低燃費で雨にも強い! グッドイヤーの新ハイパフォーマンスタイヤ「イーグル F1 アシメトリック 6」に替えると走りはどう変わる?
くるまのニュース / 2024年7月8日 18時40分
2024年2月に発表、3月に発売されたグッドイヤーの新ウルトラハイパフォーマンススポーツタイヤが「イーグル F1 アシメトリック6」です。低燃費性能や耐摩耗性を向上させ、さらに高次元の走行性能も実現しているといいますが、どのように進化したのでしょうか。クローズドコースで試してみました。
■ぬれた路面もきちんとグリップ
グッドイヤーのウルトラハイパフォーマンスタイヤ(UHP)に位置付けられる「イーグル F1 アシメトリック 6(EAGLE F1 ASYMMETRIC 6)」が発売になりました。
富士スピードウェイ(静岡県小山町)の安全運転訓練施設「モビリタ」でウエットとドライ路面でのハンドリングテスト、さらに一般道での試乗もできたので、そのインプレッションをお伝えします。
イーグルという名前はグッドイヤーのスポーツタイヤブランドとして広く知られています。
モータースポーツ直系のハイグリップとハンドリング性能を究極まで追い求めているのは「イーグル F1 スーパースポーツ」ですが、快適性、静粛性、ライフなどを犠牲にしない範囲でハイグリップを追求したのが今回紹介する「イーグル F1 アシメトリック 6」です。
従来のアシメトリック 5から6に進化し、ドライ性能、ウエット性能、静粛性能、燃費性能がそれぞれ向上しているという説明を試乗前に受けました。
今回燃費は測定できませんでしたが、各項目の性能が確実に向上していることがわかったので、テスト順に詳しく解説していきましょう。
最初はウエット路面での急ブレーキテストです。クルマはスバル「レヴォーグSTI」で、タイヤは225/45R18 95YXLというサイズを履いています。
GPSを使って機械が自動的に60km/hから停止までの距離を計測してくれます。新製品のアシメトリック 6での急ブレーキテストでは、4回トライして最高と最低を除き2つの停止までの数字の平均は15.1mでした。
続いて従来品のアシメトリック 5でも同じようにテストしたところ、16mでした。この違いははっきりしていて、ABS作動中の滑りとグリップの差が明確だったのがアシメトリック 5で、新製品アシメトリック 6の良さが目立ちました。
高速ドライハンドリングテストは、トヨタ「GR86」に215/45R17 91YXLのタイヤを履いて走りました。
モビリタのコース内で100km/hでの高速コーナリング、パイロンで作ったダブルレーンチェンジ、S字コースを試しました。
ここでは新製品アシメトリック 6の遅れのない応答性、緊急回避のようなレーンチェンジでの安定性、タイトターンで切り増したときの追従の良さが目立ちました。
なかなかグリップ限界を越えることがなく、もし越えても滑りは最少で、すぐにグリップが回復するところに安心感がありました。タイヤがしっかりしていて、路面をつかむ感触も良いし、サイドウォールがへこたれないので大きな負荷をかけても負けない感じがしました。
■一般道では「まろやかなのにしっかり」という乗り心地
ウエットハンドリングテストにおける低ミュー路(滑りやすい路面)ではちょっとおもしろい結果が出ました。
クルマは日産「スカイライン400R」で、タイヤは245/40R19 98YXLを履いていました。
滑りやすい低ミュー路でのウエットハンドリングを日産「スカイライン400R」でテストした
滑りやすい路面ですが、グリップが強くなかなか滑り出さないのは新製品のアシメトリック 6でした。従来品アシメトリック 5のグリップ限界はアシメトリック 6より低いのですが、滑り出しが穏やかなため、アクセルとハンドルでコントロールが効くので楽しく走れました。
新商品アシメトリック 6はなかなか限界を超えないかわりに、スパッと速い滑りが出ました。ただし、ウエットハンドリングコースではESC(横滑り防止装置)をカットして走行していたので、これが通常のESCオンの状態のままなら、こうした滑りも抑えてくれるはずです。
雨の日はESCをカットせずに乗れば、新製品アシメトリック 6のグリップ限界の高さがアドバンテージになり、安全に速く走れると感じました。
