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ホンダ「フリード」なぜ売れている? 「8年ぶり全面刷新」“新型”に期待も「現行モデル」が大健闘! ホンダ主力ミニバンは何が人気なのか

くるまのニュース / 2024年5月29日 19時10分

ホンダ「フリード」は常にトップレベルの販売台数を記録してきた人気モデルです。2024年6月には新型が発売される予定ですが、現行モデルではなぜ根強い人気を保持していたのでしょうか。

■現行モデルは発売当初から「ずっと爆売れ」 なぜ?

 ホンダのコンパクトミニバン「フリード」現行型は、登場から7年も経過した“長寿モデル”のひとつ。
 
 2024年6月には待望の新型の登場が控えていますが、現行型の人気も、発売当初からほとんど衰えずに堅調な販売台数を記録してきました。なぜ、ここまで支持されるのでしょうか。

 2023年4月から2024年4月にかけての「2023年度」で売れたクルマの上位は1位がトヨタ「ヤリス(シリーズ)」で2位がトヨタ「カローラ」、そして3位がトヨタ「シエンタ」と続きます。

 ホンダ車(軽自動車を除く)でもっとも売れたのは全体では10位となるフリードでした。

 しかし、すでに一部の情報が公式サイトでも公開されているように、フリードはもうすぐモデルチェンジをおこなう予定。

 つまり2023年度に販売されていたモデルは2016年にフルモデルチェンジし、登場から7年が経過した“古いモデル”となります。

 新車販売は新しいモデルの人気が高く、古くなると人気が低下するのが一般的です。

 しかしフリードの場合は新型登場を控えたモデル末期のモデルが、ここまでの人気を維持しているのでしょうか。考察してみました。

 まず前提として言えるのは、いまコンパクトミニバンが高い人気だということです。

 同じ時期に最も売れたミニバンはシエンタですが、シエンタもフリードと同様に車体の小さな3列モデル。フリード人気というよりはコンパクトミニバン人気が背景にあるのです。

 では、コンパクトミニバンの魅力はどこにあるのでしょうか。

 最大の美点は、小さい車体に3列シートを組み合わせていることでしょう。言うまでもありませんが、車体が小さいと運転がとても楽です。狭い道はもちろん、駐車も格段に楽になります。

 そんな運転しやすい車体ながら、イザとなれば最大7人が乗れる3列シートという合理的なパッケージングが高く評価されているのでしょう。バランスがいいのです。

 ミニバンを所有している人でも、常に3列目まで活用するという人はそう多くありません。そう考えた場合「いざとなれば3列目も使えるコンパクトカー」というのは魅力的な選択肢というわけです。

 3列目を畳めば広いラゲッジスペースが確保できるのも魅力。ハッチバックやSUVなどのコンパクトカーには、ここまで広い荷室はありません。

 また、低いフロアと高い天井、さらに後席ではスライドドアを組み合わせた乗降性は一般的なコンパクトカーに比べてはるかに乗り降りが楽なのです。

 ミニバンではありませんが同様のポイントを抑えて高い乗降性を実現したハイトワゴンのトヨタ「ルーミー」やスズキ「ソリオ」も人気車種となっています。

 コンパクトボディに3列シートを組み合わせたミニバンは、新車で買える国産車としてはフリードとシエンタしかありません。現状では選択肢が少ないのです。だからどちらも人気車種となっていると考えられます。

■あえて「従来モデル」を買う人も?

 また、「従来型ながら売れた」ということに関しては、実用車の白物家電化が進んだ影響だと筆者(工藤貴宏)は考えます。

 たとえば冷蔵庫や洗濯機を選ぶ際、多くの人は「もうすぐ登場する最新型」を待って買い控えをすることはないでしょう。

 むしろ、たとえ最新型があっても(もしくは新型登場直前に)割安な価格で売られている旧型を選ぶかもしれません。

 1年ほど前に「もうすぐ新型が登場するのに、ホンダ『N-BOX』従来型がかなり売れている」と話題になりましたが、それも同様の理由と考えられます。

「新型が登場するから待つ」のではなく、「いま欲しいから新型登場前でも従来型を割安で買う」という人が増えているように筆者は感じています。

新型も引き続き人気か新型も引き続き人気か

 いずれにせよ、扱いやすい車体サイズかつパッケージングは実用的、そして価格が控えめというのがコンパクトミニバンの魅力。

 さすがに3列目は広くないので「常に3列目を活用する」といったユーザーには向きませんが、そうでなければ道具として考えた場合に賢い選択肢となることは間違いありません。

 ちなみに、もうすぐ発売される予定の新型はホンダ公式サイトでスタイリングや概要が公開されています。

 パワートレインは、これまでと同様にガソリンとハイブリッドの2タイプですが、ハイブリッドはフィットと同様、モーター走行領域を拡大した最新の「e:HEV」にバージョンアップされます。これは大きな進化と言えるでしょう。

 またスタイルは通常モデルの「AIR(エアー)」とオフローダーテイストの「CROSSTAR(クロスター)」の2タイプがあり、クロスターには2列シート仕様も用意されると発表されています。

 安全面ではブラインドスポットインフォメーションの設定やトラフィックジャムアシスト機能など先進安全機能や運転支援機能の大幅なアップデート、快適性の面ではリアクーラーが採用されるのは大きなトピックと言えるでしょう。

 そんな新型フリードは2024年6月に登場予定。新型も現行型と変わらずにヒットモデルになる可能性は高そうです。

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