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トヨタ“新型”「ルーミー」まもなく登場!? 全長3.7m級で「背高&スライドドア」採用の「ハイトワゴン」! デビュー8年「大人気モデル」どうなるのか

くるまのニュース / 2024年6月6日 11時50分

トヨタの人気ハイトワゴン「ルーミー」はデビュー8年目を迎え、フルモデルチェンジが待たれるところ。果たして次期型ルーミーはどのようなクルマに進化するのか、徹底予想します。

■認証不正問題を受け次期「ルーミー」はトヨタの厳しいチェックが入る!?

 トヨタのハイトワゴン「ルーミー」は、2023年の1年間に約10万台を売り上げ、登録車ランキングで5位に位置するなど、売れ筋の人気車として君臨しています。
 
 しかし2016年11月にデビューしたロングセラーモデルでもあり、2020年にビッグマイナーチェンジをうけているとはいえ、そろそろ次期型の投入を期待したいところ。ルーミーの次期型は、果たしてどのようなモデルとなるのでしょうか。

 ダイハツ工業の国内外の認証不正問題を受け、生産を停止していたダイハツ「トール」と、OEMモデルのトヨタ「ルーミー」/スバル「ジャスティ」の3兄弟車ですが、国土交通省によって道路運送車両法の基準に適合していることが確認され、2024年4月19日より生産再開となりました。

 そんなルーミーは、後席両側スライドドアを備えた全長3.7mほどのコンパクトボディでありながら、広々とした室内空間や、多彩なシートアレンジ、最小回転半径4.6mという軽自動車並みの小回りなど、さまざまな魅力が凝縮されているモデル。

 主要グレードは200万円以下に抑えられ、コストパフォーマンスに優れた価格設定も魅力です。

 2020年9月のマイナーチェンジでは、フロントフェイスを含む内外装デザインのリフレッシュや、9インチディスプレイオーディオを全車にオプション設定、予防安全機能スマートアシストを全車標準装備にするなど、大規模な商品改良がなされました。

 特に、ウェルカムパワースライドドアや、スマートフォンなどの充電用USB端子を標準装備にするなど、車内にいるときに使うことが多い装備が充実しており、また、全車速追従機能付アダプティブクルーズコントロールも搭載し長距離運転中のドライバーの疲労軽減に貢献するなど、運転支援技術の面でも磨かれています。

 生産停止の影響を受けて直近の販売台数はふるいませんが、依然として注目のモデルといえます。

 ちなみに今回のダイハツ工業による認証不正を受け、トヨタとダイハツは今後、小型車開発や認証に関する責任をトヨタが持つことになり、ダイハツはトヨタから受託して開発を行う体制へ変更されました。

 ダイハツが小型車開発を行う体制は従来通りですが、トヨタによる厳格なチェックが入ることで、これまでとクルマづくりが変わる可能性もあります。これはもちろん“次期型”ルーミーも対象となります。

 体制が変わるとはいえ、販売絶好調のルーミーですから、トヨタとしても大変革するようなことはないはず。

 ダイハツが培ってきた顧客要望を聞き取る「嗅覚」に任せることになると考えられます。

■走行安定性の向上や「bB」風カスタムモデルの拡充にも期待大!

 ただ環境対応を考慮し、パワートレインはテコ入れする可能性が大きいでしょう。

 現行ルーミーは、ダイハツ製の排気量1リッター直列3気筒エンジンを搭載しており、燃費はターボ版が16.8km/L、自然吸気版が18.4km/Lです[WLTCモード燃費、以下同]。

 トヨタのコンパクトカー「ヤリス」の1.5リッター直3自然吸気エンジン(21.3km/L)や、コンパクトSUV「ロッキー/ライズ」の1.2リッター直3自然吸気エンジン(20.7km/L)と比べると、競争力としてはイマイチな数値といえます。

かつて人気を集めた「bB」のようなローダウン&カスタムモデルの登場も期待されるところですかつて人気を集めた「bB」のようなローダウン&カスタムモデルの登場も期待されるところです

 おそらく次期型ルーミーでは、ロッキー/ライズの1.2リッターが搭載されるのではないでしょうか。

 ただそうなると、排気量が1.0リッター~1.5リッター以下に上がり、自動車税額が2万5000円から3万500円へ4500円ほど上がる点は、コスパ重視のユーザーにとっては少し気になるところかもしれません。

 また、ロッキー/ライズに搭載されているダイハツ製1.2リッターエンジンを発電用とする「e-SMARTハイブリッド」も、次期型ルーミーには搭載されるでしょう。

 ハイブリッド車は、一般的にガソリン車よりも30~40万円ほど価格が高くなってしまい、最大の魅力である価格の安さをスポイルしかねないですが、もはやどのクルマであっても何らかの電動化は避けては通れない道であり、ハイブリッド搭載は不可避であるはず。

 しかしその点でロッキー/ライズの場合、ハイブリッドモデルの価格はガソリン車に対しおよそ30万円高に抑えられており、こうした低価格設定が継承されることを期待したいところです。

 なお、内外装デザインや使い勝手に関しては今もユーザーから好評であり、コンパクトなサイズ感を維持しながら最新のデザイントレンドを取り入れつつリフレッシュすれば、基本的にOKでしょう。

 あとは、かつて人気を博していた「bB」のように、エアロパーツやローダウンによるカスタムモデルのラインナップを拡充すれば、カスタム系人気が高い軽からの移行ユーザーの支持をさらに集めるかもしれません。

※ ※ ※

 筆者(自動車ジャーナリスト 吉川 賢一)は、次期ルーミーにはぜひ改善してほしい点がさらにもうひとつあります。

 それは「高速走行時の安心感」です。

 軽スーパーハイトワゴンと比べれば、ルーミーは車幅がある分の安心感がありますが、それでも高速走行となると左右にフラフラしたり横風に流されやすいなど、途端に不安な気持ちになります。

 その原因のひとつと考えられるのが、プアなタイヤサイズ。ルーミーを後ろから見ると、まるで軽自動車のようにタイヤ幅が細いです。

 タイヤは車両コストに直結しており、幅を細く外径は小さくしたりするのが価格を抑えるためのセオリーですが、走行性能を考慮すると、もうすこし幅を太く外径は大きくしたいところ。

 せめて、標準タイヤを現行サイズの165/65R14(ターボモデルは175/55R15)から、ヤリスの175/70R14や185/60R15へサイズアップして、走行性能のポテンシャルを確保して欲しいと思います。

 ルーミーのユーザーのなかには高速道路を使わない、という人も少なくないかもしれませんが、やはり現代の普通乗用車の平均レベルには到達してほしいところ。開発を担当するダイハツのエンジニアの方々も重々承知していることでしょうが、これまではコスト管理部門がそれを許してくれないという事情があったのでしょうか。

 今回の体制変更でトヨタが基準を引き締め、ダイハツ側へ高い目標性能を与えることで改善されることを期待したいです。

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