1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. ライフ

千葉にある謎の「20年以上放置されたトンネル」とは!? バリケードで完全封鎖 「完成したのに通行不能」を招いた「グチャグチャ」な現地状況

くるまのニュース / 2024年6月4日 7時40分

すでに完成から20年以上経っているのに、今も未開通の状態が続いているトンネルが、千葉県の房総半島にあります。なぜそのような、もったいない状態になってしまったのでしょうか。

■完成したのは24年前

 すでに完成から20年以上経っているのに、今も未開通の状態が続いているトンネルが、千葉県の房総半島にあります。
 
 なぜそのような、もったいない状態になってしまったのでしょうか。

 せっかく完成したトンネルが長年放置状態になっているのは、南房総市冨浦から内陸部へのびる、東西道路の「安房地域広域農道」です。

 海沿いの国道127号からほぼまっすぐ東進し、山を越えて県道犬掛館山線と交差し、さらに山を越えて上滝田地区で富津館山線に接続するルートです。将来的には国道410号まで到達する計画です。

 1995年の着工から、一部をのぞき、まだ未開通部が多く残っています。

 東仲尾沢トンネルは、着工した東端に近い、富津館山線へ抜けてくるすぐ手前のトンネルで、延長602m、完成は2000年です。

 問題はそのトンネルの西側にあります。用地取得しようにも、法務局の公図がグチャグチャで現地と整合性が取れない「公図混乱」の状態になっているのです。欲しい現地の土地が、公図上で誰のものかを判別するのが非常に困難で、誰からいくら買えばいいかが全く計算できないというわけです。

 解決するには、関係する地権者を全員集めて協議する必要がありますが、スムーズに進んでいません。ほかにも、相続未登記の状態が用地取得のネックになっているケースもあるそうです。

 工事を担当する千葉県安房農業事務所は2022年の事業審議会で「継続的に地権者と交渉する」としながらも、いっぽうでいよいよ根本的な対処として「新たな路線の検討を行う」ともしています。

 新ルートは現計画の川沿いのものから、北側へスイッチしたもので検討されます。なお新ルートも東仲尾沢トンネルを通るため、作ったきり放棄されるということはありません。

 ちなみに、国道127号から伸びる部分は、2023年9月にめでたく開通。西半分の犬掛館山線までの区間が全通を果たしました。

 あとは、東仲尾沢トンネルを含む東半分の開通へ、本腰を入れて取り組むこととなります。未だに封鎖されたままずっとクルマを待つこの未供用トンネルは、いつ日の目を見ることになるのでしょうか。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください