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「ガソリンスタンドの屋根」が“平ら”なのはなぜ? 雨や雪が降ったらどうなる? 屋根に隠された驚きの「工夫」とは

くるまのニュース / 2024年6月24日 14時10分

ガソリンスタンドの屋根が平らに設計されているのは、一体なぜでしょうか。

■平らな屋根に隠された工夫とは?

 街中にあるガソリンスタンドを見てみると、どの店舗も屋根が平らに設計されています。
 
 平らだと雨水が溜まったり、地域によっては雪が積もったりすることが懸念されますが、なにか特別な理由があるのでしょうか。

 この平らな屋根はキャノピーと呼ばれ、雨や日光を遮って給油作業の負担を軽減するとともに、給油時に燃料へ雨水が入り込むのを防ぐ役割を果たしています。

 実際に全国のガソリンスタンドに共通して設置されていますが、平らな形状だと、雨が降った時に雨水が溜まったりしないのか、寒冷地では冬の雪下ろしはどうしているのかが気になります。

 消防法などの規定では、ガソリンは引火性が高い危険物であるため、ガソリンスタンドの建築仕様は消防法で細かく定められていますが、屋根の形状には規制がありません。

 では、なぜガソリンスタンドのキャノピーが水平なのでしょうか。

 その理由について某石油元売り会社に問い合わせたところ、コストと設置に有する時間を考慮した結果、雨もしのぎやすい平らの屋根が採用されたといいます。

 平らな屋根を規格化することで大量調達を可能にし、材料費を下げるとともに制作期間の短縮、運送や施工の過程も合理化できるとのことです。

 特に法的な規制がないため、1970年代にはアーチ型のキャノピーが流行しましたが、老朽化とともに姿を消しました。

 そして気になる雨水や積雪についても対策されています。

 実はキャノピーの上面には、緩やかな勾配が設けられているのです。

 雨はその勾配によりキャノピーの中央や外側に集められ、配管から排水される仕組みとなっています。

 一方で寒冷地での積雪対策については、北海道の某ガソリンスタンド担当者によると、
基本的には太陽光で自然に溶けるように設計されているとのことです。

 また、北海道では屋根内部にヒーターが設置されていることが多く、滴った水が凍り氷柱ができないようにも工夫されており、高い屋根から落ちる雪や氷がクルマやお客様に被害を与えることはないといいます。

※ ※ ※

 最近では店舗面積を小さくして設計されることが多く、デザインも画一化されているとのことです。

 またキャノピーに夜間を照らす水銀灯が省エネタイプのLED照明に切り替えられている店舗も多くなり、時代とともにガソリンスタンドも変化しています。

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