アンダー200万円! トヨタの「快適小型SUV」何が良い? デビュー“4年”でも売れまくり! 「ヤリスクロス」の魅力は?
くるまのニュース / 2024年5月22日 14時50分
デビューから丸4年が経とうとしているトヨタ「ヤリスクロス」ですが、いまでも人気が衰えません。ヤリスクロスの長所と短所とはどのようなところにあるのでしょうか。
■ベースの「ヤリス」以上に支持される「ヤリスクロス」
トヨタの小型SUV「ヤリスクロス」は、コンパクトハッチ「ヤリス」の派生モデルとして2020年に登場しました。
デビュー当時はすでにSUVが主流になりつつあり、コンパクトSUVが注目を集めましたが、デビューから丸4年が経とうとしている現在は本家のヤリスを超える人気車種へと成長しています。
ヤリスクロスの魅力とはどのようなところにあるのでしょうか。
ベースとなったヤリスは、トヨタのコンパクトカーとして人気を博してきた「ヴィッツ」の後継車として2020年に登場。通算4代目へとモデルチェンジするタイミングで、海外名として使われていたヤリスのグローバル車名に統一しました。
新たに「TNGA GA-Bプラットフォーム」を採用、環境性能や生産コストを念頭に開発された直列3気筒エンジンを搭載。ガソリン車とハイブリッド車をラインナップしています。
そして、ヤリスから半年後に登場したのがヤリスクロスです。
ヤリスが曲線を上手に活かした空力に優れたデザインを採用したのに対し、ヤリスクロスはSUVに求められるワイルドさや堅牢さを想起させるハコ型デザインを採用。
パワートレインは、ヤリスと同じく1.5リッター直列3気筒と同エンジンのハイブリッドを設定し、FFと4WDモデルをラインナップしています。
ボディサイズは全長4180mm×全幅1765mm×全高1580mmとヤリスよりひと回り大きくなりましたが、これはSUVに求められる居住性やラゲッジスペースを確保するため。
地上最低高は160mm~170mmとほぼヤリスと一緒で、SUVとしては低めの設定ですが、都会派モデルとして使用されることを考慮した結果だといえるでしょう。
ただしこの低い最低地上高は空気抵抗的には好影響。ヤリスの魅力でもある燃費性能はヤリスクロスでも健在で、WLTCモード燃費はガソリン車が19.8km/L、ハイブリッド車が30.8km/Lと、SUVとしては突出した低燃費性能を誇ります。
これにはハイブリッド車でも1190kgという軽量なボディもひと役買っているでしょう。
ヤリスクロスのセールスポイントとして、車両価格の安さも特筆すべき点です。
ガソリン車は189万6000円から、ハイブリッド車が228万4000円と、かなりお求めやすい価格設定です。
それでいて「Toyota Safety Sense」などの安全装備は標準装備されており、コストパフォーマンスが高いSUVだといえそうです。
■「ヤリスクロス」に対するユーザーの声は?
そんなヤリスクロスですが、果たしてユーザーはどのような印象を抱いているのでしょうか。
まずは外観について、単純にヤリスのままではなく、きちんとSUVらしい造形になっているのは高評価のようで、「コンパクトSUVとして見た目は差別化されているのが良い」といった意見がありました。
「ヤリスクロス」のインテリア
一方で、「テールランプの形状はもっと普通のSUVっぽくて良かったと思います」や、「もう少しアウトドア感があっても良かった」といった声も寄せられています。
ただし、インテリアや居住性に関しての評価はちょっと低めです。「インテリアの質感が昔のコンパクトカーのまま」や「シート表皮の色使いが年寄りっぽい。見た目の若々しさをスポイルしている」といった意見に加え、「後席は狭い」という意見が多数見受けられます。
ライバル車が軒並み後席の居住性をそれなりに確保しているのに対し、ヤリスクロスは大人が長時間乗るのは辛そうな足元の空間になっています。
賛否両論なのは、ヤリスと同じ最低地上高など全体的にSUV感が薄いこと。オフロードではなく街乗りがメインと思ったほうが良いでしょう。
ただし「SUVは腰高だと思い込んでいましたが、普通車感覚で運転できました」といった好意的な意見も。
さらに車重の軽さも燃費に好影響を与えているようで、「ヤリスとほぼ変わらない低燃費なのは嬉しい限り。オフロード走行はしないからFFで十分」というオーナーも。
実際、後発のライバルとなるホンダの新型コンパクトSUV「WR-V」も2WDのみと割り切った設定となっていますし、ヤリスクロスも含めて4WDを選択するメリットは少ないのかもしれません。
※ ※ ※
ヤリスクロスに関して、総合的な満足度は高い傾向が見受けられました。なかでも「SUVの割には…」という枕詞が付くことが多く、一般的なコンパクトカーの延長線上的な使い方をしている人が多いようです。
「200万円以下と価格も安めなのは助かる」「中古車価格が手頃になったら検討したい」という意見も多く、新車・中古車ともに、ヤリスクロスの人気はしばらく続くものと思われます。
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