1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. ライフ

「えっ、ネズミ捕り?」 関西の国道に“偽警察官&偽パトカー“現る!? 思わずスピード落とす「謎のスポット」とは

くるまのニュース / 2024年5月28日 9時10分

京都と大阪を繋ぐ国道176号沿いの偽パトカーと偽警官が現れました。その現場は、検問中らしきパトカーとオービス、さらに男女の警察官の姿が。

■偽警官と偽パトカーによるネズミ捕り?

 とある国道に偽パトカーと偽警官が出現し、話題になっています。
 
 いったい、何のために設置されたのでしょうか。

 京都と大阪を繋ぐ国道176号沿いの偽パトカーと偽警官が現れました。

 その現場は、検問中らしきパトカーとオービス、さらに男女の警察官の姿が。

 赤い誘導棒を持つ女性のほうは、黒ネクタイにミニスカートを履いたミニスカポリスです。

 このパトカーも警察官も、よく見ればつくりものだと分かります。

 しかし、現場で移動中のクルマから目にすると偽物と見破るのは難しいような、妙なリアルさも感じられます。 

 SNSでは「これは、ほんとか?」「斬新すぎる」といったコメントが多数、「男性警官が北野武に似ている」「パトカーにPOLICEでなくPEACEと描いてあって笑える」などという反応もみられ、多くのコメントが寄せられています。

 また「もしかして、ネズミ捕り?」とドキリとするようなこのスポットは、メディアでも取り上げられ、わざわざ見に来る人もいるといいます。

 そして、さらに同じ国道176号沿いでは、ほかの驚くようなパトカーも発見されているようです。

 国道を南下した兵庫県三田(さんだ)市にある「Shrine Paddy Field」(シュライン・パディ・フィールド)は、チンパンジーや羊、虎などの人形で人を驚かせているカフェです。

 その敷地の道端に、アメ車のパトカーと男性警官人形が設置されており、パトカーは派手なピンク色なのでかなり目立ちます。 

 シュラインを運営しているのは大阪の株式会社ヨシミツです。

 同社は庭やエクステリアの施工業に関連して、リアルなアニマルオブジェも販売しています。

 その種類は多彩で、ウサギや羊、熊、キリン、パンダなど動物に始まり恐竜や妖精までみられます。
 しかもたんなる置物ではなく、リアルかつユニークな演出が特徴的です。

 シュラインに置かれている動物人形は、こうした生業を活かして作ったものであり、アメ車パトカーもそのひとつなのです。

 そして、今回SNSで話題の「偽パトカー」と「おまわり人形」も、じつは、ヨシミツの社長である宮田氏が自社の篠山倉庫に設置したものでした。

 じつは、シュラインのオープン時には、アメ車パトカーではなく、この「偽パトカー」を展示しています。多くの反響をよびましたが、「偽パトカー」は人に売却したため、現在のアメ車パトカーを設置しました。

 ところが、後になって買主から、注目されたモノを持っているのが怖いから返す、と「偽パトカー」が戻ってきてしまいます。

 そこで、「偽パトカー」を篠山倉庫に設置することにしたというわけです。

■なぜ偽パトカーを設置? その理由とは

 宮田氏が篠山倉庫に「偽パトカー」を設置した背景には、交通事故を防止したいという想いがあるようです。

 ヨシミツが運営するショッピングモール「エムクラスガーデン三田」は、「国道176は長いストレートが続くので事故が多く、通学路でもあるため、少しでも地域に貢献できるようパトカーを配備した」とのこと。 

 そんな「偽パトカー」はクラウンを使って作られています。

 シュラインのアメ車パトカーはクライスラー・ニューヨーカーです。

 制作方法について、宮田氏は「ネットで画像を見ながら自分で作りました」と話します。
 
 さらに、「偽パトカー」の実際の反響について、宮田氏は次のように語ります。

「『交通安全やスピードの抑止力につながっている気がする』と喜びの声をいただきます。

 また、ご近所の人からは『この道が孫の通学路になっているのでスピードが落ちるのは安心する』と言っていました」

シュラインのアメ車パトカーはクライスラー・ニューヨーカー(画像提供:株式会社ヨシミツ)シュラインのアメ車パトカーはクライスラー・ニューヨーカー(画像提供:株式会社ヨシミツ)

 あわせて、シュラインのアメ車パトカーの展示も事故防止につながっているようです。

 一方で、このように交通事故防止に役立てるため、パトカーの模造品を作って設置することは、全国でもよく行われています。

 しかし、このように「警察」をイメージさせるものを作って展示することに問題はないのでしょうか。

 たとえば、クルマでいえば、「県警」や「POLICE」といったロゴをペイントすることは法律上禁止されていますが、パトカーに似せた白黒カラーの装飾はできます。

 また、赤色ランプは緊急自動車のみに許されるため、「偽パトカー」が赤色ランプを装着して公道を走ることはできません。

 各都道府県の道路交通規則により、サイレンを備え付けることも禁止されています。

※ ※ ※

 検問を思わせるパトカーオブジェが設置される背景には、地元の人々の交通安全への願いがあるようです。

 オブジェに驚いてスピードを落とすよりも、余裕をもって運転する心がけが大切かもしれません。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください