全長約3.7m! スズキの「小さなSUV」何が魅力? 軽より“ちょいデカ”「クロスビー」どんなモデル?
くるまのニュース / 2024年7月21日 8時10分
スズキ「クロスビー」はSUVとコンパクトワゴンを併せ持つ、クロスオーバーコンパクトカーです。おしゃれで使いやすくも、ターボエンジンが採用されていることで力強い走りも可能な頼れるクルマです。
■軽じゃない! 「クロスビー」の魅力とは?
スズキ「クロスビー(XBEE)」は2017年12月に発売された5ドアクロスオーバーSUVです。「もっとみんなで遠くまで遊びに行きたい」というコンセプトで開発されました。
丸いヘッドランプなどエクステリアの雰囲気がスズキの軽SUV「ハスラー」と似ていますが、クロスビーの基本骨格は「ソリオ」などと共通となり、パーツやメカニックはハスラーとは別のものが採用されています。
コンパクトカーであるクロスビーは軽自動車ではないものの、最小回転半径が4.7mと軽自動車レベルの数値を実現。小回りが利くので、狭い道や駐車場でも運転しやすいのが特徴です。
ボディサイズは、全長3760mm×全幅1670mm×全高1705mmと、全長に対して全高が高く設定され、SUVのなかでは背が高い部類に入ります。
そして、前方が見渡しやすく、ボンネットの先まで確認できるので、非常に運転しやすいクルマだといえるでしょう。
パワートレインも運転しやすさを考慮しており、最高出力99馬力、最大トルク150Nmを発揮する1リッター直列3気筒直噴ターボエンジンを搭載。1.5リッター自然吸気エンジンレベルの高トルク、高出力が可能となっており、力強く走れます。
また、全車がマイルドハイブリッド仕様で、発電効率の良いモーター機能付き発電機で減速時のエネルギーを利用してバッテリーに充電。加速時にその電力を使ってモーターでエンジンをアシストします。
このパフォーマンスの良いハイブリッドのおかげで、ターボエンジンながら燃費(WLTCモード)は2WDが18.2km/L、4WDが17.0km/Lを実現。パワフルな走りとともに低燃費も実現しました。
また6速ATを搭載することで坂道もスムーズに登ることができ、発進時の加速も力強くパワフルな走りを体感することができます。
さらに4WDでは、走行モードを切り替えることが可能。
スポーティな走りができる「スポーツ」、エンジントルクを調整することでタイヤの空回りを抑えて雪道でも走りやすくする「スノー」、滑りやすい路面やぬかるみで発進をサポートする「グリップコントロール」、坂道でブレーキを踏まなくても車速を約7km/hにコントロールして減速する「ヒルディセントコントロール」と、路面状況に合わせてモードを選ぶことができ、道の状態が悪くても走りやすくサポートしてくれます。
■3トーンコーディネートが個性的!
クロスビーには「HYBRID MZ」「HYBRID MV」「HYBRID MX」という3種類のグレードが設定され、それぞれのグレードで2WDか4WD、そして2トーンルーフ仕様車または3トーンコーディネート仕様車にするか否かを選べます。
3トーンコーディネートでは、ルーフ、ボディ、ドアパネルに異なる3色が採用された仕様。
ルーフ・ボディ・ドアパネルで、「ミネラルグレー・タフカーキメタリック・オレンジ」と「ホワイト・スーパーブラックパール・レッド」の2種類があり、ルーフやボディは落ち着いたカラーとした一方で、ドアパネルに採用された鮮やかでビビットなカラーが目を惹きます。
ルーフ・ボディ・ドアパネルを塗り分けた3トーンコーディネート
この3トーンコーディネートは、ほかの車種にはあまりないカラーリングとなっており、人とは異なるスタイルを求める人におすすめです。
またHYBRID MZでは、シートをブラウンレザー調、インパネカラーパネルやドアトリムカラーパネルをブラウンメタリック、ドアトリムクロスをブラックレザー調とした「ブラウンアクセントパッケージ」というインテリアにブラウンのワンポイントなどを加えたオプションも設定。
シックで上質感がありながら洒落っ気も感じられるブラウンアクセントパッケージは、インテリアのデザインにもこだわる人に最適でしょう。
遊び心のあるインテリアもクロスビーの特徴のひとつ。さらに、リアシートのスライド機能が左右で独立しており、後方に165mmのスライドが可能なので、後席の乗員ものびのびと座ることが可能です。
コンパクトカーではあるものの、ラゲッジスペースも広く確保しており、後席を倒さなくてもゴルフバッグやベビーカーが収納できます。
また、シートアレンジが豊富で、リアシートをすべて倒したり、片方だけ倒したり、助手席も含めて運転席以外すべてを倒すこともでき、趣味の道具を積むときやたくさんの荷物を載せたいときなど、シーンに合わせて変えることができます。
HYBRID MZとHYBRID MVでは後席の背面とラゲッジフロアが防汚タイプになっているので、濡れているものや汚れているものを積んでもお手入れしやすい仕様となっているのもポイント。
なお、前出のブラウンアクセントパッケージではシートが防汚タイプにならないので、注意が必要です。
※ ※ ※
クロスビーの魅力は、コンパクトなサイズでありながら室内空間が広く、パワフルな走りでシーンを選ばず活躍できる点にあり、運転手と同乗者のどちらにとっても快適なクルマだといえます。
日本は狭い道や駐車場が多いこともあり軽自動車が人気ですが、軽自動車より少し大きくてもいいから、小ぶりで荷物が積めて本格的に走れるクルマが欲しいという人に、クロスビーは至れり尽くせりな存在なのではないでしょうか。
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