マツダの「和製オープンカー」登場9年目でもなぜ人気? 最後の純ガソリン車か!?「ロードスター」の魅力とは?
くるまのニュース / 2024年5月27日 12時30分
世界的にも人気があるオープンカーといえば、マツダ「ロードスター」です。現行モデルは4代目「ND型」で、デビューから9年が経過しました。一体どのような魅力があるのでしょうか。
■多くの人に愛されている「ロードスター」とは?
世界的にも有名な国産車は数多ありますが、日本が誇る名車にして現在でも新車で買えるライトウェイトオープンカーとして稀有な存在なのがマツダ「ロードスター」です。
現行モデルとなる4代目(ND型)もデビューから9年が経過しますが、一体どのような魅力があるのでしょうか。
実はいま、急速にスポーツカーへの関心が高まっているのですが、スポーツカー自体の数はかなり希少な存在で、新車で購入できる車種は非常に限られています。
そして、それ以上に絶滅寸前なのがオープンカーです。そんななか、デビューから35年もの間、熱い支持を受けるのがロードスターです。
バブル真っ盛りの1989年、マツダの販売チャンネルの1つである「ユーノス」ブランドから登場した初代「ユーノスロードスター(NA型)」は、1960年代のライトウェイトスポーツという概念を現代風にアレンジ、「人馬一体」をコンセプトに開発されました。
1960年代の名車を彷彿とさせるノスタルジックなデザイン、当時としても手が届きやすい新車価格に設定され、日本はもちろん世界中で大ヒット。瞬く間に名車の仲間入りを果たしました。
世界の名だたるメーカーが同じコンセプトのモデルを次々とデビューさせるなど、その人気は一種の社会現象とまで評されました。
1998年には、2代目(NB型)へフルモデルチェンジ。基本的にはキープコンセプトですが、固定式のヘッドライトを採用したり、ソフトトップのリアウインドウをガラス製に変更、足回りも熟成させています。
完成度は高かったのですが、バブル崩壊後の不景気が日本を覆い、オープン人気は低迷してしまいました。
そこで高性能化を狙った3代目(NC型)が2005年にデビュー。プラットフォームを一新し排気量を2リッターまで拡大。デザインも原点回帰を狙った秀逸なものでしたが、大ヒットとまでは行かない結果となっています。
そんな状況を打破したのが「魂動デザイン」を採用し、2015年にデビューした現行の4代目(ND型)です。
低くワイドなスタンスに、剛性を確保しつつ軽量な構造の採用、1.5リッターエンジン搭載でライトウェイトスポーツらしさを取り戻しました。
2016年にはファストバックスタイルに格納式ハードトップを搭載した「ロードスターRF」が派生モデルとして登場。2リッターエンジンを搭載し、大人の味付けに仕上がっています。
そして、2024年1月に大幅改良を実施。ロードスター/ロードスターRFともに内外装の変更や安全装備などの機能向上を果たしました。
そんな現行ロードスターは新車で購入すべきか、それとも中古車で狙うべきなのか、中古車販売店のN氏に聞いてみました。
「純粋なガソリンエンジンモデルのロードスターとしてはND型が最後になる可能性が高そうです。
長く乗りたいなら新車を購入するのもありですが、程度の良い中古車も出回っているので、好みの1台を見つけられると思います」
特に2022年に登場し2023年には生産終了した「ロードスター990S」は、軽量化&6速MTのみという、ロードスターの旨み成分が凝縮されたモデル。中古車で探す価値は十分です。
また、初期のND型オーナーが、2024年1月に発売された大幅改良モデルに乗り換えているといい、質の良い中古車が流通しているという情報もあります。
「ND型高年式車はまだ高値で取引されているので、それなら3代目(NC型)を狙うという選択肢もあります。
すでに後期型でも10年選手となりますが、パワフルさでは歴代モデルで1番ですし、価格もお手頃です」(中古車販売店 N氏)
※ ※ ※
新車にしても中古車にしてもMTであることはかなり重要な条件のようです。ライトウェイトスポーツらしさを味わうならMTと考える人も多く、ソフトトップはMTが人気となっています。
それに対してロードスターRFはAT比率が高く、必ずしもMTである必要はなさそうです。
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