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「完全に存在を消すディスプレー」も!? 次世代のエコタイヤなどを展開する「コンチネンタル」の今後とは

くるまのニュース / 2024年6月4日 19時40分

クルマに関する最新技術の展示会「人とくるまのテクノロジー展2024 YOKOHAMA」が、2024年5月22日~24日、横浜市のパシフィコ横浜で開催されました。世界中のクルマの最新技術が集結する会場で見つけた「コンチネンタル」の注目すべき、最新技術を紹介します。

■ユニークな車載用ディスプレー「イントゥービジブル ディスプレー」

 クルマに関する最新技術の展示会、「人とくるまのテクノロジー展2024 YOKOHAMA」が、2024年5月22日~24日、横浜市のパシフィコ横浜で開催されました。世界中のクルマの最新技術が集結する会場で見つけた「コンチネンタル」の注目すべき、最新技術を紹介します。

 ドイツに本拠地を置く総合自動車部品メーカーであるコンチネンタルの「イントゥービジブル ディスプレー(In2visible display)」は、とてもユニークな車載用ディスプレーです。

 その特技は、なんと気配を消すこと。つまり、不要な際にはディスプレーを見えなくすることができるというから驚きです。

 このディスプレーシステムは、その特徴からダッシュボードデザインの中にディスプレーを同化させることが可能なため、デザインの自由度を飛躍的に高めることができます。

 展示では、オンダッシュデザインとインダッシュデザインのふたつのデモ機が用意されていました。立体的な設置を想定したオンダッシュデザインのデモ機には、画面に有機ELを使用することで、曲面のある箇所への設置と美しい映像の提供を実現しています。

 また有機ELは薄型の画面という強みを持つため、オンダッシュでも圧迫感がなく、カーブにも対応できてデザイン上のアクセントにも使いやすいといえます。高コストとなるのが唯一の弱点といえますが、設置の自由度と表示の美しさは魅力です。

 もうひとつのインダッシュデザインのものは、表面上にダッシュボードと同じデザインがされているので、画面OFFの状態では、完全に存在を消すことが可能です。

 こちらは一般的な液晶パネルを使用することで、コストダウンを実現しています。もちろん、細やかな光のコントロールを可能とした有機ELの高精細表示には及びませんが、より表示を高精細に近づけるために、新たな技術を採用していると言います。

 スイッチオンで画面が浮かび上がる特徴があり、インダッシュの画面の方が、車載インフォメーションシステムの未来感を演出するには、より面白いといえそうです。通常の液晶ディスプレーであるため、搭載にはある程度のスペースが必要となりますが、このようなインダッシュ仕様のものならば問題とならないため、有機ELよりもコストを抑えられることは自動車メーカーにとって大きな魅力でしょう。

 今回のデモ機では、より実車での使い方をイメージしやすいワイドなヘッドアップディスプレーとの組み合わせによる新しいコクピットシステムの提案を行っていました。

 インダッシュ式とオンダッシュ式のいずれも量産化が決定しており、数年後には実装される見込みというので、今後にも注目です。通常のインフォメーションシステムと比べると高価になるため、まずは欧州の高級車からの導入となるようでした。

■サステナブル素材を多用したエコタイヤ「ウルトラコンタクトNXT」

 この他の技術では、コンチネンタルタイヤから、エコなタイヤが先行展示されました。それが「コンチネンタル ウルトラコンタクトNXT」です。

サステナブル素材を多用したエコタイヤ「ウルトラコンタクトNXT」サステナブル素材を多用したエコタイヤ「ウルトラコンタクトNXT」

 ウルトラコンタクトは、セーフティコンフォートタイヤとして、日本にも同シリーズの製品が導入済みですが、「NXT」は燃費に貢献する性能を有するだけでなく、サステナブル素材を多用した、環境に優しい次世代のエコタイヤであることが大きな特徴です。

 ペットボトル由来のポリエステル糸素材や、もみ殻由来のシリカ、サステナブルカーボンブラック、リサイクルゴム、リサイクルスチールなどを利用し、再生可能なサステナブル素材の利用率は、最大65%にも及ぶといいます。

 もちろん、性能面での妥協はなく、欧州のタイヤラベリング制度でブレーキ制動距離、転がり抵抗、騒音の3項目で、いずれも最高評価となる「A」を獲得しています。

 コンチネンタルでは、2050年までにカーボンニュートラルを実現することを目標に掲げています。その達成のためにタイヤ部門では、2030年までにサステナブル素材の使用率を40%以上にするとしています。

 その大きな一歩となる象徴的な存在が「ウルトラコンタクトNXT」なのです。昨年から欧州では販売が開始されているため、近い将来日本への導入が期待されます。

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