クルマの運転「女性は不利」感じる瞬間とは!? 日常の「女性ならではの悩み」どうやって対策すればいいのでしょうか?
くるまのニュース / 2024年7月23日 21時10分
女性ドライバーの中には「運転が苦手だ」「女性にとって不利だ」と日常で感じることもあるといいます。どのようなことが苦手だったり、不利だったりすると感じるのでしょうか。また、どのようなことを気を付ければいいのでしょうか。
■クルマの運転「女性は不利」感じる瞬間とは!?
クルマの運転は人によって向き不向きがあり、一口に運転と言っても得意な行動もあれば、苦手な行動もあります。
こうしたクルマの苦手は決して女性に限られたことではありません。しかし一方で、男女の体格差やクルマへの関心度の違いなどから、「やはり苦手だ」「女性にとって不利だ」と感じることもやはり多くあります。
普段、どういう点で「不利だ」と感じるのでしょうか。また、どういうことに気を付ければいいのでしょうか。複数の女性ドライバーに「カーライフで困っていること」を答えてもらいました。
まずは、クルマを運転する生活の中で、「女性にとって不利だ」と感じる代表的な3つの違いを紹介します。
(1)体格・筋力の違い
クルマやそのパーツには重量物が多くあります。タイヤ交換をする場合であれば、タイヤとホイールを合わせた重さは、例えばミニバンなどによく用いられる17インチのもので、重さは約10kgもあります。
パンクなど緊急事態の際は、クルマをジャッキアップする技術やタイヤを取り外す作業が必要になるため、女性の筋力では負担がかかります。
(2)クルマの関心の違い
男性は空間を立体的に理解し、理論の組み立てが得意な傾向があります。そのためクルマのようなメカニックに興味がある男性も多く、逆に機械に苦手意識を持っている女性は、クルマの構造の把握や特に差を感じてしまうこともあるでしょう。
ただこれらはそれぞれの特性であって、女性の運転技術が男性より劣っているわけではありません。女性が運転技術をアップさせるには、まずクルマを好きになり、積極的に運転することが一番のポイントです。慎重になりすぎないこと、恐がりすぎないことも大切です。
(3)ファッションの違い
女性は普段からパンプスやサンダルを履く機会が多くあります。しかし履物によって、アクセルやブレーキのペダル操作の感覚が異なることを認識しておきましょう。特に急な操作が必要な時は注意が必要です。
交通教本でも「下駄やハイヒールをはいて運転してはいけません」と注意喚起がなされています。
普段からパンプスを履く機会が多い方は、運転用の靴を車内に用意して運転時には履き替えるのがおすすめです。スニーカーなど車の運転に適した履物は、アクセルやブレーキの微調整もしやすく、疲れづらいというメリットもあります。
■クルマに乗っている時のお悩み5選&対策
では、普段の生活で、ありがちな「クルマの悩み」とその対処法を5つ紹介します。
(1)狭い道などでクルマを擦ってしまわないか不安。
近年の車両は、数十年前に比べると徐々に大型化しています。車両が大きくなっても道路の幅が広くなるわけではないため、より高い運転技術、つまり「車両感覚」を持つことが大切になってきます。
車両感覚は、運動能力やセンスなどで大きく変わりますが、一番大事なことは、「車内からの視認性」を上げることでしょう。以下に、視認性を上げるポイントを3つあげます。
まず、肩甲骨をシートの背面にしっかりとつけ、正しい運転姿勢(ドライビングポジション)を決めます。
次に、シートの位置を合わせましょう。シートの位置は前後の調整だけでなく、高さを調節すると車内からの見え方が変わります。
最後に、市販の「補助ミラー」の装着をおすすめします。サイドミラーやバックミラーでは見えない部分を補助ミラーで確認できるとより安心です。
(2)狭い場所や縦列での「駐車」に自信が持てない。
運転には駐車スキルも欠かせません。駐車には正しい車両感覚が必要です。前項でも挙げたようにシート位置やミラーを調節すること、補助ミラーを使用することで車内からの視認性は上がります。
さらにバックモニターやソナー、車載カメラなどクルマに搭載されたテクノロジーを上手に活用することで駐車の苦手意識を軽減できるでしょう。
また、近年はクルマを俯瞰して見られるカメラや、360°ビューモニターが搭載されたクルマも増えています。必要に応じて採用しましょう。バックモニターは後付けすることも可能です。
■まだまだある!クルマに乗っている時のお悩み5選&対策
(3)高速道路や一般道での「合流」が恐怖!毎回ドキドキしてしまう。
高速道路や交通量の多い道路で、合流する時に緊張してしまう人は少なくありません。合流が上手くなるには経験を重ねることが一番ですが、以下がポイントとして挙げられます。
・道路上のクルマの位置とスピードを確認する
・加速車線では十分に加速する
・ミラーで死角になる部分を目視で確認しながら、本線の流れに合わせて合流する
合流車線の走行からしっかり加速し、本線の交通量を目視で確認します。同時にどのタイミングで合流するかイメージしましょう。交通の流れに乗るためには、怖がりすぎないことも大切です。
(4)パンクにバッテリー上がり…突然のトラブルに「自分だけで対応する」のが不安すぎる。
クルマの運転中に突然やってくる「困った」は、パンクやバッテリー上がりなどのトラブルです。これらは定期的にメンテナンスを実施することで、ある程度予防できます。
特に長距離運転の前には、タイヤの空気圧やエンジンオイルの状態を確認しておきましょう。
トラブルが発生した場合、場所によっては危険をともなうため、対応はプロに任せることをおすすめします。万が一のトラブルに備えてロードサービスに加入しておきましょう。ロードサービスは、自動車保険に付帯できるものもあります。
さらに、メンテナンスを定期的に実施することで、突発的なトラブルはある程度予防できるでしょう。行きつけのメンテナンスショップを決めておくと、次回の点検時期をアドバイスしてくれるのでおすすめです。
(5)少し運転しただけで「日焼け」するので、夏場に運転するのが憂鬱。
運転中、車内にいるとつい油断してしまいがちですが、紫外線は、フロントガラスや窓を通して車内まで届きます。
国産車は右ハンドル仕様が多いため、窓側になる体の右半分は特に注意が必要です。UVカットガラスの採用や、UVカットフィルムの取り付けで紫外線を防ぎましょう。
ほかにも、二の腕まで覆うUVカット手袋や、目から紫外線を侵入させないようにサングラスをかける方法も効果的です。
※ ※ ※
ジェンダーフリーが叫ばれる昨今、タクシーやバスなどで女性運転手を目にすることも増えました。しかしクルマ社会における運転手や整備士などの職種で、女性の割合は5%未満にとどまっています。クルマの運転に苦手意識を持つ女性は少なくないといえるでしょう。
しかし、ちょっとした工夫で、その苦手意識も緩和するかもしれません。
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