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有名な“廃道”も消滅!? 静岡の「大崩海岸」また崩壊「復旧断念して作った新トンネル」が早くも通行止めに 静岡

くるまのニュース / 2024年7月5日 16時40分

静岡県焼津市の海沿いの県道で、大規模な土砂崩れが発生。トンネルが当面の間通行止めとなります。ここでは、古来から大規模な土砂崩れに悩まされてきた歴史があります。

■放棄された県道が残る難所

 静岡県は、焼津市の海沿いを走る県道「静岡焼津線」で土砂崩れが発生し、通行止め措置をとったと発表し、話題となっています。
 
 ここは厳しい自然と土木が戦った場所でもあります。

 南側の焼津市と北側の静岡市のあいだには、海岸線まで急峻な山地が立ちはだかっています。東名や国道150号、JR東海道線、東海道新幹線は「日本坂トンネル」など長大トンネルで抜けていきますが、かつての国道ルートである県道静岡焼津線は、海岸線に沿ってクネクネと両市をむすびます。

 この山岳区間で、今回の土砂崩れが発生しました。長さ905mの「浜当目トンネル」の真上で、山がまるごと崩壊するほどの大規模な災害となっています。トンネルにも損傷が発生しているおそれがあり、夜21時前から通行止めとなっています。通行止めは「当面の間」として、時間がかかることが予想されています。

 実はこの浜当目トンネル、2017年に開通した「新ルート」でした。2013年の台風26号で、崖っぷちを走っていた県道が陥没。法面工事だけではどうにもならず、新トンネルを建設することになり、2017年に4年ぶりに全線再開を果たしていたのです。

 旧道は封鎖され、「廃道」として、自然に任せるまま、少しずつ崩壊が進んでいる状況です。

 そうしたなか、今回その新トンネルや旧道もろとも、土砂崩れの被害に遭ってしまいました。静岡県は「7月3日にドローンによる現場調査。引き続き、原因や対策等を検討する」としています。

 もともとこのエリアは「大崩海岸」という地名のとおり、古来から山の崩壊が頻繁に起きていた難所です。

 北側では1971年に大規模な土砂崩れで道路が完全に消失。しかたなく「海の上を長い橋で迂回する」という異例の復旧方法がとられ、今も海上ルートのままです。

 東海道線も戦前はこの大崩海岸ルートを通っていましたが、今やその痕跡は浸食や崩壊が進み、ほとんど残っていません。

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