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知ってる? クルマの「ナンバープレート」絶対に使われない「ひらがな」がある!? 地名や数字が意味することは?

くるまのニュース / 2024年6月1日 10時10分

公道を走るクルマ(車両)には「ナンバープレート」が取り付けられています。同じナンバーが存在しないことから、個々の車両を識別するために欠かせません。ナンバープレートにはたくさんの情報が凝縮されていますが、どのような意味があるのでしょうか。

■ひらがなに「お・し・へ・ん」が使われないワケ

 クルマの前後に取り付けられている「ナンバープレート」は、車両につながるさまざまな情報を伝える役割を果たしています。
 
 そんなナンバープレートには、地域やひらがな、数字が記載されていますが、これらの文字や数字にはどのような意味があるのでしょうか。

 ナンバープレートの左上に記載されている「地域名」は、クルマが登録された地域を表しています。運輸支局またはその自動車検査登録事務所が表示されます。

 地域表示の右側に記載されている3桁の数字は「分類番号」です。左端の1桁は車両の種別や用途を表しています。

 例えば、「1」はトラックのような貨物自動車、「2」は定員11人以上の普通乗合車です。普通乗用車は「5」や「3」、軽自動車は「5」または「7」、軽貨物は「4」か「6」です。

 後ろの下2桁では、一般の払い出しナンバー(お任せナンバー)か希望のナンバーかどうかがわかります。一般の払い出しナンバーは「00」から「09」、軽自動車の場合は「80」から「82」です。

 また、最近は3桁の分類番号の一部にアルファベットも使用されるようになりました。

 ナンバープレートの左下に記載されているひらがなは、クルマの用途や種類を示す「登録種別」です。50音が用いられますが、「お」「し」「へ」「ん」の4文字は使われません。

 その理由として、「お」は、文字の左側に環があることから、走っている車を見たときに「す」や「あ」、「む」と見間違われやすいことが挙げられます。

「し」は「死」を、「へ」は「屁」を連想することからマイナスイメージをもたれやすいため、さらに「へ」は「え」に聞こえやすく、間違い防止の意味もあります。

 そして、「ん」は発音が難しく、伝えにくい文字ということから使われていません。

 ひらがなの使用にはほかにもルールがあり、「わ」「れ」はレンタカー、「ろ」は電光式ナンバー、「り」「れ」は事業用の軽自動車に振り分けられています。

 ひらがなの部分がアルファベットとなることもあるのですが、これは駐留軍人の車両を意味します。

「Y」は日本国内で購入した個人所有車、「T」は本国から持ち込まれた個人の所有するクルマ、「E」は非課税車両に付けられます。

 このようにひらがなの種類によって、クルマの用途や所有者の背景が判別できるようになっています。

■地域の特色を活かした「ご当地ナンバー」とは?

 ナンパ―プレートの中央に記載されている数字は個々のクルマを識別する「指定番号」です。「1」から「9999」が使用されますが、語呂がよくない「49」「42」は欠番となり使われていません。

 現在は希望ナンバープレート制度の導入によって、自分の希望する番号を自由に選べるようになりました。

沖縄県のご当地ナンバーのデザイン(画像:沖縄県)沖縄県のご当地ナンバーのデザイン(画像:沖縄県)

 その中でも人気がある番号は抽選となり、抽選対象希望番号には、全国共通で指定されている番号と地域ごとに指定されている番号があります。

 ちなみに、全国一律で抽選となるのは「1」「7」「8」「88」「333」「555」「777」「888」「1111」「3333」「5555」「7777」「8888」です。

 ナンバープレートの色分けも、クルマの種類や用途をしています。

 白地に緑文字は一般の自家用車、黄色地に黒文字は軽自動車、黒地に黄色文字は軽貨物、緑地に白文字は事業用の普通自動車(タクシーなど)、黒地に白文字はコンテナヤード内の構内車、青地に白文字は外国人登録車といったように、プレートの色と文字の色でさまざまな分類を表示しているのです。

 また、最近では、ラグビーワールドカップや東京オリンピック、大阪万博など、イベントを盛り上げるためにデザインが入った特別仕様のナンバープレートが登場。

 ほかにも、地域の風景や観光資源を図柄とする「地方版図柄入りナンバープレート(ご当地ナンバー)」や、全国共通デザインの「全国版図柄入りナンバープレート」も交付され、1色だったナンバープレートがカラフルになっています。

 交付料金とあわせて、1000円以上の寄付をすると、フルカラー版のナンバープレートが選択できます。

※ ※ ※

 公道を走るクルマに必ず装着されているナンバープレートですが、特殊なものも存在。

 外務省が交付するナンバープレートとして、各国の大使館や国際機関などで使用する「外交官ナンバープレート」は、日本に駐在している外交官や外国の大使館職員などのクルマに付けられます。

 数字の左に「外」と記されており、外の文字を丸で囲っているナンバープレートは特命全権大使(大使館のトップ)を表します。

 そのほか、特殊車両の例として、自衛隊で使用されているクルマは「道路運送車両法」ではなく、「自衛隊法」が適用されています。

 ナンバープレートには「00-0000」のように6桁の数字が記されており、最初の2桁でクルマの種類を表しているのが一般車両と異なる点です。

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