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トヨタ「ルーミー」の対抗馬! 全長約3.8m&背高スライドドアのスズキ「小型ハイトワゴン」何がいい?「ソリオ」の魅力とは?

くるまのニュース / 2024年6月16日 8時10分

軽自動車のほかに人気となっているのが「コンパクトハイトワゴン」です。スズキは「ソリオ」をラインナップしていますが、一体どのようなところが魅力なのでしょうか。

■「コンパクトハイトワゴン」が今キテる!

 いま、ひそかなヒットジャンルとなっているのがコンパクトカーのハイトワゴンです。
 
 具体的には、トヨタ「ルーミー」やスズキ「ソリオ」などのモデルが代表例で、ルーミーは2023年通年で10万800台を販売して登録車の年間ランキングで5位。ソリオは4万7983台を販売して同18位と、かなりの人気車種なのです。

 全長はルーミが3700mm、ソリオが3790mmと短いのに対し、全高はどちらも1700mm以上と高身長。そこにスライドドアを組み合わせているのが特徴です。

 それらはひとことでいえば、ホンダ「N-BOX」など軽乗用車の主流になっている軽スーパーハイトワゴンの車体とエンジンをひとまわり大きくしたものと考えれば良いでしょう。

 また、コンパクトハイトワゴンは、トヨタ「シエンタ」やホンダ「フリード」といった「コンパクトミニバン」に比べると全長が短く、またシートレイアウトも3列ではなく2列なのがポイントです。

 そんなコンパクトハイトワゴンですが、実はスライドドアを組み合わせる今のスタイルの先駆者がソリオなのです。

 ソリオの前身となる「ワゴンRワイド」が発売されたのは1997年。そのわずか2年後の1999年にフルモデルチェンジして「ワゴンR+(プラス)」と名前を変え、その後「ワゴンRソリオ」、そして最終的にソリオと落ち着きました。

 同じ世代で2回も車名変更したクルマはかなり珍しいといえるでしょう。

 そして2011年にはソリオとして初のモデルチェンジを実施。この2代目こそが、現在のソリオにつながる礎を築いたのです。

 ターニングポイントとなったのはスライドドアの採用です。初代ソリオまでは後席もヒンジドアでしたが、2代目からスライドドアにシフト。

 そんな2代目ソリオから二度のフルモデルチェンジを経て、2020年に発売されたのが現行モデル(4代目)というわけです。一体どのような魅力があるのでしょうか。

 現行ソリオの魅力は4つあります。それが、「小さな車体」「広い室内」「スライドドアによる乗り降りのしやすさ」そして「リーズナブルな価格」です。

 車体サイズは全長3790mm×全幅1640mm。今どきのクルマはコンパクトカーでも4m前後が一般的(トヨタ「ヤリス」は3950mm)ですから、この全長はコンパクトカーとしても短いもの。

 いうなれば「軽自動車よりひとまわりだけ大きい車体」といえ、とても運転しやすいのです。特に、駐車時にその運転しやすさを実感できることでしょう。

 にもかかわらず、室内に入ればそんな“小さな車体”を感じさせない広さを確保。ソリオの自慢は後席で、背が高いことによる頭上のゆとりはもちろんですが、前後席間の間隔(=ひざ回りスペースの広さ)に驚かされます。

 これはソリオよりも全長が長いハッチバック型のコンパクトカー(ヤリスやスズキ「スイフト」など)を大きく上まわり、後席に座ると足が組めるほど。

 N-BOXやスズキ「スペーシア」など軽自動車スーパーハイトワゴンの後席の広さをイメージすれば良いでしょう。

 この後席のゆとりを知れば、ハッチバックのコンパクトカーではなくソリオを選びたくなるのは当然です。

 もちろん世の中には、ソリオより車体が小さくて運転しやすいクルマも、ソリオより室内が広いクルマも存在します。

 しかし、ソリオ以上に車体サイズと居住スペースのバランスが整っているクルマはそう簡単には見つけられません。そのバランスが絶妙なのです。

■ソリオがルーミーより優れているところとは?

 ソリオは乗り降りのしやすさも自慢のひとつです。これは軽自動車のスーパーハイトワゴンやシエンタなど、コンパクトミニバンにも共通することですが、低い床と高い天井、そしてスライドドアの組み合わせが乗降時の姿勢を楽にしてくれるのです。

 スライドドアは子どもをチャイルドシートに座らせる際に、開いたドアが邪魔にならないのもメリット。さらに、開けたドアが横方向へ大きく広がらないので、車体の脇に広いスペースがない駐車場でもドアが隣のクルマなどに当たる心配はありません。

 そういった場所でもドアを全開にできるのが、ヒンジドアとの大きな違いです。

スライドドア装着で便利なスズキ「ソリオ」スライドドア装着で便利なスズキ「ソリオ」

 そしてもうひとつの魅力が価格です。

 たとえば同じスズキの軽スーパーハイトワゴンであるスペーシアのベーシックグレード「ハイブリッドG」の価格は153万100円からですが、ソリオは164万7800円(GグレードのFF)から。

 もちろん装備差もあるので一概には比較できませんが、この価格からソリオが買えるのであれば魅力的な選択肢と感じる人が多いことでしょう。

 スペーシアをはじめとする軽自動車スーパーハイトワゴンに対しては、室内の広さと動力性能にゆとりを増すのがソリオのアドバンテージです。

 さらに、ライバルであるルーミーに対するソリオの強みもあります。それは積載性です。

 後席を最後部までスライドした状態でのラゲッジスペースはソリオのほうが広く、機内持ち込みサイズのキャリーケースの積載数はルーミーが4つなのに対してソリオなら6つ載せられます(床上が5つで1つは床下に格納)。

 少しでも多く荷物を積みたいというのなら、ルーミーよりもソリオのほうが向いているでしょう。

 一方で後席を最前部にスライドした際(この状態でも後席には大人が無理なく座れる)のラゲッジスペースの奥行きは、ソリオよりもルーミーのほうが上。これは単純にルーミーのほうがシートスライド量が多いからです。

 そしてもうひとつ、通常グレードであれば動力性能に関してもソリオはルーミーに勝ります。ルーミーのベーシックタイプのエンジンは最高出力69馬力、最大トルク92Nmですが、ソリオは同91馬力、118Nmとけっこう違うのです。

 街中を走る際には大きな差として感じられないかもしれませんが、山道や高速道路を走る際はゆとりが違い、それは運転の疲労にも直結します。

 行動範囲が広い人であれば、ルーミーだったらターボ付きエンジンを選ぶべきですが、ソリオならベーシックタイプでもルーミーのベーシックタイプより頼れる走りを実現するといえるでしょう。

※ ※ ※

 ソリオが人気の理由を探ってみると、実用車としてバランスの取れた商品だということがわかります。だから「軽自動車では心もとないけどリーズナブルで便利なクルマが欲しい」という人にオススメできるのです。

 ちなみに筆者(工藤貴宏)も現行ソリオのオーナーですが、選んだグレードはもっともシンプルな「G」。助手席側の電動スライドドアをメーカーオプションで選びました。

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