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短時間でも「子どもの“車内放置”」絶対ダメ! 「カーエアコン」稼働でも「車内で熱中症」のリスクがある「理由」とは

くるまのニュース / 2024年7月6日 9時10分

「炎天下で車内に子どもを放置するのは危険」というのは常識のはずですが、しかし夏になると毎年のように悲しい事故が発生しています。子どもと「車内の熱中症リスク」の関係について、あらためて考察します。

■2人に1人が「子どもを置いてクルマを離れた」経験あり!?

 炎天下の中、小さな子どもを駐車中の車内に置き去りにし、熱中症となってしまう事故が絶えません。
 
 昨今の強烈な猛暑では、たとえ短時間でエアコンをつけた車内であっても決して油断はできません。そんな小さな子どもの「熱中症リスク」について紹介します。

 JAF(日本自動車連盟)が2022年に行った調査について、驚きの結果が紹介されていました。

 調査では、12歳以下の子どものいる246人に以下の質問をしています。

「少しの時間であっても子どもを車内に残したままクルマを離れたことがありますか?」

 その結果、実に54.9%の人が「ある」と回答したといいます。

 子供を車内に残した理由としてもっとも多かった理由は「買い物や兄弟の送迎などを終えてすぐに(5分以内)車に戻ることができるため(54.8%)」としています。

 ごく短時間であり、これくらいならエアコンをつけていれば大丈夫と判断してのことだったようです。

 ただなかには、「子どもが寝てしまい、起こさないため(19.3%)」や「子どもの希望(降りるのを嫌がった)(12.6%)」という回答も見られます。

 しかしJAFは、以下のように注意喚起をしています。

「少しくらいだから、ぐっすり寝ているから、という子どものためを思った行動は、逆にお子さんを危険にさらすことにつながります。

 油断せず、お子さんを残してクルマから離れることは絶対にやめましょう」

 エアコンがついていても、走行中であっても、クルマの中では、窓ガラスから差し込む直射日光や、それらによって熱せられた内装から伝わる熱によって、気づかないうちに身体が熱せられます。

 国立成育医療研究センターによると、特に小さな子どもは、汗腺などの体温調節能力が大人ほどには発達しておらず、うまく汗をかけずに体温を下げることが難しいと説明します。

 また子どもは体重に比べて身体の表面積が広いぶん、気温など周囲の環境の影響を受けやすいということもあるといいます。

 さらにクルマでの長距離移動中などはトイレに行く回数を減らすため、子どもであっても無意識に水分補給を控えてしまうことが考えられます。

 加えて、エアコンによって車内が乾燥していると、汗をかいてもすぐに蒸発してしまうことから、気づかないうちに脱水症状に陥ってしまうことも考えられます。

 このように子どもは大人よりも熱中症になりやすく、自身で異変に気づくことが難しいことから、たとえ置き去りにしていなくても、異変がないか、大人が気にかけている必要があります。

 ましてや、そうした異変に気づくことができなくなる「車内への置き去り」などはもってのほかなのです。

※ ※ ※

 車内で熱中症になるのは、子どもだけではなりません。同乗の大人も、そのリスクはあります。

 特に運転に集中しているドライバーは、水分を摂る意識が低下しがち。たとえ汗をかいていなくても(汗をかいた実感がなくても)、こまめな水分補給は怠らないようにしてください。

 また衣服も、輻射熱を吸収しやすい黒色のものはできるだけ避け、明るい色の服を選んだほうが安心です。

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