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ドイツのアウトバーンは「スピード出し放題」って本当?「実は、速度制限ありま…!」 実際にアウトバーンを走ってみたら“衝撃の事実”が明らかに!?

くるまのニュース / 2024年6月9日 15時10分

速度無制限として有名なドイツの高速道路「アウトバーン」ですが、実は速度制限が多くされています。実際に走ってみてどう感じたでしょうか。

■アウトバーン、実は「速度制限あります!」

 速度無制限として有名なドイツの高速道路「アウトバーン」ですが、実際にはあらゆる場所で速度制限がされています。
 
 今回は、実際に走ってみて感じたことをレポートします。

 日本の高速道路の制限速度は基本的に100km/hですが、場所により80km/hが最高速度として制限されているところも多く存在しています。

 この制限速度が制定されたのは、1962年から始まった速度決定の検討委員会で決定したそうです。

 2019年に新東名高速の制限速度が120km/hになるなど、道路の設計速度や他の要件を満たしたことで上限を上げられているところもあります。

 そんな制限速度ですが、ドイツには制限速度がない高速道路として有名なアウトバーンが存在します。

 2024年5月末から6月頭に開催されたニュルブルクリンク24時間レース取材のため、レンタカーを借りて実際にアウトバーンを走ってみたことを紹介します。

 ニュルブルクリンクはドイツ北西部、ラインラント=プファルツ州アイフェル地方にあります。

 日本から行くには、フランクフルト空港から約160kmの道のりを走っていけば到着します。

 フランクフルト空港の前を走っているA3(アウトバーン3)に乗って、途中ジャンクションでA48に行き、ライン川を超えて今度はA61を走ります。

 そして一般道の412号を走ればニュルブルクリンクに到着します。

 道中の2/3をアウトバーンを走っていきますので、速度無制限の道路を走れるぞと意気込んでレンタカーに乗って走り始めると、想像とは違うことにすぐに気がつきます。

 まず、アウトバーンは交通量がかなり多いことに驚きました。

 最初に乗るのがフランクフルト空港という交通の要衝を通ることもあり、普通車から大型トレーラーまで多くの車が走っています。

 そしてすぐに見慣れた赤い丸に100と書かれた標識を発見。

 このエリアは100kmの制限速度が設定されていました。

 次に赤い丸に120の制限標識を発見した後、しばらく行くと丸い標識で白地に黒の斜め線が引かれた標識を見ます。

 これこそが速度制限解除の標識になります。

 いよいよ速度無制限区間に突入と意気込みたいところですが、その時に乗っているクルマの性能をしっかり把握しておきたいところです。

 トルクフルなエンジンでアクセル操作に対してリニアに加速していかないようだと、追い越し車線に出てもすぐに後ろから速い車がきて交通の妨げになってしまいます。

アウトバーンの速度標識アウトバーンの速度標識

 今回借りたレンタカーのオペル「コルサ」は、国産車だと日産「ノート」くらいのサイズ感のコンパクトカーです。

 そこに1人と約1週間の着替えや撮影機材を持って乗車していました。

 運転してみると、平坦な場所では問題なく一番左側の追い越し車線に出て走ることも可能でしたが、上り坂では加速が鈍ることも多くありました。

 A3アウトバーンでは3車線あり、一番左側の追い越し車線(ドイツは右側通行のため、一番左が追い越し車線)は多くの速い車が走っています。

 そこに飛び出して追い越しをしていくわけですから、後ろや横の状況を常に確認しておく必要があります。

 追い越しが済めばすぐに走行車線に戻るのがルールです。

 速いクルマがバンバン走っている訳ですから、Bセグメントのコンパクトカーで無理は禁物です。

 実際にアウトバーンでは、いつまでも追い越し車線を走るようなことは誰もせず、みんな追い越しを行ったらすぐに走行車線に戻っていました。

 このことがドイツのアウトバーンの走りやすさに繋がっていることを実感します。

 さらにいうとトラックは一番右側の走行車線を走り、よほどのことがない限りはトラックは真ん中の走行車線に出ず、みんな一列になって走行車線を走っていました。

 しばらく走ると道路工事で車線規制されていました。

 ここで驚いたのが、2車線や1車線に絞る規制をしているのではなく、3車線のまま通行させていることです。

 今回遭遇した工事現場は走行車線の2車線の道幅を狭くし、一番左の車線を反対車線に持っていき3車線を確保しています。

 では反対車線はどうなっているかと言えば、全体的に道幅を狭くして3車線を維持しています。

 つまり狭くなっても上下線で片側3車線を維持していました。

 また狭くなった車線は80km制限、反対車線に飛び出した追い越し車線は100km制限というように、車線により状況に応じた速度制限が行われているのには驚きです。

 工事区間が終わると制限解除になりますが、一気に加速して追い越し車線になだれ込むことはなく、走行車線を走ってから徐々に追い越し車線に入っていき、その後走行車線に戻るということがごく当たり前に行われていました。

 もちろん速度無制限区間では速度の放題はありませんが、車線変更してくる車がいますし、後ろからさらに速い車が来る可能性がありますので、周りの状況は常に確認しながら走らなければと思うようになります。

アウトバーンでの車線規制の様子アウトバーンでの車線規制の様子

 ちなみに、アウトバーンは無料ですが、速度制限区間では速度違反を捕まえるためオービスが設置されており、厳しく取り締まりが行われているそうです。

 現地の方にお聞きしたらパトカーなどの取り締まりも行っているそうです。

 速度無制限の道と思われていますが、実際には速度制限が頻繁に行われています。

 そして、どの車両も制限速度の標識が出ていればすぐに速度を落として制限速度で走るという、ルールが徹底されているのがよく分かりました。

 また、日本の高速道路で言うところのサービスエリアやパーキングエリアの他に、クルマを止めるだけのエリアなどもあり、適度に休息も取れるようになっていました。

 ちなみにアウトバーンの推奨速度は130kmで、道路上に130kmの制限標識も多く見られました。

 ただ速度制限の有無に限らず、周りを確認しながら安全な走行を心がけることが大切です。

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