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ワイパーも効かない! 激しい「ゲリラ豪雨」に対抗する「事前準備」あった! クリアな“視界”確保する「ウラ技」とは

くるまのニュース / 2024年7月23日 14時50分

梅雨や台風、ゲリラ豪雨など、これからの季節は雨に遭遇する機会が増えます。クルマの窓ガラスの視界を確保するために必要な撥水コーティングなどについて紹介します。

■「ガラスの撥水コーティング」にも複数の種類がある

 7月から9月にかけては、他の季節に比べて雨天走行の機会が増えます。雨の水滴や水しぶき、また車内の湿度が高くなることで窓が曇り、視界が悪化することで、ドライバーにとってストレスとなるなばかりか、大きな危険も伴います。
 
 そこで今回は、こうした危険な状態を緩和できる「セルフメンテナンス」について紹介します。

 雨の日は、フロントガラスに雨が付くことにより視界が悪くなります。

 通常の走行時はワイパーを作動させれば問題なく走行できますが、線状降水帯が発生しているときや、ゲリラ豪雨などバケツをひっくり返したような雨量のときなどでは、ワイパーの作動を最速にしても充分な視界を確保できないことがあります。

 また、路面に雨水がたまっている場合、対向車が通るたびに水しぶきがフロントガラスにかかり視界が確保できないような危険な状況もあります。

 このような時に効果を発揮するのが「ガラスの撥水コーティング」です。

 新車ディーラーや洗車・コーティング専門店などで施工する本格タイプもありますが、セルフで作業できるガラスの撥水コーティングの種類については、大きく分けると3つのタイプがあります。

 一般的なタイプは、撥水力が高いシリコーンの成分が入った「シリコーンタイプ」です。

 水玉になって視界を確保するほか、フロントガラスに当たる風で比較的低速からでも水玉がフロントガラスの上部に飛んでいくのでより視界を確保できます。

 また、シリコーンタイプは2~3か月程度の耐久性であるのに対し、より手間を省きたい人向けにおススメなのが「フッ素タイプ」です。

 シリコーンタイプと比べるとやや価格が高めとなりますが、メンテナンス頻度が下がるためタイパを求める人には良いでしょう。

 ただしシリコーンタイプと比べると撥水力が弱めなので、視界の確保性は問題ないもの、低速でワイパーを使わなくても水玉が飛んでいくような効果は期待できません。

■「超撥水タイプ」は究極のガラスコーティングだがデメリットも

 最後は「超撥水タイプ」と呼ばれるもので、水滴がガラス面に全くつかないというシリカ成分を含んだコーティングです。

 このコーティングはシリコーンタイプやフッ素タイプと全く異なり、ガラスの表面に蓮の葉の表面のような微細な凹凸を形成することで、水滴がフロントガラスについても付着せず「跳ね返し」ます。

 そのためワイパー作動が不要とうたわれるなど、停車中でも雨が降っていることを感じさせないぐらいに水滴を寄せ付けず、視界確保にはベストと言えるタイプです。

事前の「撥水コーティング」作業が面倒という人にはガラスに吹きかけるだけの「スプレータイプ」もあります[画像はイメージです]事前の「撥水コーティング」作業が面倒という人にはガラスに吹きかけるだけの「スプレータイプ」もあります[画像はイメージです]

 ただし、コーティングすることでガラスの表面に凹凸を形成しており、コーティングした面に手で触れるとコーティングが簡単にとれてしまうほど繊細で、ワイパーの作動も一切できません。

 もちろん豪雨であってもワイパーを作動させる必要はないのですが、誤って作動してしまえばコーティングがとれてしまいますので、注意が必要です。

 加えて、効果が約10時間~数日という非常に短いという点も弱点となります。

 そのため、豪雨が予想されるなかでどうしても出かけなければならないという切羽詰まった場合など、短時間でもしっかり視界を確保したいタイミングに使用するのが良いでしょう。

