日産 新「軽ハイトワゴン」発売! 高級風内装採用の超便利なヤツ登場!? 斬新デビュー果たした「サクラ」とは
くるまのニュース / 2024年5月31日 8時40分
2024年5月30日に日産の軽EV「サクラ」の改良モデルが発表されました。一体どのようなクルマなのでしょうか。
■初の軽EVとして誕生した「サクラ」はどんなクルマ?
2024年5月30日、日産は「サクラ」と、90周年記念車の「サクラ 90th Anniversary」にアップデートを施し、同年6月4日に発売すると発表しました。
軽自動車の利便性や、EVならではのランニングコストによる経済性メリットなどが好評となり、2年連続で電気自動車(EV)販売台数No.1を獲得した「サクラ」は、どのようなクルマなのでしょうか。
日産「サクラ」の根源となる1台のクルマがあった
サクラの根源となったのは、2019年10月の東京モーターショー2019で、発表されたコンセプトカー日産「IMk」にあります。
当時の日産はIMkについて、軽自動車=非力というネガティブな常識を覆し、日本の暮らしに丁度いい大きさのEVを目指すことを掲げていました。
IMKの内外装は共にシンプルかつミニマルに仕立てられ、直線とシンプルな曲面が用いられた、クリーンでモダンな部屋のようになっています。
またボディカラーの「アカガネ(銅)」色をはじめ、各所に日本のエッセンスが随所に散りばめられていました。
そのIMkのコンセプトを受け継ぎ、2020年5月に発表されたのが日産「サクラ」です。
電気で走るまったく新しい軽自動車として、日産「リーフ」の開発で培った技術をフル投入したEVとして誕生しました。
その車名は「日本のEVの時代を彩り、代表するクルマとなってほしい」という強い思いのもと、日本を象徴する桜から名付けられたといいます。
軽自動車独自の小回り性能に加え、EVならではの静粛性や力強くなめらかな加速を持つ、軽自動車の概念を覆す新たなEVとして、注目を集めました。
基本的なエクステリアデザインはほぼIMkを継承し、バンパーから、ホイール、テールランプからルーフまでに採用されたスリットパターンは、日本伝統の水引模様からヒントを得たものを採用。
フロントグリルやリアコンビランプには、木組みを模したような格子パターンにデザインされています。
一方、インテリアはステアリングの下を左右水平に直線が走り、その中にエアコンのアウトレットとハザードランプのスイッチを配置。
その下にある逆台形のパネルのレイアウトも含め、IMkからサクラに色濃く受け継がれました。
システム面では、高速道路の単一車線での運転支援技術「プロパイロット」の採用に加え、駐車時にステアリング、アクセル、ブレーキ、シフトチェンジ、パーキングブレーキのすべてを自動で制御する「プロパイロット パーキング」を軽自動車では初めて搭載しました。
パワートレインは、前輪を駆動するモーターを搭載し、最高出力64ps・最大トルク195Nmを発揮します。
搭載するリチウムイオンバッテリーの容量は20kWhとコスト上昇を抑え、手ごろな価格設定を実現させるとともに、軽自動車の日常的な使われ方に合致する最大180km(WLTCモード)の航続距離を確保しています。
また、バッテリーに蓄えた電力を自宅などに給電できる機能を備えているのも特徴です。
そして、今回の一部改良では、「X/S」グレードにはバックビューモニターとディスプレイ付き自動防眩式ルームミラーを、最上級の「G」グレードには助手席にもヒーター付シートを標準装備し、使い勝手の向上を図りました。
また、EV専用NissanConnectナビゲーションシステムにAmazon Alexaを搭載しています。
ボディカラーは新たな2トンカラー「シルキーライラック/チタニウムグレー」を採用。
リアの「Zero Emission」バッジに代わり、「100% ev」のバッジが装着されます。
軽自動車の概念を覆すEVとしてデビューし、今回さらにアップデートされた新しいサクラの価格(消費税込)は、通常モデルが253万6600円から308万2200円、90周年記念車が270万9300円です。
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