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「普通のクルマなのに」…なぜ洗車機NG? ミニバンは注意!? 車名名指しでNGも! “洗えないクルマ”の条件ってなに?

くるまのニュース / 2024年6月4日 14時10分

クルマを洗車機で洗おうとすると利用条件が書いてある看板が必ずあります。実は意外にもNGとなる条件は多いようです。

■洗車機NGはどんなクルマ?

 手軽に愛車を洗えるセルフ洗車機ですが、サイズ制限があるだけでなく、クルマによっては利用できない場合もあります。
 
 どのような条件だとNGになるのでしょうか。

 時間を節約したい、自分で洗車するのは面倒といった理由から、ガソリンスタンドなどの「セルフ洗車機」を利用する人も多いかもしれません。

 最近では、洗車サブスクサービスも登場し支持されているようです。

 調査会社GFK Japanが2024年に行った「洗車に関する調査」によると、洗車機の利用者は41%と、自分で手洗いする人の49%とほぼ同数にのぼっています。

 そんな洗車機ですが、「門型洗車機」「ドライブスルー洗車機」「高圧洗車型洗車機」と3つの種類があります。

 門型洗車機は、ドライバーがクルマから降り、車体の上面と側面を門型ゲートについたブラシを移動させて洗浄する方式です。

 これに対し、ドライブスルー洗車機は乗車したまま洗浄します。

 また、高圧洗車型洗車機はブラシではなく高圧水を利用して洗車しますが、どの洗車機も、水洗いからワックスがけまで多様なメニューが用意されています。

 しかし、そんな便利な洗浄機も、クルマによっては利用できない場合があります。

 じつは、クルマの「幅」「高さ」「長さ」にサイズ制限があるのです。

 普通乗用車向けの洗車機の場合、洗車可能なサイズは幅2.3m、高さ2.3m、長さ5m程度。

 そのため、洗車したくてもサイズが合わなければ利用できません。

 さらに、同じ車種でもグレードによってはサイズ制限を越える場合があるので注意が必要です。

 利用できないクルマについて、都内のガソリンスタンドの担当者は次のように話します。

「当店では、ハイエースグランドキャビンなどがサイズ的に厳しいかもしれません。普通のハイエースでしたら可能です。

 ただしアタッチメントがついていたり、ノーマルよりも大きくなってしまっていると洗車できない可能性があります」

 トヨタハイエースグランドキャビンは全長が5380mmあり、また、日産キャラバンスーパーロングボディなども5mを越えるのでサイズオーバーとなり利用が難しいようです。

 同様に、トヨタ「センチュリー」やメルセデス・ベンツ「Sクラス」などもサイズオーバーの車種です。

 トラックやバスなど大型車両を洗える洗車機も存在しますが、一般的なガソリンスタンドなどでは普通乗用車用を設置しているケースがほとんどです。
 そのため、サイズオーバーのクルマは利用を断られることが多いようです。

 また、トヨタ「ランドクルーザー40系/70系」、ジープ「ラングラー」、ハマーシリーズなどもその特殊な形状などにより、洗車機の利用を断られてしまうこともあるようです。

■スカイラインクーペや、一部のオデッセイは洗車機に注意? なぜ?

 また、サイズ制限内におさまっていても、洗車機を避けたほうがいい場合もあります。

 洗車機はセンサーでクルマの形状を検知して作動しますが、形状が特徴的な車両の場合は、誤検知してしまい正常に洗浄できない可能性があります。

 他にも、ボディサイズ以外に洗車機利用が向いていない場合があります。

 前出の担当者は次のように語りました。

「当店の場合ですと、洗車機に入るところに段差があるので、地上高の低いフェラーリなどですと、フロントバンパーを擦ってしまう可能性があります。

 またナンバーの取り付け方法が特殊なクルマなども洗車機の利用をお断りすることもあります」

 例えば、日産「スカイラインクーペ」はリアバンパー下部よりもナンバープレートが下側に飛び出しているなど洗車機のブラシによって変形する可能性が考えられ、車種指名でNGとされていることもあるようです。

スカイラインクーペはリアのナンバープレートがNG理由?スカイラインクーペはリアのナンバープレートがNG理由?

 加えて、立ったままのアンテナやエンブレム、背面ハシゴなど、取り外せない装備品がある場合も、センサーが形状を正しく検知できません。

 そのため、ブラシを当てるべきところに当たらなかったり、ブラシの回転で装備品が壊れたりとトラブルにつながってしまいます。

 ネット上でも、「ラジオ用のアンテナが壊れた」といった声が多くみられるので、利用する場合は注意が必要なようです。

 さらに、車体サイズや形状に問題がなくても、機能面で洗車が難しい場合もあります。

 それは、一部の電動スライドドア車の場合、ドアノブのスイッチに触れてしまい洗車中に開くことで車内が水浸しになった事例も。

 その他、過去に東京都内のガソリンスタンドではホンダ「オデッセイ」の洗車トラブルに関するの注意喚起が掲示されました。

 これは、2020年11月にマイナーチェンジしたときに搭載された手をかざして開閉する「ジェスチャーコントロール・パワースライドドア」という機能により、前述のように車内が水浸しになるといった事例によるものだと言います。

 なおほとんどの電動スライドドア車の場合、自動開閉機能をオフにすることが出来るため、自動車メーカーやガソリンスタンドでは「洗車機を利用する前にはオフに設定するよう」に呼びかけています。

 一方で、コーティングしたてのクルマも洗車機の利用は避けたほうがよさそうです。

 コーティングが硬化する前にクルマを洗車機に入れると、成分を除去してしまうためです。

 コーティングを施したあとは、完全に硬化する2週間後までは洗車機を利用しないほうが賢明なようです。 

※ ※ ※

 洗車機を利用できるか判断に迷う場合は、店舗スタッフに相談するとよいでしょう。

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