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「エンジンブレーキ」使ってる? “フットブレーキ踏みすぎ”なぜNG? エンブレの効果的な使い方とは

くるまのニュース / 2024年6月20日 20時10分

教習所などで、長い下り坂は「エンジンブレーキを使用しましょう」と教わった人も多いはずですが、エンジンブレーキとは一体何なのでしょうか。

■「エンジンブレーキ」「フットブレーキ」どう使い分ける?

 走行しているクルマを減速させるブレーキには、主に「フットブレーキ」と「エンジンブレーキ」があります。
 
 フットブレーキは、ブレーキペダルを足で踏んで制動力を得るもので、速度を落としたり停止するときに使います。

 もうひとつのエンジンブレーキは、エンジンの回転摩擦抵抗によって発生するブレーキです。

 通常の走行時は、動力をエンジンから車軸に伝えて、タイヤを回転させることでクルマを走らせます。

 加速のために踏んでいたアクセルペダルを離すことでエンジンブレーキがかかり、前走車に近づきすぎたときなど、アクセルオフで速度を調整している人も多いでしょう。

 この時、エンジンは動いていますが、燃料はカットされており、消費される燃料をセーブすることが可能。そのため、エンジンブレーキを使うと燃費が良くなるとされています。

 では、どのような時にエンジンブレーキを使うべきなのでしょうか。

 前述のように街乗りで速度調整をおこなうときはもちろん、積極的に使ったほうが良いのは「急な下り坂」です。

 急な下り坂ではアクセルオフにして、低速ギヤに落として惰性運転で坂道を下ります。

 急な下り坂は一気にスピードが出てしまったときにフットブレーキを踏むと、クルマが上下に大きく揺れてしまう(ピッチングする)ことがあり、荷物などが散乱する危険性があるほか、乗り心地を損なうことがあります。

 そこで、エンジンブレーキを活用することでフットブレーキの使用を抑え、ブレーキング時の揺れも最小限にできます。

 また、「長い下り坂」もエンジンブレーキを使いたいシーンです。

 長い下り坂でフットブレーキを使い続けると、ブレーキフルードが高温になって気泡が発生し、ブレーキペダルを踏んでも止まれなくなる「ヴェーパーロック現象」や、摩擦熱によりブレーキパッドにガス膜が発生し、これがローター(ディスク)との間に入り込んでブレーキが効きにくくなる「フェード現象」が発生します。

 長い下り坂では、「エンジンブレーキ使用」という標識が設置されているところもあり、フットブレーキとエンジンブレーキを上手に併用しましょう。

 なお、エンジンブレーキを使用することで、ブレーキパッドの消耗なども防げるなどのメリットもあるのですが、使い方を間違えるとギヤやエンジン破損といった恐ろしい事態に陥る可能性も否定できません。

 注意点としては、「高速域で走行中に1・2速などの低速ギヤにシフトチェンジしない」ことです。

 高速域で急に低速ギヤに落としてしまうと、エンジンが過回転(オーバーレブ)する可能性があります。

 オーバーレブとは、エンジン許容範囲を超えて回転することにより、ピストンリングやシリンダ、クランクシャフトといったエンジンを構成する主要部品が壊れることです。

 たとえば、4速で80km/hで走行中にいきなり1速までギヤを落とすのではなく、まずは3速にシフトダウンしてある程度速度が落ちてから2速へシフトダウンするといったように、段階を経てギヤを落とすようにしましょう。

 また、エンジンブレーキはブレーキランプが点灯しないため、渋滞時の減速や信号での停車前などではフットブレーキも併用し、後続車に減速していることを知らせましょう。

※ ※ ※

 アクセルオフのほかにも、AT車の場合、Dレンジから「2」「L」「B」などへとシフトチェンジすることでエンジンブレーキがかかります。

 一部の車種ではDレンジの横に「+」「-」とマニュアルモードが用意されるものや、ハンドル裏にパドルシフトが備わるものもあり、いずれも「-」方向にシフトを動かすことでギヤが下がってエンジンブレーキをかけることができます。

 いずれの場合も、ギヤを下げることでより強いエンジンブレーキを得ることが可能で、シーンに応じて活用しましょう。

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