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スズキのゴツすぎ「超本格SUV」がカッコいい!「ジムニー」譲りの“悪路走破性”でアウトドアでも大活躍! 斬新モデル「X-HEAD」に期待大

くるまのニュース / 2024年5月30日 7時10分

スズキが「東京モーターショー2007」に展示したコンセプトカー「X-HEAD」。SUV時代を迎えた現在の視点から見ても魅力的な小型ピックアップトラックです。一体どのようなクルマだったのでしょうか。

■スズキのゴツすぎる「超本格SUV」がカッコいい!

 国内外で開催されるモーターショーなどの自動車イベントでは、発売間近のニューモデルや未来を予感させるコンセプトカーが展示されます。
 
 その中には、発売を求める声が多く寄せられたにも関わらず、様々な事情から市販化の叶わなかった儚いモデルも多く存在。
 
 かつてスズキが発表した「X-HEAD」も、まさにそのような一台でした。

 X-HEADは、2007年10月に開催された「東京モーターショー2007」でスズキが初公開した、新ジャンルの「クロスユーティリティビークル」のコンセプトカー。

 スズキは同車について「ジムニー、エスクード、そしてキャリイのDNAを受け継いだモデル」と説明しており、スズキがこれまでラインナップしてきた本格クロスカントリー車や強靭な商用モデルの魅力をさらに進化させた、次世代のクルマだったことが分かります。

 そのボディの前半分は、極めて高くハイリフト化された車体に、短くも角張った存在感のあるボンネットフードや直立に切り立ったフロントウィンドウを採用。

 一方でリア半分はトラックの荷台を取り付けたピックアップとなっていますが、全体的に見たスタイルはあまりに異質で、既存のSUVや他の乗用車においても似たボディ形状のモデルは見あたらず、もはや軍用車か特殊な多目的作業用自動車「ウニモグ」を彷彿とさせるデザインが大きく話題となりました。

 この迫力あるX-HEADの内部機構には、スズキがこれまで培ってきた本格的な四輪駆動技術をあますことなく投入。

 ハイリフト化によって獲得した大きなデパーチャー・アプローチアングルや、ラダーフレーム・前後3リンクリジットサスペンション・大径タイヤ・LSD付センターデフ方式のフルタイム4WDを組み合わせた車体構造により、X-HEADは高い悪路走破性を誇りました。

 また、ボディをラダーフレーム式としたのは耐久性を高めるだけでなく、商用トラックのように荷台ユニットを自由に架装することを想定したため。

 そのほか、X-HEADはライフスタイルに合わせて荷台をアレンジ可能とすることで、大人2人が寝泊まりできる「キャンパー」や、救難・救助を行う「レスキュー」など様々なシチュエーションで活躍する、社会的使命にも応えられる設計となっていたのです。

 実際に展示された際は、この荷台にはオフロードバイクを積載されており、ゴーグルやグローブ、ブーツなども内部に格納できる仕組みが再現されていました。

 そんなX-HEADは写真では大きく見えますが、全長3750mm×全幅1695mm×全高1860mmと思いのほかコンパクトなボディサイズとなっています。

 この全長は軽自動車より約350mm長い程度で、全幅もいわゆる5ナンバーサイズに収まるもの。街中での取り回しも問題ありません。

 搭載が想定されるエンジンも1.4リッターのガソリンエンジンと、現実的なパワーユニットが採用されていました。

※ ※ ※

 このように、X-HEADは、ジムニー並みの悪路走破性とキャリイ譲りの積載性、そして現在国内で販売されているピックアップトラックであるトヨタ「ハイラックス」や三菱「トライトン」よりもコンパクトなサイズ感を備え、魅力的に感じた人は多かったといいます。

 同車は市販化されることはありませんでしたが、近年はキャンプやアウトドアを楽しむユーザーが増え、クルマ選びの基準が「積載性」や「実用性」にシフトしたことで、ピックアップトラックや商用バンも、趣味や豊かな生活を楽しむためのツールとして選ばれるようになりました。

 そう思うと、X-HEADは時代を先読みしていた「早すぎたコンセプトカー」だったのかもしれません。

 たとえこのままの姿での発売は難しくとも、いつかこのX-HEADのコンセプトやボディデザインを取り入れた新型車がスズキから登場することに期待したいものです。

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