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ホンダ新型「フリード」登場! 8年ぶり刷新で“走れるミニバン”へ大進化! 速攻試乗で実感した3つのスゴさとは?

くるまのニュース / 2024年6月19日 11時10分

ホンダのコンパクトミニバン「フリード」が全面刷新し、8年ぶりに新型モデルが登場します。正式発売を前に新型フリードに試乗。一体どこが進化したのでしょうか。

■新型「フリード」何がスゴい?

 8年ぶりのフルモデルチェンジで新型にシフトしたホンダ「フリード」に試乗し、筆者(工藤貴宏)は3つの進化ポイントを感じました。
 
 それが「視界の良さ」「ハイブリッドのシームレスな加減速」、そして「ガソリン車の軽快な走り」です。

 どれも、新型フリードを購入するなら知っておくべきだし、試乗する時にはぜひ感じてほしいポイントです。順番に紹介しましょう。

 1つめは、ドライバー視点での前方(斜め前方も含む)の視界の良さです。そもそもフリードは従来モデルでも視界良好で開放的だったのですが、新型はさらにそれを超えてきました。

 視界が良くなった理由は3つ。ひとつはメーターの位置を変更しインパネ上面が低くフラットになったことです。

 従来モデルはインパネ上部に置いたセンターメーターで、これも機能的にはメリットがたくさんあるのですが視界と開放感を妨げていたのは事実。

 新型フリードではそれを運転席正面のインパネ埋め込み型へと変更したことで視界が広がりました。実際に比べてみると、この違いは明確です。

 2つめの理由は、Aピラーの形状。従来モデルはメインのAピラーと太めのサブAピラー(Aピラーの後ろにある補助的なAピラーを差し実質的にAピラーが2本ある)で大きな三角窓を挟む形としていましたが、新型フリードはサブAピラーを廃止し、三角窓はドア付けとなる小さなガラスへと変更。

 Aピラーの位置(付け根を従来よりも後方としたことで左右Aピラー間の視野角が広がった)や形状も見直すことで、ピラーがより気になりにくい斜め前方視界を手に入れたのです。

 そして3つめの理由が、ドアミラー取り付け位置の変更。従来モデルはステーが窓を塞ぐ形でついていたのが、新型フリードはステーの位置を下げてボディへマウントするスタイルへ変更。ドアミラーのステーが視界を塞がないので、斜め前方が良く見えるのです。

 それらによる視界の拡大は、まっすぐ走っているときよりも曲がるとき(特に右折)や交差点を曲がるときに実感できることでしょう。特に、右斜め前方の歩行者などが見えやすくなるので、運転しやすいと感じるはずです。

■ハイブリッド車とガソリン車で異なる走りの味付けを実施!

 ハイブリッド車で走り出すと、そのシームレスな加速にも進化を実感します。

 新型フリードにはガソリン車とハイブリッド車がありますが、ハイブリッド車はシステムを従来の「SPORT HYBRID i-DCD」から最新の「e:HEV(イー・エイチ・イーブイ)」へと刷新。

 従来モデルはデュアルクラッチ式のトランスミッションを組み合わせたダイレクト感あるシステムで、アクセルを踏み込んでスポーティに走るのを楽しむなら爽快だった一方、新型フリードはモーター走行による滑らかさが魅力。

 新型は高速領域を除いて、エンジンは発電機となって電気を作るのに徹し、その電気でモーターをまわして駆動します。

全面刷新で走りの質が上がったホンダ 新型「フリード」全面刷新で走りの質が上がったホンダ 新型「フリード」

 考え方として、以前のi-DCDはエンジンが主役でモーターがサブだったのに対し、e:HEVはモーターがメインでエンジンはサポート役に徹しているとイメージすればいいでしょう。

 そんなe:HEVは、運転のスタイルによって印象が違うメリハリのあるパフォーマンスです。

 加速は滑らかなうえに、発進時などはモーター駆動らしい強いトルクでグイッと車体を前へ押し出す感覚が好印象。全体的な加速感としては滑らかさが魅力で、まるでEVのようなシームレスな感覚が快適性にも効きます。

 一方でアクセルを踏み込んで加速する際は疑似的なシフトアップ制御を実施。CVTの無段変速的な加速ではなく、あえて段をつけて人間の感覚に寄り添った加速を実現しています。

「フィット」や「シビック」、そして「ZR-V」のe:HEVなどにも導入されているこの演出はとても爽快です。

 そして驚いたのが減速時の音。「Bレンジ」に入れてアクセルオフで減速すると、従来モデルだとエンジンが唸りをあげて正直うるさい印象でした(これはどのガソリン車も同じ)。しかし新型フリードは強い減速をしながらも音は静かなのです。

 その理由は、従来モデルだとエンジンブレーキを使って減速するのに対して、新型フリードはモーターの回生ブレーキで減速しているから。モーターの役割が大きくなった新型のメリットは、こんなところにも出ているのでした。

 モーターならではの強いトルクが加速をサポートし、スムーズで滑らか。そして音も静か。さらにはアクセルを踏み込むと疑似的なシフトアップ制御による爽快な加速も実現。

 新型フリードのハイブリッドシステム(現行フィットにも採用)は、多くのユーザーにとって歓迎される走りを実現していることも実感できました。

 ハイブリッドがそこまで好印象だと、ガソリン車(非ハイブリッド車)は「ハイブリッドよりも安いから選ぶ」という存在に思えるかもしれません。

 正直なところ筆者もガソリン車の存在感はそういう印象です。でも実際に乗ってみたらそれだけではないことに気が付きました。

 ハイブリッド車に対するガソリン車の長所は、軽快な走りを味わえることです。右に左へと曲がるのを繰り返しながら走るワインディングロードで運転が楽しいのはハイブリッドよりもガソリン車。身のこなしがいいのです。

 その理由はハイブリッド車に対して約100キログラム車両重量が軽いことも大きいですが、加えて、ハンドリングもよりキビキビと走れるように味付けされているから。

 軽快に走るならガソリン車、しっとりと楽しむならハイブリッド車といったように、運転好きや運転の感度が高い人であれば、パワートレインによって乗り味の方向が異なるのを実感できることでしょう。

 いずれにせよ、新型フリードは走りの面でもしっかりと進化しています。

 車体は小さくとも高速巡行でも疲れない、日常からたまの遠出まで頼れるパートナーになれるはずです。

 正直に言うと。今回新型フリードでワインディングロード風のテストコースを走ってみて「フリードってこんなに気持ちよく走れるんだ」と驚きました。

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