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見やすい?ジャマ? 「車検ステッカー」“貼付位置”変更から1年 「運転席のド真ん前貼り」増えるもいまも「賛否」の声多数

くるまのニュース / 2024年5月30日 9時10分

車検ステッカーの貼付位置が変更され、まもなく1年が経過しようとしています。しかし、ユーザーからは未だに戸惑いの声が寄せられています。

■車検ステッカー「運転席側貼り」から1年 いまも賛否

 いわゆる「車検ステッカー」(検査標章)の貼付位置が、フロントガラス上部中央から運転席側の上部に変更され、まもなく1年が経過します。
 
 当初からこの規定の変更には懐疑的な意見が寄せられていましたが、今でも戸惑いの声が多く見られます。

 日本国内の一般公道を走行するには、国の定める保安基準に満たしていなければなりません。

 これを定期的にチェックするのが、1年から3年に1度実施される検査を主とする「自動車検査登録制度」(車検)で、基準に満たしている場合は自動車検査証(車検証)と車検ステッカーが交付されます。

 車検ステッカーは40mm×40mmサイズのシールになっており、表面には車検の有効期限を示す年月、裏面には年月日が表示されています。

 ステッカーの様式は、デザインや大きさなど幾度かの変更が行われてきましたが、貼付する位置は変わっておらず、道路運送車両法施行規則第37条の3において「検査標章は、自動車の前面ガラスの内側に前方から見易いように貼り付けることによって表示するものとする」(原文ママ)と定められていました。

 具体的には「自動車検査業務等実施要領」において、「車室内後写鏡を有する自動車はその前方の前面ガラスの上部」、前面ガラスの上部が着色されていれば「下方にずらした位置」と明記されています。

 ところが、2023年7月3日に、この「自動車検査業務等実施要領」が一部改正され、「運転者席側上部で、車両中心から可能な限り遠い位置に表示する」と、規定の貼付位置が変更に。

 つまり右ハンドルの国産車であれば、「フロントガラス内側、ルームミラーのちょうど裏あたり」の方法に代わり、改定後に交付されたステッカーは「運転席から見てフロントガラスの右上端」に貼るのがルールとなりました。

 この変更理由について、国土交通省は過去の取材で次のように説明しています。

「無車検運行防止対策として、運転者が自動車検査証の有効期間を容易に確認できる状況を作ることで車検の受け忘れ等を未然に防止することを目的として、検査標章を運転者席からも見やすい位置に表示することとしました」

 車検切れのクルマを運行する者が後を絶たないことから、こうした変更が実施されたということですが、ユーザーからは車検の期限が確認できてよいとする意見だけでなく、否定的な意見も多く寄せられていました。

 そして、ルール改定から1年近く経過したことで、新しいルールが初めて適用になるユーザーも多くいますが、現在でもSNSを中心に多数のコメントが投稿されています。

「やっぱりめっちゃ邪魔じゃね?って思った」「車検ステッカーが右側にあると違和感すぎる」「信号機と被って見にくい時があった」「右上というのは目障りだなぁ」と、かえって視界の妨げになるとの声が多くみられます。

 さらに、「こんなことじゃ車検切れの予防にはならん」「もっと取り締まり強化したほうがいいんでないの?」「車検切れで走っちゃう人には何をしてもムダ」など、このルール変更が車検切れ車の運行防止に役立たないのではないかと推察する人や、「無車検運転する人たちのせいでこっちが迷惑を被る」とごく一部のユーザーによってすべてのクルマでルールが変更となる現実に怒りを感じる人もいるようです。

※ ※ ※

 このように、現在もなお新ルールの車検ステッカーは賛否が分かれていますが、運転席側に貼るとドライバーの視界が妨げられてしまう場合、邪魔にならない前方かつドライバーから見やすい位置に貼ることが許されています。

 車検ステッカーを自身で貼る作業が必要な場合では、新たなルールを確認するとともに、剥がれたり、不適切な位置にならないように慎重に作業したほうがよいでしょう。

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