 ガラスのコーティング剤については、成分の違いのほかに「施工方法」による違いもあります。

 基本的にはガラス表面の汚れや油分を「油膜落とし」などでしっかりと落とし、その後、ガラス表面にコーティング剤を塗り広げて乾燥させるという方法が一般的です。

 施工する際は専用のワイパーやスティック状のボトルで塗り広げるほか、ウェットティッシュ状の繊維で窓を拭く要領で拭き上げる簡易施工タイプもあります。

 なお、しっかり施工するのも面倒だし、施工後にメンテナンスをするのも手間であるというドライバーにおススメなのは、雨が降ってきた際にガラスに吹き付けるだけのスプレータイプです。

 また撥水剤入りのウォッシャー液や、撥水剤がワイパーゴムに含まれている撥水ワイパーというものもあります。

 いろいろありすぎでどれを選んで良いのか難しいところですが、手間をかければよりしっかり視界を確保できるという傾向があるので、自分がどのくらいの手間で妥協するのかでどのタイプにするか決める手もあります。

■「窓の曇り」も視界を悪化させる! どうしたら良い!?

 雨天時はフロントガラスの外側だけではなく、車内の湿度が高まることによって曇りが発生し、視界を悪化させてしまいます。

 特に多人数が乗っている際は人から発せられる水分が曇りを発生しやすく、また濡れた靴や傘などによる水分が車内に入ることでも湿度が高くなってしまいます。

窓の曇りはクルマの空調装置を上手く活用しながら速やかに除去しましょう[画像はイメージです]窓の曇りはクルマの空調装置を上手く活用しながら速やかに除去しましょう[画像はイメージです]

 基本的にはエアコンの除湿機能を使いフロントガラスの曇りを除去する「デフロスター」を作動させ、リアガラスについては熱線を使った「デフォッガー」を作動させることで対処ができます。

 しかし、駐車後車内で食事や仮眠などをしてから出発する際など、車内の曇りがひどい場合は、これらを作動させても窓の曇りがすぐ取れないこともあります。

 そのため曇り対策として、フロントガラスの汚れを窓用のウェットティッシュなどで拭き取っておくと効果的です。

 曇りは窓が汚れているとより発生しやすいので、日ごろから汚れを清掃しておくと良いでしょう。

 曇り止め成分が入ったタイプを使えば、より効果的に防止することができます。

 注意点としては窓用以外のウェットティッシュを使うと拭き筋が残ってしまうこともあるので、窓に使えるものかを確認して使うようにしましょう。

 その他、最近では車両の周囲を360度確認できるモニターや、スマートミラーなどの装着車も増えています。

 2024年5月以降の新車からはバックカメラの義務化も開始されたこともあり、車外にカメラのレンズが装着されているモデルも増えています。

 普段は死角を確認でき、安心してドライブできるこれらの安全機能ですが、雨天時はカメラのレンズに水滴が付着してしまい、像がゆがんでしまって見づらいこともあります。

 そのため、レンズに雨水が付着しても水滴にならない専用の「親水タイプ」コーティング剤をコーティングしておくと安心です。

 撥水は水滴になりますが、親水は雨水が玉状にならず、水の膜となるため視界を確保することができます。

 カメラレンズ用の製品はガラスのレンズ以外にも樹脂のレンズにも対応しているので樹脂の表面を侵すことなく安心してコーティングすることができます。

 なお、衝突被害低減ブレーキなどに使われている車載カメラが設置される前面のガラス部分は、誤作動を防ぐためあらゆるコーティングが不可となっている場合があります。

 ガラスのコーティングを施工する際は、あらかじめクルマの取扱説明書を確認する必要があります。

※ ※ ※

 安全意識が高まり、最近ではドライブレコーダーを装着するドライバーが増えています。

 窓に水滴や曇り、カメラレンズに水滴の付着があると効果的に録画することができず、肝心なタイミングで録画ができていないといったことも考えられます。

 事前のセルフメンテナンスでひと手間かけておくことで、より安心して雨天のドライブができるようになりますので、一度試してみてはいかがでしょうか。

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