日産「シルビア」復活する!? “アツい走り”実現する「新型シルビア」待望論! クルマ好きが待ち望む「理由」とは
くるまのニュース / 2024年6月28日 11時50分
たびたび話題になるのが、日産のスポーティクーペ「シルビア」の復活ですが、果たして現実に新型シルビアは出るのでしょうか。考察します。
■日産は本来「アツい走り」のメーカーではなかったのか!?
日産「シルビア」は、流麗なフォルムとスポーティな後輪駆動の走りを兼ね備えた人気のクーペモデルでしたが、2002年に絶版となっています。
しかし日産ファンのあいだでは、常に復活についての熱い議論が交わされています。果たして新型シルビアの登場はあるのでしょうか。
2024年3月に日産自動車が発表した、価値、競争力、収益性を向上させる経営計画「The Arc」では、新型車の投入、電動化の推進、開発・生産方式の革新、新技術の採用や戦略的パートナーシップなどで構成される本計画により、販売台数の増加と収益性の向上を目指すとしていました。
市販車については、2026年度までの中期の取り組みにおいて、16車種の電動車両を含む30車種の新型車を投入し、内燃機関(ICE)車の乗用車ラインナップの60%を刷新する旨を明らかにしました。
その中には、多くのクルマ好きがかねてより期待しているようなクルマの情報は、どうやらなかったように見受けられます。それはどういうクルマなのかは、いわずもがな“シルビア”の再来です。
ご存じのとおりシルビアは、1988年に発売されたS13型(5代目)が一世を風靡し、その後、S14、S15と進化して、2002年8月に生産終了となりました。
あるのが当たり前になっていた我々にとって、いざなくなると無性に物足りなく感じられて、あらためてその存在の大きさに気づかされたものでした。
以降これまでモーターショーの出展車でも、それらしきコンセプトカーはなかったわけではありませんが、市販化が見込まれる有力な情報はいまのところありません。
そうこうしている間に、トヨタとスバルは共同開発した「GR86」と「BRZ」を送り出し、フルモデルチェンジも経験しました。あるいは毛色は少々違いますが、マツダは「ロードスター」を大切に育みつづけてずっと新鮮味を保っています。
そんな彼らのライバルを、日産こそ出すべきだと思いませんか。
かつての日産は、クルマ好きにとってもっとも身近なメーカーだったと思います。
もちろん走りへのこだわりはいまでもハンパなく、ご存じのとおり日産には「GT-R」や「フェアレディZ」といった、もっと上級のスポーツカーはありますが、いかんせん手の届く人は限られます。
しかも発売されても注文できないなんて、おかしな状況も起こっています。
そうではなく、多くの人が期待しているのは、手頃な価格とサイズで適度なパワーの後輪駆動のスポーツカーです。まさしくGR86やBRZの対抗馬であり、まさしくシルビアの再来なのです。
■ハチロク/BRZのようなクルマは日産こそ真っ先につくるべきだった!
パワーユニットは内燃機関(ICE)でなくてもかまいません。電動パワートレーンでもなんでもいいので、驚くほどの速さはなくても、それなりに速さを味わえれば十分です。
日産「シルビア」復活には大いに期待したい![写真は現在のところ最終モデルとなっているS15型「シルビア」]
その点、日産にはe-POWERがあります。実際の話、e-POWERの「ノートオーラ NISIMO」でサーキット走行をたしなむ人は少なくないそうです。
エンジンのメンテナンスがICEほどシビアでないのであまりお金がかからず、瞬発力もあるので、小~中規模のサーキットなら十分すぎるほど楽しめるところが好評なのだそうです。
それを後輪駆動にすれば、どれだけ楽しいクルマになることか。ドリフト走行だって、モーターのトルクとリニアな加速で、よりテールスライドをコントロールしやすいわけですから、ICEよりも楽しく走れそうな気もします。
とくに、「エクストレイル」に搭載された、VCターボとの組み合わせは、より瞬発力もあるしパワフルで吹け上がりもスムーズで好印象です。
もしくは、VCターボエンジンそのものを発電機ではなく動力源として使うという手もあるし、逆に完全なBEV(バッテリーEV:電気自動車)というのも日産なら大いにありでしょう。
どんなアプローチでもいいので、MAXで200馬力と250Nmぐらいあれば十分かなと思います。
プラットフォームをどう調達するかという問題もありますが、後輪駆動なら、フェアレディZや「スカイライン」に使っている、FR-Lプラットフォームをスケールダウンするという手はあるかと思います。
基本設計が古くてもチューニングでここまでよいものにできることを、最新のRZ34型フェアレディZは証明しました。
もしくは、いまや世界中でBEVは後輪駆動にスイッチしている傾向なので、日産も将来を見越して、後輪駆動向けBEV用の小型プラットフォームを開発するとか、アリア用のBEV用プラットフォームを後輪駆動向けにアレンジするなどして調達すれば、できないことはないように思います。
とにかく多くの人が待ち望んでいるのは、シルビアの再来です。
かつてあれほどシルビアを大成功させた日産ならできないはずはありません。あとは日産が「やる気スイッチ」を押してくれることに期待するだけです。
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