどチェックするのが望ましいです。
また、タイヤが古くなるとゴムが硬くなり、グリップ力が落ちて危険なため、4年以上使い続けるのは避けて、タイヤ交換を検討するとよいかもしれません。
■暑くなってくる時期には注意が必要!長距離ドライブ前に確認しておきたいこと!
また、長距離ドライブをする場合は、出かける前に確認しておくといいポイントがあります。
前出の自動車整備士は次のように話します。
「暑くなってくる時期、普段あまりクルマに乗らない人は特にバッテリーにも気をつけた方がいいと思います。出先で止まってしまう可能性もありますので、
また、運転前は、タイヤの状態やバッテリーはもちろんですが、ボンネットを開けて冷却水の確認などをするのもおすすめです。
冷却水については、ピンク色の液体がLOWより下回っていないかをチェックしておきましょう」
長距離移動の際は日中暑くなり、エアコンを使用することも考えられます。
夏前には注意しておく場所は?
さらに、最近はアイドリングストップなどの機能が普及したことで、よりバッテリーに大きな負担がかかっています。
そのため劣化しているバッテリーだと、運転時に必要な電気が供給できずバッテリーが破裂し、出先でクルマが止まってしまうというトラブルに発展することも。
しかし、こういったバッテリー関連のトラブルを日常点検で防ぐのは簡単ではありません。そのため、カー用品店やガソリンスタンドなどで定期的に点検してもらうとよいでしょう。
クルマを適切な状態に維持および整備することは、使用者の義務と道路交通法でも明記されています。
長距離ドライブは、人間だけではなくクルマにとっても負荷がかかるもの。
とりわけ普段はあまり長い距離を運転しない人は、オイルやタイヤの空気圧などの確認を念入りにすることが大切です。
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