一般道での試乗はメルセデス・ベンツ「C220d」で、タイヤは225/50R17 98YXLのアシメトリック 6を履いています。
走り慣れた富士スピードウェイの周辺道路では、乗り心地の良さを強く感じました。
UHPタイヤなのに市街地走行でのお買い物なども快適にこなせそうです。路面の凹凸をうまくトレッド面がへこんでくれるエンベロープ性(タイヤのトレッド部が地面の突起を包み込む性質)がうまく働いている感じです。
かといってサイドウォールはしっかりしているので、グリップ感はしっかりとあり、カーブを曲がるときのロールも小さく安心感が高いです。
一般道でのタイヤのパターンノイズ、ロードノイズなどは気になることなく、快適なドライブができました。
■新イーグル F1 アシメトリック 6の応答性と快適性
まろやかなのにしっかり、という印象のアシメトリック 6ですが、応答性、とくに微小操舵(そうだ)での手応えと反応もクセがなく、高いレベルにありました。
センター付近の遊びは小さく、そこから切ったときの遅れはなく扱いやすいのです。応答性自体はシャープという動きではないですが、ちょうど良い具合なので扱いやすいのです。
メルセデス・ベンツ「C200d」で一般道走行。イーグル F1 アシメトリック 6は快適性能も高い
UHPタイヤとして標準的な太い4本グルーブで5本のリブというパターンですが、アシメトリック 5から6になってリブをスリットで細かく刻んで音と乗り心地を向上させたようです。
スリットで刻んでいますが、さほど深くないので、ブロック剛性は落ちずにグリップ性能を確保しているのでしょう。
新イーグル F1 アシメトリック 6は、ワインディングロードはもちろん、サーキット走行も含めたスポーツドライビングに適したタイヤでした。
さらに、日常使いでも快適な乗り心地を確保し、騒音も抑えられているので、幅広いドライビングシーンで楽しく走れるでしょう。
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
スズキ『ビターラ』と『Sクロス』、コンチネンタル「エココンタクト6」を純正採用
レスポンス / 2024年7月8日 17時30分
-
ホンダアクセスの新パーツの実力とは? ヴェゼルとZR-Vのハンドリングが劇的に向上!
レスポンス / 2024年7月7日 10時0分
-
クルマの乗り心地はもっと良くなる? カヤバのテストコースで感じた未来
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年7月6日 8時59分
-
HKSの車高調「HIPERMAX S/R」を箱根で試乗! 一般ユーザーも参加した「体感試乗会」でアフターサスペンションのイメージが変わった!
くるまのニュース / 2024年7月1日 15時10分
-
スポーツ性能が光る! TOYO TIRESのプロクセスシリーズを装着したエントリー車両が大集合
レスポンス / 2024年6月9日 10時0分
ランキング
-
1医師が考案「脳梗塞の時限爆弾」を解除するスープ 中性脂肪と悪玉コレステロールをためこまない
東洋経済オンライン / 2024年7月7日 18時0分
-
2訪日観光客がSNSには決して出さない「日本」への本音 「日本で暮らすことは不可能」「便利に見えて役立たない」と感じた理由
NEWSポストセブン / 2024年7月1日 16時15分
-
3〈公約達成に疑問もなぜ圧勝?〉小池百合子が都知事選3選で「日本終了」「東京終了」がトレンド入り「政策目標9割達成」強調も「絶望しかない」
集英社オンライン / 2024年7月8日 11時23分
-
4裏金自民に衝撃!東京都議補選「2勝6敗」の大惨敗…ステルス支援の都知事選勝利ふっ飛ぶ
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年7月8日 10時52分
-
5一番売れている「軽自動車の“王様”」はどれ?「23ヵ月連続ナンバーワン」も! 2024年「“軽”販売ランキング」トップ3
くるまのニュース / 2024年7月8日 12時50分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/point-loading.png)
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)